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TRIO KT-7100

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 ・2014年9月末、ハードオフでジャンク品を入手しました。
 ・トリオ製チューナーの中では入門機クラスです。
 ・高性能は期待できないと思いつつ、でも未体験機種だったので購入。
 ・アルミ製ツマミ、電球、ICなど部品取り用と思えば税込1,080円はお得か?

Kt710006

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-7100 ¥39,800(1977年発売)
 ・輸出機情報は見つかりません。無かったかも?

1979trio_7100

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・周波数窓の造作やスイッチ・ツマミ形状はKT-7300とソックリです。
 ・部分的に見ると周波数窓の造作は KT-7700、KT-7500と同じ。
 ・スイッチやツマミの形状は KT-8000と同じ。
 ・背面を見るとF型端子が無い、マルチパス出力端子が無い、可変出力のみ。

Kt710003Kt710004Kt710005Kt710009Kt710011

 ・外観は薄汚れているものの目立つキズはない。結構きれい。
 ・ツマミやレバーの汚れ、手垢はクリーニングで輝きを取り戻しそう。
 ・レバースイッチ台座部分の金具にサビ。
 ・電源コードの印字「1976」

 ・電源オンOK、周波数窓の照明点灯OK、メーター照明点灯OK。
 ・背面バーアンテナでAM放送受信OK。Sメーターが大きく振れる。
 ・FMアンテナ接続。+0.2MHz周波数ズレ、でも受信OK。
 ・二つのメーター動作OK。SメーターMAXとTメーター中央がちょっとズレる。
 ・STEREOランプ(赤LED)点灯。聴感上もステレオ感あり。
 ・MUTING動作OK、OUTPUTレベルに多少のガリあり。
 ・MPX FILTER オンにすると聴感上高音域が減衰する。
 ・目立つ不具合はなく、分解清掃と受信調整で復活しそう。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・予想通りコンパクトな基板に最小限の部品構成。かわいい電源トランス。
 ・FM4連、AM2連バリコン
 ・HA1137 FM IF SYSTEM (クアドラチュア検波)
 ・HA1156 FM MPX
 ・HA1197 AM SYSTEM

Kt710001Kt710020Kt710021Kt710022Kt710023
Kt710024Kt710025Kt710026Kt710027Kt710028

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・検波調整コイルL9(上段・下段)
 ・フロントエンド調整
 ・VR1:VCO調整 → TP(19kHz)
 ・VR2:セパレーション調整

Kt7100algn

 ・調整用VRは2個だけ。超シンプルです。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・BGMで聴くだけならFM/AMともまったく不満なく使えます。
 ・金属的なシルバーパネルと暖かいオレンジ照明がよくマッチしています。
 ・この雰囲気というか存在感がオールドチューナーの魅力です。

Kt710008


TRIO KT-8100

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 ・2014年11月、ヤフオクでKT-8100中古品を入手しました。
 ・KT-8100のパルスカウント検波部はL-01TやKT-8300と同じ構成です。
 ・実験用部品取り機として確保しました。

Kt810006

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-8100 ¥42,000(1978年発売)
 ・発売時期はKT-8300(¥63,000)と同じ。でも周波数窓のデザインは微妙に異なる。
 ・KT-8300とともにパルスカウント検波部が専用IC化(TR4010)された世代です。

Kt810002Kt810009

 ・Hifi Engine KENWOOD KT-615 海外版SM、回路図

■パルスカウント検波機の系譜------------------------------------------

 ・cooltune様のサイトにTRIO/KENWOODチューナー一覧表があります。
 ・ここからパルスカウント検波機だけを年代順に抽出しました。
 ・L-01T修理時に同じ部品を探すため同世代機をまとめたものです。
 ・こうして並べてみると進化の歴史がよく分かります。

【1976年】パルスカウント検波チューナー登場 ※検波回路はディスクリート構成
 ・KT-9700 ¥150,000 FM専用9連バリコン
 ・KT-8000 ¥ 69,800 FM専用7連バリコン

【1978年】検波回路のIC化(TR4010/TR4010A)
 ・KT-9900 ¥200,000 FM専用9連バリコン
 ・KT-8300 ¥ 63,000 FM専用5連バリコン
 ・KT-8100 ¥ 42,000 FM4連AM2連バリコン

【1979年】検波回路のIC化(TR4010A)
 ・L-01T ¥160,000 FM専用7連バリコン ※初のKENWOODブランド機
 ・L-07TII ¥130,000  FM専用7連バリコン
 ・KT-80 ¥ 37,000 FM専用4連バリコン ※システムコンポの一部

【1980年】ニューパルスカウントシステム登場、専用IC進化(TR7020+TR4011)
 ・KT-1000 ¥69,800 FM5連AM3連バリコン
 ・KT-900 ¥49,800 FM4連AM2連バリコン

【1981年】ニューパルスカウントシステム、専用IC(TR7020+TR4011)
 ・KT-9X ¥64,800 FM5連バリキャップ ※唯一のシンセサイザー機

【1982年】ニューパルスカウントシステム、専用IC(TR7020+TR4011)
 ・KT-1100 ¥73,800 FM5連AM3連バリコン
 ・KT-990 ¥53,800 FM4連AM2連バリコン

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・黒いボディには艶があり、とてもきれいな状態です。
 ・ツマミやレバーの汚れ、手垢はクリーニングで輝きを取り戻しそう。
 ・電源コードの印字「1980」

Kt810003Kt810004Kt810005Kt810010Kt810011

 ・電源オンOK、周波数窓の照明点灯OK、メーター照明点灯OK。
 ・FMアンテナ接続。周波数ズレは気にならないレベル。
 ・二つのメーター動作OK。SメーターMAXとTメーター中央がちょっとズレる。
 ・STEREOランプ(赤LED)点灯。聴感上もステレオ感あり。
 ・Wide/Narrowともに受信OK。MUTING動作OK。
 ・MPX FILTER オンにすると聴感上高音域が減衰する。
 ・AM放送は背面バーアンテナで受信OK。
 ・L-01TやKT-8300で経験したノイズは発生せず。良かった、、

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・コンパクトな基板に小さめのバリコンユニット。
 ・FM4連、AM2連バリコン
 ・HA1137 FM IF SYSTEM (クアドラチュア検波)
 ・TR4010A パルスカウント検波
 ・MC1496N
 ・HA1196 FM MPX
 ・HA1197 AM SYSTEM

Kt810020Kt810022Kt810023Kt810024Kt810025
Kt810026Kt810029Kt810030Kt810031Kt810032

【TR4010に繋がるLPF確認】
 ・L-01TとKT-8300×2台で続けて同じ部品が故障しました。
 ・パルスカウント検波IC(TR4010)6~8pinに繋がるLPFです。
【部品取りメモ】
 ・L-01T  (FL3:部品番号L79-0080-050)
 ・KT-8300 (FL5:部品番号L79-0080-050)
 ・KT-8100 (FL3:部品番号L79-0080-050)

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・Mutingオフ、MPX Filterオフ

Kt8100algn

 【フロントエンドOSC調整】IF=Wide
 ・76MHz → L4調整 → Sメーター最大
 ・90MHz → TC1調整 → Sメーター最大
 【トラッキング調整】
 ・76MHz → L1,L2,L3調整 → Sメーター最大
 ・90MHz → TC2,TC3,TC4調整 → Sメーター最大
 【IF GAIN調整】
 ・Narrow受信 → VR1調整 Wide受信レベルをNarrowに揃える
 【FM同調点調整】
 ・83MHz Sメーター最大位置 → L11調整 → Tメーター中央
 【高調波歪調整】
 ・フロントエンド内 L6調整 → 高調波歪最小
 【第2OSC調整】
 ・83MHz → L17調整 → 1.96MHz
 【VCO調整】
 ・VR4調整 → TP76kHz
 【セパレーション調整】
 ・VR2 → Narrow調整
 ・VR3 → Wide調整
 【AM調整】
 ・IF調整 1053kHz(CBCラジオ) → L13調整 → Sメーター最大
 ・729kHz(NHK第一) → L12,背面バーアンテナ → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ) → TC5,TC6調整 → Sメーター最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・BGM用途ならFM/AMとも不満なく使えます。
 ・KT-8300とKT-8100を並べてみると周波数窓のデザインが微妙に違いました。
 ・どちらもシルバーパネルとオレンジ照明がよく似合います。

Kt810007

TRIO KT-8300 3号機

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 ・2014年10月、L-01Tを修理するためドナーとなったKT-8300です。
 ・LCフィルター(部品番号FL5)を取り外したため不動品となっていました。
 ・でもこのままでは終わらない、、そう、ここは「ガラクタ実験室」です。

Kt830000

■これまでの経緯------------------------------------------------------

 ・KENWOOD L-01T 修理記録 2014/11/16
 ・L-01Tの故障原因を探したところ、TR4010A 6~8pin間のLCフィルター故障と判明。
 ・L-01TとKT-8300のパルスカウント検波回路はほぼ同じ構成。
 ・使われているLCフィルターはKT-8300/L-01Tとも同じ型番。
 ・KT-8300(動作品)のLCフィルターをL-01Tに移植。
 ・移植によって L-01Tは復活、このKT-8300は不動品となりました。

■調査:LCフィルターの仕様を探る--------------------------------------

【部品メモ】
 ・L-01T  (FL3:部品番号L79-0080-050)
 ・KT-8300 (FL5:部品番号L79-0080-050)
 ・KT-8100 (FL3:部品番号L79-0080-050)

Kt830003Kt830004Kt830005Kt830006Kt830007

 ・故障品のLCフィルター裏側を観察するとコンデンサ3本が埋め込まれている。
 ・コイル、コンデンサともに容量が分からない。
 ・同じTR4010を搭載した以下の4機種の回路図でLCフィルターを比較しました。

機種基板写真回路図
KENWOOD
L-01T

L01tfl3_photo

L01t_fl3
TRIO
KT-8300
Kt8300fl5_photoKt8300fl5
TRIO
KT-8100
Kt8100fl3Kt8100_fl3
TRIO
KT-80
Kt80Kt80_01

【分かったこと】
 ・L-01T回路図に「LPF 250kHz」という記載あり
 ・L-01T、KT-8300、KT-8100ともLCフィルターは同型品を使っている(L79-0080-05)
 ・KT-80ではL5(4.7mH),C25(100pF),C26(100pF)でフィルターが構成されている。
 ・KT-80のLC同調周波数を計算すると → 約232kHz

■実験1:LCフィルターを省略する--------------------------------------

 ・そもそもこのLCフィルターは必要なのか?
 ・フィルターを取り外した状態で前後の回路を直結してみました。
 ・結果は、、問題のノイズは消えました。
 ・ただ下図のとおり酷い高調波が発生して実用になりません。
 ・LCフィルターが省略できないことを確認。

Kt830020Kt830021_2

Kt8300withoutlpf

■実験2:LCフィルター自作--------------------------------------------

 ・解体処分して基板だけ保管しているジャンクチューナーから部品調達
 ・実験用基板の上にL(8.2mH),C(47pF)×2 を配置。
 ・計算上の共振周波数=256kHz
 ・これを代用品として設置。
 ・結果は、、、大成功!! ノイズが消えて綺麗なFM音声が流れてきました。

Kt830012Kt830013

 ・宙に浮いた実験用基板では心許無いので基板にパーツを直付け。
 ・これで不動品が復活しました、、かな?

Kt830025Kt830026

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ノイズが消えてFMをキレイに受信しています。
 ・WaveSpectraで基準信号の波形を見ても特に異常は無いようです。
 ・次はLCフィルターに使ったパーツの品質が気になるところ。
 ・別のジャンク機で使用する部品を変えながら実験継続予定。

Kt830031Kt830033Kt830034Kt830035Kt830036

TRIO KT-8000 2号機 修理記録

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 ・2014年11月初め、KT-8000の修理を承りました。
 ・依頼主が発売当時に購入されたワンオーナー品だそうです。
 ・最近急にノイズが発生するようになったとか、、
 ・オリジナルの取扱説明書と一緒に届きました。

Kt800052

■製品情報------------------------------------------------------------

Kt8000katarog

 ・高級機 KT-9700と同時期に登場したパルスカウント検波搭載中級機です。
 ・検波回路がIC化される前のパルスカウント検波第一世代に該当します。
 ・お預かりした取扱説明書をPDF化、定格部分を抜粋しました。

Kt800051Kt800058

Kt8000spec

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観はとてもキレイ。大切に扱われていたことが良く分かります。
 ・電源オン。窓照明、メーター照明点灯。二つのメーター動作OK。
 ・受信動作は正常ですが、固定/可変出力ともひどいノイズが混じります。
 ・Mutingオン/オフ、MPX filterオン/オフ、Stereo/Monoに関わらずノイズ発生。
 ・Wide/Narrowどちらも同じノイズが乗ります。
 ・マルチパスH端子の出力を聴くとノイズ皆無で正常な音です。
 ・またパルスカウント検波部の不調か?
 ・電源コードの印字「1977」

Kt800050Kt800057Kt800053Kt800054Kt800055

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・一緒に送っていただいた取扱説明書にブロックダイヤグラム図がありました。
 ・FM専用7連バリコン→Wide/Narrow切替→パルスカウント検波→HA11223
 ・HA1137Wのクアドラチュア検波はTメーター駆動とMuting制御用。
 ・マルチパスH端子から出ている正常な音はHA1137Wの検波信号でした。

Kt800001Kt800002Kt800003Kt800004Kt800005

Kt8000_bd

■取扱説明書にパルスカウント検波の回路解説がありました。

Kt8000_pcd

■KT-8000回路図捜索---------------------------------------------------

 ・1号機入手時にも調べましたが、今回改めて回路図などの情報を探しました。
 ・でもやはり見つかりません。KT-8000に相当する輸出機は無かったようです。
 ・そこで修理のためKENWOODサービスに回路図購入を問い合わせました。
 ・2年ほど前、KENWOODサービスで古いチューナーの回路図を購入したことがあります。
 ・KT-2200やGT-810で利用させていただきました。
 ・今回も同様の対応を期待してKENWOODホームページからの問合せたところ、、
 ・「回路図やサービスマニュアルは企業秘密なので販売できません」
 ・あれ??会社の方針が変わったようです。残念、、、

■故障個所を探す------------------------------------------------------

 ・回路から直接音を拾いながら故障個所を探しました。
 ・前回のL-01Tの経験からパルスカウント検波部を重点調査。
 ・でもMPXIC HA11223-2pin に入る検波信号は正常でした。
 ・HA11223-5pin(Rch)、6pin(Lch)から出てくる再生音にノイズが乗っている状態。
 ・これはHA11223の故障かな?

Kt800006Kt800007Kt800008Kt800009Kt800010

■修理記録:HA11223 交換---------------------------------------------

 ・中古基板に載っている HA11223W ならたくさんあります。
 ・でも今回は新品を調達しました。
 ・ヤフオクに出ていたHA11223Wを 2個1,000円で入手。
 ・KT-8000 の HA11223 を取り外してICソケット装着。
 ・入手した HA11223W を取り付けてスイッチオン!
 ・ノイズが消えて綺麗な音が流れてきました。
 ・他に不具合は無さそう。IC1個交換しただけで作業終了しました。

Kt800028Kt800031Kt800032Kt800033Kt800034

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・KT-8000 1号機の調整記録を一部訂正しました。

 【FM OSC調整】
  ・SSG 90MHz → TC7調整 → Sメーター最大
  ・SSG 76MHz → L7間隔調整 → Sメーター最大
 【RF調整】
  ・SSG 90MHz → TC1~6調整 → Sメーター最大
  ・SSG 76MHz → L1~6調整 → Sメーター最大
 【FM同調点(HA1137W)調整】
  ・SSG 83MHz → L14調整 → 本体Tメーター中央
 【IF(HA1137W)調整】
  ・マルチパスH端子出力をWaveSpectraで観察
  ・SSG 83MHz → L12,L13調整 →  高調波歪最小
 【IFT調整】
  ・SSG 83MHz → L11調整 → 高調波歪最小
 【Sメーター振れ調整】
  ・VR3:Sメーター最大振れ
  ・VR2:Sメーターゼロ調整
 【MUTING調整】
  ・VR8:ミューティング調整
 【2nd IF調整】
  ・L16調整 → TPにて1.96MHz確認
 【MPX部調整】
  ・VR7:パイロットキャンセル調整
  ・VR6:VCO調整 TPにて76kHz確認
  ・VR4、VR5:セパレーション調整
 
   ※VR1の調整方法が不明
   ・たぶんHA1137Wに流れる電圧の指定値があるのか?

Kt8000alignnew

 ・フロントエンド部の調整ズレは僅かでした。
 ・MPX部の再調整でセパレーション値が大きく改善しました。
 ・着手前と着手後の音をWaveファイルでご確認ください。

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・最後の仕上げ、フロントパネルを外して周波数窓の内側を磨きました。
 ・元々キレイな個体ですが、照明窓の美しさが一層増幅しました。
 ・イイですね、この雰囲気。見ているだけで癒されます。
 ・作業完了しました。

Kt800056

PIONEER F-1500

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 ・2014年8月末、ハードオフで入手したジャンク品です。
 ・TX-7600とそっくりですから中身は想像できます。
 ・でもラックハンドルが別機に流用できるかも??
 ・税込み540円。とりあえず確保してきました。

Pioneer_f150003

■製品情報-------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Pioneer F-1500 ¥28,500(1977年3月)

F1500

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ラック耳とラックハンドルが無ければ TX-7600と同じです。

Pioneer_f150002Tx760001

 ・フロントパネルやボディに目立つキズはない。
 ・電源オン。メーター照明OK。
 ・周波数窓の照明なし。指針だけが光るタイプ。
 ・FM受信OK。メーター動作OK。ミューティング動作OK。
 ・STEREOランプ点灯。実際にステレオ感もある。
 ・内部バーアンテナでAMも受信OK。

Pioneer_f150001Pioneer_f150004Pioneer_f150005Pioneer_f150006Pioneer_f150007

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・予想通りTX-7600とまったく同じ。
 ・FM3連AM2連バリコン搭載。
 ・CF2個→PA3001(クアドラチュア検波)→PA1001
 ・HA1197 AM用IC
 ・調整用VRは2個だけ、とってもシンプル。
 ・輸出機TX-6700の回路図が参考になります。

Pioneer_f150010Pioneer_f150011Pioneer_f150013Pioneer_f150014Pioneer_f150015

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・TX-7600の調整記録参照
 ・FMフロントエンド
 ・L5,TC3:FMOSC調整
 ・L2,L4,TC1,TC2:RF調整
 ・T4:歪調整
 ・T6:クアドラチュア検波調整
 ・VR1:VCO調整→TP5 76kHz
 ・VR2:パイロットキャンセル

Pioneer_f150016Pioneer_f150017Pioneer_f150018Pioneer_f150019Pioneer_f150012

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・FM/AMとも正常受信。音質に特に不満なし。
 ・PA3001+PA1001の組み合わせはこの時期のPIONEER製チューナーの定番です。
 ・実はラックハンドルを他機に移植しようとしたのですが、
 ・ネジ位置が微妙に違って流用不可。残念でした。。
 ・それにラックハンドルはプラスチック製でした。さすがローコスト機。

ROTEL RT-1024

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 謹賀新年

 ・年末年始は何の予定も無く、久しぶりに自由な休暇を過ごせました。
 ・最近は古いチューナーの修理依頼が増えています。
 ・それ自体は楽しいのですが、一方で自分の作業が随分滞っていました。
 ・今回の休暇でようやく数機種の作業が進みました。

■ローテル RT-1024----------------------------------------------------

 ・2014年9月末、ヤフオクでローテル製チューナーを入手しました。
 ・フロントパネルに並んだ4個のメーターが精悍な印象の機種です。
 ・実は以前、黒川晃著「FMチューナーマニュアル」を読んでこの機種を知りました。
 ・FMドルビー放送デコーダーを内蔵したFM/AMチューナーとか。
 ・いつか実機を見たいと思っていましたが、本当にそのチャンスが巡ってきました。

Rt102470

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・ROTEL RT-1024 定価89,800円
 ・昭和53年(1978年)発行の本に紹介記事があるので発売は1977年頃か?

1024

 ・Hifi Engine ROTEL RT-1024 ※輸出機の取扱説明書とサービズマニュアルが入手可能

Rt102402Rt102411

 ・黒川晃著 「FMチューナーマニュアル」 昭和53年4月10日初版発行 ラジオ技術社
  P231 アクセサリ回路の一つとして記述があります。<以下、該当箇所の抜粋>
   (7)FM-DOLBY
 これは、アメリカで試験的に行われているドルビー放送を受信するときに用いるものですが、日本ではまだ行われていないので何の役にも立ちません。中道研究所 model 630チューナーとローテルのRT-1024にはデコーダまで付いています。またオンキョーT-433NII、マランツ model 150、そして中道のmodel 430 などにはスイッチのみ付いています。 <抜粋ここまで>

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・久々に巨艦サイズチューナー、大きくて重いです。
 ・フロントパネルは黄ばんだ印象、これはヤニ汚れ。
 ・ボディはキズが多く、傷口周囲は茶色く錆びています。
 ・背面端子は固定出力端子以外は青緑サビだらけ。
 ・テープデッキやアンプへの接続端子がずらっと並ぶ。
 ・背面に400kHzスイッチ、これはテストトーンのスイッチか?
 ・FM75Ω端子は初めて見る特殊な形状。

Rt102410Rt102412Rt102413Rt102460Rt102414

 ・電源オン、周波数パネルがオレンジ色に浮かび上がる、でも部分的にタマ切れ。
 ・4連メーターも同様に部分的にタマ切れか?
 ・若干の周波数ズレがあるものの、SメーターとTメーターが振れてFM放送受信OK。
 ・ステレオランプ点灯。ミューティング動作OK。マルチパスメーターも振れている。
 ・AM放送も背面バーアンテナで受信OK。
 ・チューナーとしては大きな不具合はなさそうです。
 ・でもFMドルビー関係の操作方法と動作がよく分からない?

Rt102401Rt102403Rt102404Rt102405Rt102406

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・ボディを外すと基板裏側が出現。逆さま構造。
 ・ひっくり返して底板を開けるとパーツを載せた基板表側が見える。
 ・大きな電源トランス、チューナ基板より大きなドルビー基板。
 ・フロントエンドは立派なシールドケースに納まっている。

Rt102430Rt102431Rt102432Rt102433Rt102435
Rt102436Rt102437Rt102438Rt102439Rt102440

 ・アルプス製 FM5連AM3連バリコン → CF3個 → レシオ検波 → HA1156
 ・IF切替(Wide/Narrow)なし。
 ・調整用半固定抵抗の数が多い。
 ・AM用IC:uPC30C ※データーシート未確認
 ・DolbyIC:NE545B×2個 ※DOLBY-B NOISE PROCESSOR 左右に1個ずつ

Rt102441Rt102442Rt102443Rt102444Rt102445
Rt102446Rt102447Rt102448Rt102450Rt102451
Rt102415Rt102416Rt102417_2Rt102418Rt102419

 ・輸出機のサービスマニュアルや回路図と実機を照合すると完全に一致。
 ・電源電圧の切替スイッチ、ディエンファシスの切替スイッチあり。
 ・フロントエンド以外は国内機と輸出機は同じものだったようです。

Rt1024_topRt1024_bottom

  ・H-IF-111C:チューナー基板
  ・X-143J:ドルビー基板
  ・B-114D:電源基板
  ・X-141E:ヘッドホンアンプ基板
  ・X-151 :400kHzOSC基板
  ・X-194 :可変出力アンプ基板

Rt1024schem01
Rt1024schem02

 ・シリアル番号 64948239
 ・回路図の記述を見ると NA48239 と読むようです。先頭の三桁 649 は何?

■なめたネジを外すツール--------------------------------------------

 ・清掃と電球確認のためフロントパネルの分解に着手。
 ・ところがフロントパネルを固定しているネジが全部潰れて(なめて)いました。
 ・M3×6mm 平ネジ7本(上側3本、下側4本)
 ・既に整備に挑戦しようとした先人がいたようです。
 ・きっと電動ドライバーで思いっきり回してしまったのでしょう。

Nameneji30

 ・なべネジなら「ネジザウルス」で簡単に外せますが平ネジには歯が立たない。
 ・どうしたものか、、と調べてみると便利な道具がありました。
 ・詳細はこちら→2014年10月26日記事

■修理記録1:電球交換------------------------------------------------

 ・ようやくフロントパネルが外れてパネルとツマミ類を清掃。
 ・切れている照明電球を確認しました。
 ・ヒューズ型電球T6.3×30mm(12.6V 0.3A)4本のうち2本が切れていました。
 ・回路図の記載では 12V 300mA。
 ・この4つの電球で周波数窓と4つのメーター全てを照らす単純な構造です。
 ・手持ちの 12V 0.3A電球と交換して無事点灯。

Rt102420Rt102421Rt102425Rt102424Rt102426

■修理記録2:FMアンテナ端子改造---------------------------------------

 ・この形の75Ω端子は初めて見ました。PAL端子とも違います。
 ・英語版の取扱説明書を読むと同軸ケーブルの芯線をコネクタに接続。
 ・アース線は下部にあるGND端子に接続するようです。
 ・本来は専用コネクタが付属品としてあったのかも?
 ・300Ω端子繋げばよいのですが、でもやっぱり75Ω端子がいい。
 ・試しにコネクタを外してみたらF型端子を取り付けるのにちょうど良い穴が、、
 ・ここはサクッと交換して完了。
 ・外した部品は保管箱へ、いつでも元に戻せます。

Rt102460_2Rt102461Rt102462Rt102463Rt102414_2

■FMドルビー放送って?------------------------------------------------

 ・英語版の取扱説明書を一通り読んでみました。

【DOLBYスイッチ】
 ・DOLBYスイッチ DOLBY FM:ドルビーFM放送を聴く ※DOLBYインジケーター点灯
 ・DOLBYスイッチ EXT:外部アダプターとして使う ※DOLBYインジケーター点灯
 ・DOLBYスイッチ OFF:通常のFM放送を聴く

Rt102477

 ・ドルビーFM放送をデコードするだけでなく、外部アダプターとしても機能する。
 ・本来はドルビー基準音を録音したカセットテープが付属していた?
 ・付属テープの基準音を使って接続したデッキの録音再生レベルを初期調整する。

 ・フロントパネルには「DOLBY SYSTEM」と「DOLBY NR」の印字あり。
 ・1970年代後期の製品ですから「ドルビーBタイプ」の時代でしょうか。
 ・回路図を見るとDOLBY基板で使われている NE545Bは BタイプのプロセッサーIC。

Rt102478

 ・内蔵ドルビー機能は接続したデッキに対して外部アダプターとしても機能する。
 ・ということは、ドルビーFM放送とデッキのドルビーシステムは同じもの。
 ・つまりドルビーエンコード(Bタイプ)された音がFM電波に載っていた。
 ・という理解でいいのかな?

 ・ドルビーエンコード → FM変調 → FM電波 → FM復調 → ドルビーデコード
 ・通常のノイズ除去手順以外に「FM変調~FM復調」のステップが加わるということ。
 ・これでは、最終的にデコードした音と本来の音が同じである保証は無さそう、、
 ・余計な手間が入るだけの感じがします。
 ・FMドルビー放送が本格的に普及しなかった理由は何だったのでしょうか?

■調整記録------------------------------------------------------------

Rt1024align2

【Tメーター初期調整】
 ・放送局を受信しない状態で
 ・L1003(青) と L1004(赤) 間にあるTPをショートする
 ・この状態でVR1004調整 → Tメーター中央へ
【OSC調整】
 ・OSC調整 76MHz Lo,90MHz TCo
【RF調整】
 ・90MHz TCR1,TCR2,TCR3
 ・76MHz  LR1,LR2,LR3
【検波調整】
 ・L1004(赤)調整 高調波歪み最少
 ・フロントエンド内IFTコア調整 高調波歪み最少
【Sメーター初期調整】
 ・L1001 Sメーター最大振れ
 ・VR1001 Sメーター振れ調整
【MPX調整】
 ・VR1002 STEREOランプ点灯調整
 ・VR1003 VCO 19kHz調整 TPすぐ横の抵抗リア側
 ・VR1005 セパレーション調整
【MUTING調整】
 ・VR810 30uV 
 ・VR809 10uV
【400kHz TEST TONE調整】
 ・背面端子 TO DECK端子 AC電圧測定
 ・DOLBY NRスイッチ EXT、PLAY/RECスイッチ PLAY、背面400kHzスイッチ ON
 ・Lch VR701 AC580mV
 ・DOLBY METER L VR807 0dB
 ・Rch VR702 AC580mV
 ・DOLBY METER R VR808 0dB
【FM DOLBY LEVEL CALIBRATION】※注
 ・SSG設定 400kHz50%変調mono
 ・DOLBYスイッチ DOLBY FM
 ・背面端子 TO DECK端子 Lch AC電圧測定 VR803 580mV
 ・DOLBYスイッチ EXT
 ・背面FIX OUT端子 Lch AC電圧測定 VR805 580mV
 ・DOLBYスイッチ DOLBY FM
 ・背面端子 TO DECK端子 Rch AC電圧測定 VR804 580mV
 ・DOLBYスイッチ EXT
 ・背面FIX OUT端子 Rch AC電圧測定 VR806 580mV
【AM調整】
 ・729kHz NHK受信 L204 L205 バーアンテナ
 ・1332kHz 東海ラジオ受信 CT201 CT203 CT202
 ・R201 Sメーター調整

Rt102443_2Rt102466Rt102467Rt102465Rt102446_2

 ※注)カセットデッキが無いので実際の調整効果は未確認。

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・切替レバーやツマミがたくさん並んでいるのでレシーバーに間違われそう。
 ・ルックス抜群、4連メーターが異彩を放つ重量級チューナーです。
 ・ドルビーFM放送対応、デコーダー回路内蔵、稀少価値は相当高いかも?
 ・ただしFMチューナーとしての性能は並みクラス。

Rt102475

 ・ドルビー録音した音をSSGから送信すればドルビーFM放送そのものを再現できそう。
 ・デッキと繋いでドルビー外部アダプターとしての機能を試してみたい。
 ・でもカセットデッキは10年ほど前にすべて処分済み。
 ・いまさらカセットデッキを調達するのもね、、

 ・ということで有意義な年末年始休暇でした。
 ・今年もオールドチューナー整備とFMエアチェックに精を出します。
 ・よろしくお願いいたします。

OLYMPUS E-PL6

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Epl602

 ・2014年末、デジタル一眼カメラを買いました。
 ・実はブログに掲載する写真を撮るための新しいカメラを探していました。
 ・予算2~3万でコンパクトデジカメをいろいろ比較検討。
 ・年末に何気なくアマゾンのセールを見てE-PL6が29,800円、ビックリ!
 ・レンズが付いてこの価格? コンパクトデジカメと大差ない。
 ・でも白はちょっとね、、と黒と赤を見ると3万円台半ばとさすがに結構高い。
 ・ところがダブルズームキットの価格は 黒39,800円、価格差わずか数千円。
 ・コンデジを探していたのにデジタル一眼を買ってしまいました。

■シャッターリモコン ロアジャパン RM-UC1対応リモートケーブル--------

Epl672

 ・RW-RM-UC1-7
 ・接続コネクタの違いで10種類のバリエーションがあるようです。
 ・半押しでフォーカス・測光、全押しでシャッター、スライドしてロック。
 ・純正品の質感や使い勝手は知りませんがとりあえず正常に使えています。
 ・耐久性はちょっと心配かも?

Epl660Epl662Epl665Epl667Epl668
Epl673Epl672_2Epl671Epl670Epl669

■予備バッテリー2個セット ロアジャパン BLS-5-----------------------

Epl651

 ・7.2V 1150mAh 8.3Wh ロアジャパン
 ・7.2V 1150mAh 7.8Wh 純正品
 ・W54.6mm×D35.2mm×H12.2mm ロアジャパン
 ・W54.5mm×D35.5mm×H12.7mm 純正品
 ・純正の充電器で充電できました。
 ・純正品と比べると微妙にサイズが違いますがカメラには正常にセット可能。
 ・PSEマークも付いています。

Epl652Epl653Epl654Epl655Epl656

■SONY DSC-RX100-------------------------------------------------------

 ・E-PL6が写っている写真はこのRX100で撮影しました。
 ・1年ほど前、知人から中古で譲ってもらったカメラで使い易くて満足していました。
 ・最近のブログ記事で掲載している写真はほとんどRX100で撮った写真です。
 ・今後はPL6で撮った写真をたくさん載せていきます。

Epl605

 

Lo-D FT-8000

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 ・2014年11月、研究材料として Lo-D FT-8000 をご提供いただきました。
 ・お陰さまで年末年始休暇を楽しく過ごせました。

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Lo-D FT-8000 ¥75,000(1979年頃)
 ・オーディオ懐古録 Lo-d FT-8000 ¥75,000(1978年)
 ・Tuner Information Center Hitachi FT-8000 ※海外版回路図あり

Ft800010

 <概要>
 ・1978年、Lo-D(日立)初の本格的シンセサイザー方式FM専用チューナー。
 ・同社製プリアンプHCA9000と共通したデザイン。
 ・パネルカラーはブラウン色とシルバー色の2色。

Ft800004Ft800005Ft800006Ft800007Ft800008

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・天板に数か所擦り傷、小さな塗装ハゲありますが全体として保存状態は良好。
 ・既にクリーニングされているのか、フロントパネルはとてもキレイ。
 ・シルバーの操作ボタンが光り輝いています。
 ・背面を見ると見慣れない TV TRAPスイッチがFMアンテナ端子に繋がっている。
 ・音声出力端子は固定のみ、金メッキ仕様。マルチパス端子なし。

Ft800001Ft800012Ft800013Ft800015Ft800016

 ・電源を接続したら表示部が時刻設定モードになりました。
 ・このまま MANUALTUNING ボタンを操作して「時」と「分」を設定。
 ・「時」「分」の設定は順方向のみ。逆戻りはできない。
 ・「分」を設定した瞬間から秒がスタートするようです。

Ft800002Ft800003

 ・本体電源オン → 表示部が時刻表示からFM周波数表示に切り替わる。
 ・周波数窓には電球照明があり、STEREO や SIGNAL の文字が浮かび上がる。
 ・ERASEランプが赤く点滅。メモリー登録すると消灯する。6局メモリ。
 ・TUNINGボタン SWEEP UP、SWEEP DOWNボタンでFM局を探して自動選局開始。
 ・MANUAL TUNINGボタンでマニュアル選局。
 ・STEREOランプが点灯してFM音声を正常に受信できました。
 ・IFモード切替(Wide/Narrow)機能なし。
 ・FM放送を受信中にCLOCKボタンを押すと時刻表示に切り替わる。
 ・MULTIPATHボタンでマルチパス状況が音声で流れる。
 ・REC TONE OK。

Ft800011

 ・本体電源オフ → FM周波数表示から時計表示に切り替わる。
 ・時計機能を内蔵しているのにタイマー録音機能はない。
 ・停電時のメモリ保持機能なし。
 ・電源コードを抜くと登録内容が失われる。
 ・常時通電することが前提のようです。
 ・表示部の輝度劣化がないのは使用頻度が低かったから?

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・アンプ並みの大型電源トランス2基搭載。
 ・チューナー基板と同サイズの大きなコントロール基板。
 ・これはシンセサイザー式チューナー黎明期の製品ですね。
 ・同時期のシンセチューナー Aurex ST-630によく似た構成です。

Ft800020Ft800022Ft800029Ft800026Ft800037

 ・フロントエンドはHITACHI製パッケージ、これは HCC-8と同じ型番でした。
 ・「HITACHI 5-GANG TUNER」と刻印されたFM5連相当チューナーパック+ANT側にもう一段。
 ・チューナーパックの中を見ると一段(LR2、TCR2)抜けているので実質4連相当。
 ・外側の一段と合わせて5連相当でした。

Ft800023Ft800024Ft800025

 ・フロントエンド基板 → CF3個 → クアドラチュア検波 → PLL MPX
 ・IFモード切替(Wide/Narrow)機能なし。
 ・HA11211 FM IF SYSTEM
 ・HA11223W FM PLL MPX

Ft800029_2Ft800030Ft800031Ft800032Ft800033

 ・背面「TV TRAP」スイッチはアッテネーターに繋がっている。 ※訂正
 ・背面「TV TRAP」スイッチを分解して基板を確認。
 ・回路図ではアッテネーターだが、実機では「LPJBI SOSHIN 」と印字されたフィルターのよう。
 ・TV TRAPオンにすると受信感度(LED表示)が僅かに低下する。
 ・これに関する解説を「オーディオの足跡」より引用
 「ビル共聴アンテナなどから電波を取り入れる場合に、テレビとの相互変調妨害を受けるのを防ぐため、セット裏面にTVトラップ回路を搭載しています。」

Ft800019Ft800039Ft800036Ft800037_2Ft800038

■コントロール基板の様子が随分異なる。-----------------------------------

 ・入手した輸出機用回路図、ブロック図とFT-8000実機を照合しました。
 ・チューナー部の構成はほぼ同じですがコントロール基板が回路図とかなり違います。
 ・ブロック図を見るとメモリ保持用と思われるバッテリーがある。実機にはない。
 ・使われているIC型番、水晶発振子の周波数が違う。部品配置も随分違う。
 ・ネット検索で見つけた輸出機の内部写真では、電源トランス横に小さな基板。
 ・この基板にバッテリーが載っているようです。
 ・たぶん輸出機には時計機能が無く、代わりにメモリ保持用バッテリーがあるようです。

Ft800026_2Ft800028Ft800051Ft800052Ft800027

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・外観が劣化していたチューナー電源回路の電解コンデンサを交換。
 ・C811 470uF/35V
 ・ただの気休めだったか? 効果は特に確認できず。

Ft800034Ft800035Ft800055Ft800056

■調整記録------------------------------------------------------------

 【フロントエンド部】
 ・VT電圧 76MHz 3.2V、90MHz 22.1V ※フロントエンド基板8Pin 確認のみ
 ・RF受信調整 76MHz L102,LA,LR1,LR3、90MHz CT101,TCA,TCR1,TCR3
 ・チューナー基板30pin Sメーター電圧測定
 【検波部調整】
 ・T201下段:FM同調点調整 TP(HA11211-15pin)12pin電圧ゼロ
 ・T201上段:高調波歪最小
 ・フロントエンド内 IFTコア:高調波歪最小
 ・R214:音声出力レベル調整 ※REC LEVEL固定なので音声出力を+6dBに設定
 ・R216:Sメーター点灯調整
 ・R229:Mutingレベル調整
 【MPX部調整】
 ・R303:VCO調整 ※TP R304左側 76kHz
 ・R308:19kHzキャンセル調整
 ・R356:セパレーション調整
 【PLL部】
 ・CT501:調整方法未確認

Ft8000algnnew
Ft8000_sch3

 <メモ>
 ・受信性能、歪率、セパレーションなどはごく普通の数値でした。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・シンセサイザー式チューナー黎明期の機種として希少です。
 ・保存状態も良いのでコレクション品として価値がありそう。
 ・ただ、受信性能や各種測定数値はごく普通の並チューナーでした。
 ・それと常時時計表示するのにタイマー連動機能が無いのは残念。
 ・電源コンセントを抜くとメモリが消失するのも残念。
 ・時計として常時通電することが前提の機種でした。

Ft8000kt2200


TRIO KT-8000 3号機

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 ・2014年11月末、ヤフオクで入手したKT-8000故障機です。
 ・ちょうど修理中だった同型機の部品取り用、と思って入手したのですが、
 ・結局部品取りは不要になり、この故障機がそっくり残ってしまいました。
 ・入手直後の動作確認ではFM放送を全く受信できないジャンク品でした。
 ・でも外観がきれいだし、勉強のため故障個所を探してみました。

Kt8000308

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・製品情報 TRIO KT-8000 2号機修理記録
 ・KT-8000 取扱説明書

Kt8000302Kt8000305Kt8000306Kt8000310Kt8000312

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルやボディに目立つキズは無い。
 ・電源オン、周波数窓の照明が部分的に暗い。電球切れの模様。
 ・76MHz~80MHz区間で周波数指針を移動すると激しいバリバリノイズ発生。
 ・Sメーターはバリバリノイズに反応するように激しく振れる。
 ・Tメーターは常時右端に振り切れた状態。
 ・マルチパスH端子の出力は音声端子から出てくる音と同じ状態。
 ・FM放送は全く受信できない。
 ・narrow と muting のポジションランプ(赤色LED)が点灯しない。

Kt8000320Kt8000321Kt8000322Kt8000323Kt8000324
Kt8000325Kt8000326Kt8000327Kt8000328Kt8000329

■修理記録:76MHz~80MHz区間のバリバリノイズ------------------------

 ・76MHz~80MHz区間で周波数指針を移動すると激しいバリバリノイズ発生。
 ・Sメーターはバリバリノイズに反応するように激しく振れる。
 ・この現象は経験的にバリコン軸の接触不良が怪しい。
 ・軸の根元をルーペ観察すると固着したグリースの塊。
 ・爪楊枝先端で固着したグリースを剥がし、無水アルコールを含ませた綿棒でふき取る。
 ・軸の根元にコンタクトグリースを少量塗布して馴染ませる。
 ・この作業でバリバリノイズはキレイに解消。

Kt8000321_2Kt8000360Kt8000361Kt8000362Kt8000363

■修理記録:Tメーターが常時右端に振り切れる-------------------------

 ・HA1137W横にあるL14を回しても反応なし。これはL14が怪しい。
 ・部品取り用に残してあった KT-8300 2号機から同等コイルを取り外して移植。
 ・これを新L14として回してみるとTメーターが左右に振れる。
 ・ラフな調整で HA1137W(クアドラチュア検波)の受信音を確認。
 ・パルスカウント検波~MPX回路経由でも音声出力確認。
 ・マルチパスH端子からも音声出力確認。

Kt8000341Kt8000342Kt8000343Kt8000344Kt8000345

■修理記録:LED切れ-------------------------------------------------

 ・narrow と muting のポジションランプが点灯しない。
 ・ここは単純なLED切れでした。
 ・部品取り用KT-8300から同型LEDを移植して修理完了。
 ・同じ色だと思ったら、移植したLEDはオレンジ色でした。
 ・オリジナル赤色とは雰囲気が違うけど、まあ OK とします。

Kt8000350Kt8000351Kt8000352Kt8000353

■修理記録:照明電球切れ--------------------------------------------

 ・周波数窓の照明が部分的に暗い。
 ・3個並んだ電球のうち2個が切れていました。
 ・同じKT-8300から部品取りした電球を移植。

Kt8000330Kt8000331Kt8000332

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・上記作業で機能的な不具合はすべて解消。
 ・フロントパネル分解清掃、ツマミ類も磨き上げて美しい輝きを取り戻しました。
 ・各部受信調整して良好な性能を取り戻しました。
 ・KT-8000 2号機 調整記録参照

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・FM専用7連バリコン+ディスクリートパルスカウント検波+HA11223W。
 ・パルスカウント検波機の中では最も古いタイプ、専用ICが登場する前の機種です。
 ・落ち着いた外観デザイン、シンプルながら実力を備えた内部構成がグッドです。

Kt8000307

YAMAHA CT-700

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 ・2015年1月初め、ヤマハCT-700の修理調整を承りました。
 ・型番は CT-800/CT-600 の間を埋める機種ですが外観は随分違いますね。
 ・年式的には CT-800/600よりも一世代古い製品のようです。
 ・以下、作業記録です。

■YAMAHA CT-700----------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 YAMAHA CT-700 43,000円(1972年)
 ・オーディオの足跡 YAMAHA CT-700 43,000円(1973年頃)

Ct70002_2

<特長>
 ・YAMAHAブランド最初の本格的ステレオチューナー。
 ・プリメインアンプCA-700/500とともに1972年発売。
 ・ローズウッドキャビネット
 ・フロントエンド:高周波2段増幅、高精度4連バリコン
 ・IF回路:6素子セラミックフィルター+モノシリックIC
 ・MPX回路:トランジスタスイッチングによる平均復調方式
 ・オートタッチチューニング機構:選局時、同調ツマミに手を触れるとAFC回路が自動オフ、離すと自動オン

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ウッドケース上面に多少のキズ、でもそんなに酷い状態ではない。
 ・フロントパネル汚れはあるものの目立つキズはない。
 ・背面には大型AMバーアンテナ。固定/可変出力。マルチパス端子なし。

Ct70007Ct70009Ct70010Ct70011Ct70013

 ・電源ボタンが破損している。指先で押し込んで電源オン。
 ・周波数窓の照明、二つのメーター照明点灯。指針は赤く光る。
 ・オーディオ懐古録に掲載されたカタログ写真ではメーター照明と周波数照明は同じ青色。
 ・二つのメーター照明が緑色っぽく見えるのは劣化のせいか?

Ct70001Ct70003Ct70004Ct70005Ct70006

 ・FM STEREO/MONO /AM 切替ボタンは「ガチャン」と押し込むタイプ。
 ・切替時のボタンが飛び出す勢いで FM STEREOボタンが外れる。
 ・FM/AMのインジケーターランプ点灯。FM/AMともに受信OK。
 ・二つのメーター動作OK。STEREOランプも点灯。ミューティング動作OK。
 ・Sメーター最大とTメーター中央がかなりズレている。
 ・周波数目盛りと指針のズレ。選局ツマミの軸にちょっとガタツキ。
 ・指針の移動(滑り)がちょっと引っ掛かる感じ。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・回路ごとに基板が分かれています。
 ・大きな電源トランス。電源回路は裏面に配置。
 ・フロントエンドは PIONEER SX-717、LUXMAN T-300Vと同じ型式のアルプス製。
 ・FM4連バリコン → セラミックフィルタ → レシオ検波 → ディスクリートMPX。
 ・予想通り、MPX部がIC化される以前の機種でした。

Ct70020Ct70024Ct70025Ct70026Ct70027
Ct70028Ct70029Ct70030Ct70031Ct70032

■回路は YAMAHA CR-700 チューナー部と同じ------------------------------

 ・「CT-700」をキーワードにネット検索してみると海外サイトで多くの製品情報がヒットします。
 ・ただサービスマニュアルや回路図は見つかりません。
 ・検索過程で同時期のYAMAHA製レシーバー CR-700 回路図を入手しました。
 ・CR-700の外観写真を見ると、デザインは CT-700と同じ。ひょっとして、、、
 ・CR-700回路図とCT-700実機を比較してみました。

Yamaha     YAMAHA CR-700

 ・予感的中!
 ・CR-700のFM/AMチューナー部はCT-700と同じでした。
 ・CR-700ではTメーターが省略されているだけです。

Yamaha_cr700_schematic_s

■不具合:電源スイッチ----------------------------------------------

 ・プッシュスイッチのプラ製シャフトが折れています。
 ・ON/OFF時に力が掛かる箇所なので接着剤などでは修復不可でしょう。
 ・スイッチ自体を交換するにしても同等部品を探すのは難しい?
 ・残っている白いシャフトに被せるように新ボタンをはめ込む良さそう。
 ・私のジャンク箱を探しましたが、代替品に使えそうな黒い丸ボタンが見当たりません。

Ct70051Ct70043Ct70055Ct70056Ct70057

■不具合:切替時、ボタンが飛び出す勢いで FM STEREOボタンが外れる------

 ・切替時の反動でボタン自体が外れる。
 ・ボタンを外して確認すると、内部の取付金具が変形していました。
 ・ペンチで本来の形状に修正してボタンを再取り付け。
 ・これで外れないようになりました。

Ct70044Ct70042

■不具合:指針の移動が引っ掛かる------------------------------------

 ・ダイヤル指針を載せたレール部分を清掃。
 ・潤滑剤を僅かに含ませた綿棒で軽く拭く。
 ・これでスムーズに動きます。

Ct700422Ct700423

■不具合:Tメーター-----------------------------------------------

 ・左右に振れたままの状態で時々引っ掛かります。
 ・本体上部を軽く「トントン」と叩いてやると戻ります。
 ・Tメーターを駆動する電圧は正常に出ているので、メーター内部の劣化か?
 ・交換するにしても同型メーターを探すのは難しいです。
 ・かといってメーターを分解したら元に戻せなくなりそう。

■仮調整記録----------------------------------------------------------

 ・現状で一通り調整してみました。

Ct700fmCt700mpxCt700mutCt700am_2

【OSC調整】
 ・90MHz Tco、76MHz Lo
【トラッキング調整】
 ・90MHz TCA、TCR1、TCR2、 76MHz LA、LR1、LR2
【検波調整】
 ・T201上段 Tメーター中央。下段歪調整
 ・T202 Sメーター振れ最大へ。
【MPX調整】
 ・T303、T305 19kHz調整 L+R信号 L信号最大へ
 ・VR301 左右レベル調整
 ・VR302 セパレーション調整

Ct70046

■不具合:OSCトリマ不調------------------------------------------------

 ・バリコン上部に載っているOSCトリマが不調(容量抜け?)。
 ・高い周波数で指針と目盛りが合わせきれません。
 ・90MHzのテスト信号を89MHz付近で受信する状態がベスト。
 ・一方OSCコイルは調整OK。低い周波数のズレは気にならないです。
 ・これ以上弄るとOSCトリマが完全に壊れそうなのでこのままとします。

Ct70021Ct70023Ct70022

■不具合:セパレーション-----------------------------------------------

 ・STEREOランプ点灯します。
 ・ただSTEREO時のセパレーションは20dB程度しか得られません。
 ・MPX回路をオーバーホールすると改善するかも?

■不具合:ミューティング回路-------------------------------------------

 ・電源オンからしばらくは正常動作しています。
 ・1時間ほど通電していると、ミューティングが効かなくなります。
 ・ミューティング回路もどこか部品が劣化しているようです。

■試聴-----------------------------------------------------------------

 ・青緑色に映える照明窓が美しいです。同時期のPIONEER製品と印象が似ています。
 ・音質云々は別として、FM/AMとも現状でとりあえず受信動作しています。
 ・不具合箇所の修理(一部改造)を進めるか、オリジナル状態のまま現状維持するか、、
 ・依頼者様と相談の結果、手を加えずオリジナル状態で残すことになりました。
 ・黒くて丸い電源ボタン代用品が見つかったらここだけは何とかしたいですね。

Ct70003_2

Roland SOUND Canvas for iOS

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 ・2014年1月末、App Storeトップ画面でSC-88風のアイコンが目に留まりました。
 ・製品情報を見るとローランドのGS規格に対応したソフトウェアシンセサイザーです。
 ・これは懐かしい!!
 ・通常価格2,000円のところ、発売記念で2015年2月10日まで1,500円。
 ・評価を見てもそんなに悪くなさそう、ということで速攻購入しました。

01

 →Roland 製品情報サイト
 →iTunes ダウンロードサイト

■詳細情報-------------------------------------------------------------

 ・使い方等は以下のサイトがとても参考になります。
 ・特にWifiを使ったMIDIネットワークの解説が勉強になりました。

 →Sound Canvas for iOS 徹底活用術 [基本編]
 →Sound Canvas for iOS 徹底活用術 [応用編]

■対応機種に注意-------------------------------------------------------

 ・対応OS:iOS 8.1.2以上
 ・対応機種:iPhone5s、iPhone6、iPhone6Plus、iPad Air以降、iPad mini2以降

 ・私の iPad mini2 は対応機種でした。
 ・それにしても機種制限が厳しいですね。たぶんCPUの差かな?
 ・と思って調べてみると、対応機種のCPUは A8 / A7。
 ・一方の非対応機種のCPUは A6 / A5でした。
 ・A7以上のCPUパワーが必要ということでしょう。
 ・非対応機種でアプリをダウンロードしようとすると「非対応」と表示されます。

Roland25_2

 ・本当はlightning/MIDIインターフェイスがあるとベストです。
 ・でも価格が結構高いで、追加投資なしで楽しめる方法をいろいろ試しました。

■使用法1:MIDIファイルの転送はDropbox経由が便利----------------------

 ・再生したい MIDIファイルをDropbox上に置く。
 ・iPad側のDropboxアプリで目的のMIDIファイルを開く。
 ・「ファイルを開けません」と表示されたところで「別のアプリで開く」。
 ・アプリとして SOUND Canvas for iOS を選択
 ・これで曲フォルダにMIDIファイルが追加されます。GoogleDriveも同様。

■使用法2:再生音をBluetoothスピーカーで聴く--------------------------

 ・iPadにBluetoothスピーカーを接続する方法が一番簡単です。
 ・SONY SRS-BTV5
 ・iPad本体のスピーカーから出てくる音よりもはるかに良いです。
 ・プレーヤー画面で表示される小節位置と実際音とのズレはほとんど感じません。
 ・BGMで楽しむ分には充分です。

Roland02_2

■使用法3:再生音をAirPlay経由オーディオセットで聴く------------------

 ・Apple TV (AirPlay)経由でも使えました。
 ・Bluetoothスピーカーよりもずっと良い音で聴けます。
 ・画面に表示される小節位置と実際の音とのズレはほとんど感じません。
 ・多少の遅れが出ているとは思いますが、BGM用途なら気になりません。
 ・昔聴いた懐かしい音がよみがえる感じです。
 ・SC-88Pro実機は既に処分してしまったので比較しようが無いのが残念。
 ・今度HOで中古品を見かけたら買っちゃおうかな、、

■使用法4:rtpMIDIを使ったワイヤレスMIDIネットワークを試す------------

 ・rtpMIDI 設定方法 ※Windowsで使えるとは知らなかった、、
 ・iPadのSOUND Canvas for iOSを外部音源モジュールとして使う方法です。
 ・追加投資ゼロ。Wifiを使ったワイヤレスMIDIネットワーク活用法。
 ・WRD(歌詞)表示がきるWin用ソフト TMIDI Playerは Win7/8でも動作します。

Roland04

 ・WindowsPCで TMIDI Playerを起動して演奏と歌詞表示をさせる。
 ・外部音源としてSOUND Canvas for iOSをワイヤレスMIDIネットワークで繋ぐ。
 ・PCモニター上ではWRDファイルが再生され、曲の進行に合わせて歌詞表示が進む。
 ・再生音は AppleTV (AirPlay)経由でオーディオセットから流れる。

 ・ただしWifiの具合によって音が途切れることがある。動作がやや不安定。
 ・本格的に外部音源として使うならlightning/MIDIインターフェイス必須です。

■iPad mini2(A7プロセッサー)での動作状況--------------------------

 ・iPadの新しい(楽しい)活用法として◎です。
 ・トータルでは懐かしい音が出ていると思います。
 ・ただ、何となく違和感がある部分もあります。
 ・ST-88Pro実機が残っていないので細かい音色比較ができません。

 ・MIDIファイルを10曲読み込ませただけで「動作が重い」印象です。
 ・ボタンをタッチしてからの動作が遅い。
 ・ファイル、フォルダ、ソングリストの表示が遅い。
 ・A8プロセッサーを搭載した iPad Air2 なら快適に動作するのか?
 ・ファイル、フォルダ、ソングリストの関係が分かりにくい。
 ・ビジュアル的に分かりやすい表示と操作体系を期待します。
 ・あとRCPファイルに対応してくれたら言うこと無しです。

■懐かしのDTM(Desk Top Music)全盛時代--------------------------------

 ・1990年代の DTMブームに乗って自作MIDIデータをたくさん作りました。
 ・まだ小さかった子どもにせがまれてアニメ主題歌も耳コピーで作りました。
 ・SC-88Pro用に作った自作MIDIファイルが大量に残っています。
 ・歌の進行に合わせて歌詞を表示するWRDづくりにも精を出しました。
 ・当時のMIDIファイルをたくさん持っている人にはお勧めです。

Roland12_2

SONY ST-5130 2台 修理記録

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 ・2015年2月初め、SONY ST-5130 2台セットの修理調整を承りました。
 ・2台とも依頼者様が中古品で入手されたものだそうです。
 ・場合によってはニコイチ合体も、、と考えましたが、
 ・両機とも受信性能は同程度まで復旧しました。
 ・以下、作業報告です。

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-5130 ¥69,800(1972年頃)
 ・製品カタログ 1971年?月版
 ・製品カタログ 1974年1月版
 ・製品カタログ 1974年5月版
 ・仮称「初期型、後期型」の違い

■シリアルナンバー 207523(ボディ放熱孔あり)-------------------------

5130101

【動作確認】
 ・電源コードがオリジナルではない。
 ・1991と印字された黒い別のコードに交換されている。
 ・フロントパネルの四隅が当て傷、凹み、擦り傷でちょっと残念。
 ・正面にも目立つ引っかきキズ。
 ・背面端子は清掃済み?光っています。
 ・ツマミ形状からは「後期型」と思われます。

51301025130104513010551301065130108

 ・電源オン。窓照明がちょっと暗い。メーター照明はOK。
 ・周波数目盛りを刻んだ印字が歪んでいる。左端が切れている。
 ・AM受信OK。メーター動作OK。周波数ズレはそんなに気にならない。
 ・周波数目盛りを緑色に彩るための緑色塗料がかなり劣化。
 ・見た目は良くないです。
 ・FM受信は -0.2MHz程度の周波数ズレ。
 ・Sメーターの振れ具合が小さい。SSG60dBに対して20%程度の振れ。
 ・Sメーター最大位置とTメーター中央位置のズレが大きい。
 ・受信感度が弱いせいか、MUTINGオンでは受信できない放送局がある。
 ・受信できるFM局ではSTEREOランプ点灯。
 ・実際のステレオ感あってまずます聴ける。
 ・ところがMONO受信に切り替えるとひどいノイズ感。なぜ???
 ・固定/可変出力OK。可変端子のVRにひどいガリあり。
 ・マルチパス端子出力OK。
 ・ヘッドホン端子OK。

51301195130120513012151301225130123

 ・ボディを開けて内部を確認。
 ・一見すると綺麗だが、トランジスタの足にホコリの塊が引っ掛かっている。
 ・大量に堆積したはずのホコリは中途半端に清掃済みのようです。
 ・電源基板とヘッドホン基板を見るとやはり「後期型」です。
 ・MPX回路、AM回路で3個の電解コンデンサが交換済み。
 ・STEREOランプも交換されている。
 ・何と!MPX回路でハンダが外されたまま放置された部品がある!!

51301305130131513013251301335130135

 ・内部清掃、電源コード交換、電解コンデンサ交換を経た個体です。
 ・ヘッドフォンVRや切替スイッチに大量の接点復活財が噴射された模様。
 ・ガリは無い代わりに周囲がベタベタです。
 ・フロントパネル裏側に「47.12.6」→昭和47年12月6日→1972年製でしょうか。
 ・これはまさに「ジャンク品」ですね。

51301135130114513012451301365130137

【修理・調整】
 ・MPX回路でハンダが外されていた部分を補修。
 ・これによってMONO受信で感じた歪は解消されました。
 ・内部がベタベタ、閉口しました。
 ・各部再調整して、FM受信感度が大幅にアップしました。
 ・Sメーターは大きく振れます。Tメーターとの連動性もOK。
 ・ただ高い周波数で目盛りと指針のズレが修正しきれません。

■シリアルナンバー 212079(ボディ放熱孔なし)-------------------------

5130201

【動作確認】
 ・電源コードはオリジナルで 1974 の印字あり。
 ・フロントパネルは汚れているがキズはない。
 ・ツマミ形状からは「後期型」と思われる。
 ・背面端子類は錆びついている。

51302025130203513020451302055130206

 ・電源オン。窓照明がちょっと暗い。緑色のメーター照明はOK。
 ・周波数目盛りに印字の歪みはない。
 ・AM受信OK。メーター動作OK。周波数ズレは気にならない。
 ・FM受信は +0.2MHz程度の周波数ズレ。
 ・Sメーターの振れ具合は正常。
 ・Sメーター最大位置とTメーター中央位置のズレはわずか。
 ・MUTING動作OK。
 ・STEREOランプ点灯。ただしちょっと暗い?電球劣化か?
 ・実際のステレオ感あり。まずます聴ける。
 ・MONO受信もOK。
 ・固定/可変出力OK。可変VRにガリあり。
 ・マルチパス端子出力OK。
 ・ヘッドホン端子OK。音量調整VRはガリあり。

51302115130212513021351302165130217

 ・放熱口の無いボディを開けて内部を確認。
 ・基板上にはうっすら堆積したホコリあり。
 ・放熱口の無い ST-5150 のボディと交換されたのかも?

51302185130219513022051302225130223

 ・電源基板、ヘッドホン基板を見るとやはり「後期型」です。
 ・交換された部品は無くオリジナル状態です。
 ・基板上に修理痕は見当たりません。
 ・本体裏面、ゴム足の底にフェルトが貼ってありました。
 ・大切に扱われていた個体のようです。
 ・フロントパネル裏側に「49.3.4」→昭和49年3月4日→1974年製でしょう。
 ・電源コードの印字と一致します。

51302145130230513023151302365130237

【修理・調整】
 ・内部に手を加えられた痕跡はありません。
 ・今回私も回路にはノータッチです。調整だけ行いました。
 ・各部再調整して、FM受信感度が大幅にアップしました。
 ・Sメーターは大きく振れます。Tメーターとの連動性もOK。
 ・MPX部の調整でセパレーション値も40dBまで改善しました。
 ・目盛りと指針のズレはほぼ一致します。
 ・周波数窓の緑色照明が美しいです。

【緑色照明補修】
 ・緑色照明を蘇らせるため、内部のガラス板右端に細工をしました。
 ・100円ショップの「緑色透明下敷き」を細くカットして挟んであります。
 ・私のST-5000F、ST-5130/5140/5150、ST-5950と同様の細工です。

51302505130251513025251302535130239

 ・緑色照明は美しいのですが、すぐ横の電球の熱がちょっと気になるところです。
 ・経験上、丸一日連続稼動しても溶けたり燃えたりしたことはありません。
 ・ただ、通電したまま放置(外出とか就寝)は危険です。
 ・気になる場合はすぐに外せるようになっています。

■ボディ放熱孔の有無-------------------------------------------------

 ・今までに7~8台のST-5130を見てきましたが、放熱孔のないボディは初体験。
 ・製品カタログを読み直して掲載写真を確認しました。

5130101_25130201_2

 ・1971年版カタログ、1974年5月版カタログではボディに放熱孔があります。
 ・1974年12月カタログではボディに放熱孔がありません。
 ・今まで何度も読み直したカタログなのに放熱孔の有無は初めて気が付きました。
 ・新種の化石を発見したような、そんな感覚です。

5130204_2

kencraft GT-811

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 ・2015年1月末、近所のリサイクルショップでジャンク品を貰いました。
 ・店の前に無造作に縦置き状態で積まれていました。
 ・店員に聞いてみると「雨に濡れているから危険、売り物ではなく廃棄予定、、」
 ・珍しい機種なので売って欲しいと言うと、タダで譲ってくれました。
 ・帰り際、「くれぐれも通電しないように、、」と念押しされました。

Gt81102

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・トリオのキットブランドkencraft(ケンクラフト)製品です。
 ・ネット上で検索しても製品情報はまったく見つかりません。
 ・定価、スペックなど不明です。
 ・カタログや雑誌に掲載された広告など資料をお持ちの方、ぜひご教示ください。

Gt81101Gt81106Gt81103Gt81104Gt81105

 ・kencraft GT-810
 ・デザイン的にはGT-810より後期の製品か?
 ・キット事業終息直前の1974~75年頃の製品か?
 ・KENWOOD社史より
  →1971年10月、kencraft(ケンクラフト)ブランドでキット事業に参入。
  →1975年、キット事業を終息。

Gt81107Gt81108Gt81112Gt81111Gt81110

■内部確認---------------------------------------------------------

 ・FM3連、AM2連バリコン
 ・レシオ検波
 ・uPC554C FM復調IC
 ・AN217 AM用IC
 ・調整用VRが一つも無い

Gt81120Gt81121Gt81122Gt81123Gt81124

 ・本体のヒューズボックスがハンダ付けされていない!
 ・キット製品のジャンク品は怖いですね、、
 ・記念写真だけ撮影して作業はここまでとします。

Gt81133Gt81125Gt81130Gt81131Gt81132

SONY ST-S333ESXII 修理調整記録

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 ・2015年2月初め、ST-S333ESXIIの修理調整を承りました。
 ・いくつか問題点があるそうです。
 ・以下、作業報告です。

333esxii08

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESXII ¥49,800(1987年発売)
 ・1987年10月発行「SONY ES テクノロジーカタログ
 ・Hifi Engine ST-S730ES 海外版サービスマニュアル

333esxii02

【333シリーズの系譜】
 ・1984 ST-S333ES 49,800円
 ・1986 ST-S333ESX 49,800円
 ・1987 ST-S333ESXII 49,800円
 ・1989 ST-S333ESG 49,800円
 ・1991 ST-S333ESA 55,000円
 ・1993 ST-S333ESJ 55,000円
 ・1994 ST-SA5ES 55,000円
 ・1997 ST-SA50ES 40,000円

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・実機を見てビックリ!驚きました。
 ・まるで箱から出したばかりの新品のようです。
 ・ボディやサイドウッドはしっとりとした艶のある光沢感。
 ・アンテナ端子や音声端子もピカピカです。
 ・使用期間はごく短く、あとは箱に入れて長期間保管されていたのでしょうか?
 ・日頃ボロボロのジャンク品ばかり見ているので本当に感動しました。

333esxii09333esxii10333esxii12333esxii13

 ・電源オン。表示部もとてもキレイ。文字痩せなし。
 ・名古屋地区で受信できるFM放送はすべてAUTOモードで受信できました。
 ・77.8MHz、78.9MHz、79.5MHz、80.7MHz、81.8MHz、82.5MHz OKです。
 ・78.9MHzはFM三重、79.5MHzはInterFMですが受信OKです。
 ・私の環境ではご指摘の症状は確認できません。

333esxii01333esxii11333esxii03333esxii04333esxii05

 ・各局ともSTEREOランプ点灯。HI-BLEND、MONOでも受信OK。
 ・IF BAND切替OK。MUTING動作OK。CAL TONE OK。
 ・受信動作に異常は無さそうです。
 ・AM放送も付属ループアンテナで受信OKです。
 ・ただし、出てくる音は異常ありです。
 ・ボディに手を触れるとキレイな音、手を離すと歪感発生。
 ・ボディを軽く叩くと歪が発生したり消えたり、、

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・サイドウッドを外してボディを開ける。
 ・放熱口直下の基板上にはうっすらとホコリが被っている。
 ・4連バリキャップ → Wide/Narrow切替 → PLL検波 → CXA1064
 ・LA1235(クアドラチュア検波)は同調点検出用
 ・LA1245 AM用

333esxii21333esxii22333esxii23333esxii24333esxii25
333esxii26333esxii27333esxii28333esxii29333esxii30
333esxii31333esxii32333esxii34333esxii36333esxii38

■修理記録-------------------------------------------------------------

 ・本体底の点検口を開けて基板ハンダ面をルーペ観察。
 ・アースバーに3カ所のハンダ割れ発見。
 ・このうち1カ所はグラグラ状態でした。
 ・ここを指で触れると動作確認で発生したノイズが再現されます。
 ・アースバーのハンダをすべて盛り直して修理完了しました。
 ・これは333シリーズの定番不具合です。

333esxii40333esxii41333esxii42333esxii43
333esxiibefore_1333esxiiafter_1

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・海外版SMの記述をベースにして一部アレンジしました。

【FM同調点調整】
 ・IFT205調整 LA1235-7pin~10pin間電圧ゼロ ※50mV
 【VT電圧調整】
 ・IC803-5pin電圧測定
 ・90MHz L104調整 21.0V±0.2V ※21.3V
 ・76MHz 確認のみ 8.0V±1.0V ※7.9V
【SST回路調整】
 ・SST調整はVT電圧調整後、かつトラッキング調整前に行うこと
 ・76MHz受信 RT801調整 IC802-11pin電圧 → 0V
 ・90MHz受信 IC802-9pin電圧 → 14V確認 ※13.9V
【トラッキング調整】
 ・IC203(LA1235)-13pin(又はRT204)電圧max
 ・76MHz L101,L102,L103
 ・90MHz CT101,CT102,CT103
【PLL検波調整】
 ・TP201をGNDに落とす
 ・IFT207調整 TP202 DC電圧ゼロ
 ・CT201調整 歪最小
【IF歪調整】
 ・Wide受信、MUTINGオフ
 ・IC203(LA1235)-13pin電圧計セット
 ・RT202、RT203 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力20dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 電圧最大へ
  ・IFT101調整 電圧最大へ
 ・SSG出力80dBにセット
  ・IFT203、RT202を交互に調整 歪最小へ
 ・SSG出力20dBにセット、Mutingオン
  ・IFT202調整 電圧計最大へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204、RT203を交互に調整 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・RT206 SSG出力20dBでステレオインジケータ点灯
【パイロットキャンセル】
 ・RT303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RT301 R→L
 ・RT302 L→R
 ※60dB
【Sメーター調整】
 ・RT204
【MUTINGレベル調整】
 ・RT205(Wide)
 ・RT201(Narrow)
【CAL TONE】
 ・調整用VRありませんが、Peak Level-3dB 345Hzの波形が出ています。
【AM調整】
 ・RT401 Sメーター調整
 ・RT402 AUTOSTOP調整

333esxiialig

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・奇跡的に傷一つ無い美しい個体です。
 ・日本中探してもこんなにキレイな個体は数えるほどしか残っていないでしょう。
 ・いつものジャンク品と違い、作業中に傷付けないよう妙に緊張しました(笑)
 ・修理調整後は受信性能、音質ともまったく問題なしです。
 ・大切に使ってあげてください。

333esxii06

mouse computer MS-NH1

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 ・2015年2月末、話題のスティック型PCを入手しました。
 ・このサイズで立派なWin8マシンです。

Stickpc12

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・mouse computerスティック型PC 「m-Stickシリーズ MS-NH1」

Stickpc01Stickpc03Stickpc04Stickpc05Stickpc06

■セットアップ--------------------------------------------------------

 ・初回起動時の設定をするためにUSBキーボード、USBマウスが必要。
 ・USBポートは1基しかないため、USBハブを接続すると便利。
 ・でも今回はハブが無かったので、キーボードをマウスを交換しながら操作しました。
 ・ちょっと面倒ですが、初回設定は無事完了。
 ・続いてBluetoothキーボード/マウスの設定。
 ・ウィルス対策として AVG Free版を導入。
 ・Windows Updateを経て環境が整いました。
 ・Windows 8.1 with Bing では IE11の検索エンジンが Bing に設定されています。
 ・でも変更可能なのでさっさとGoogleに変更。

■PC TV with nasne----------------------------------------------------

 ・PC TV with nasne(無料体験版 14日間)
 <動作条件>
  ・CPU Core2 Duo 2.0GHz 以上必須 (Core i3 以上推奨)
  ・メモリ 2GB以上必須(4GB以上推奨)
  ・グラフィックス インテルHD Graphics 以降推奨

Stickpc02_2

 ・動作条件ぎりぎりセーフですね。
 ・切替操作などはちょっともっさり気味、でも再生は普通に出来ました。

■使用感など----------------------------------------------------------

 ・スペック自体は大したこと無いのですが、意外にきびきび動作します。
 ・本体の発熱がちょっと気になるかも?
 ・ネット検索やnasne視聴には不満は無いです。
 ・これはモバイルPCとしてプレゼンに使えそうです。
 ・会議室のプロジェクターに直接挿してみよう。

Stickpc13_2


SONY ST-5150 修理調整記録

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 ・2015年2月下旬、ST-5150のメンテナンスをお引受しました。
 ・40年以上前に購入したワンオーナー品だそうです。
 ・「今後も長く使うために必要な整備を、、」というご依頼です。
 ・以下、作業記録です。

St515003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-5150 ¥39,800(1973年発売)
 ・カタログ(1973年6月版) TA-1150/ST-5150
 ・別売:ウォールナット仕上げ木製ケース TAC-IN ¥3,000円

St515001St515040St515005St515006St515007

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・オリジナルのウッドケースに納まっています。
 ・ウッドケース、本体とも目立つキズはありません。
 ・ただ電源コードが劣化でベタベタ。コードの印字は「1971」

 ・電源オン。周波数窓の右側照明電球切れ、Sメーター照明電球切れ。
 ・75Ωアンテナケーブルを接続してFM放送を受信確認。
 ・-0.2MHz程度の周波数ズレ。二つのメーター動作はOK。MUTING動作OK。
 ・STEREOランプ点灯。実際にステレオ感あり。
 ・AMは背面バーアンテナで受信OK。

■修理記録:電球交換1------------------------------------------------

 ・電球交換のためフロントパネルを分解。
 ・ジャンク品から取り外して保管している中古品(8V0.3A)に交換。
 ・緑色の周波数が鮮やかに浮かび上がります。
 ・周波数を刻んだガラス板両側の緑色塗料に劣化ありません。

St515070St515071St515072St515084St515081

■修理記録:電球交換2------------------------------------------------

 ・ST-5130/5140と違ってST-5150のメーターは文字が緑色に透過します。
 ・こちらの方が見映えがよいですね。
 ・電球(8V0.15A)は緑色塗料が塗られていないタイプでした。
 ・ついでに二つとも緑色塗料が塗られた電球に交換。
 ・メータ周囲の緑色も美しくなりました。

St515073St515074St515077St515078St515082

■調整記録------------------------------------------------------------

  ・ST-5150 回路図
  ・ST-5150D 回路図

【レシオ検波調整】
 ・何も受信しない状態 T201上段コア調整→Tメーター中央
【FM OSC調整】
 ・90MHz CT204調整→Sメーター最大
 ・76MHz L104調整→Sメーター最大
【FM受信調整】
 ・90MHz受信 CT201,CT202,CT203調整→Sメーター最大
 ・76MHz受信 L101,L102,L103調整→Sメーター最大
 ・83MHz受信 IFT→Sメーター最大
 ・RT202 FM Sメーター振れ調整
【MUTINGレベル調整】
 ・T202調整→ D204電圧最大
 ・RT201調整→ ミューティング動作レベル調整
【検波歪み調整】
 ・T201下段コア調整→高調波歪み最少
【セパレーション調整】
 ・L+R信号送信→T401調整→Lch出力最大へ
 ・RT401 セパレーション調整
【AM調整】
 ・CT101,CT102
 ・T301,バーアンテナ内コイル
 ・RT301 AM Sメーター振れ調整

St515011St515014St515016St515018St515019

 ・受信感度が大幅に向上しました。
 ・周波数ずれはほぼ解消。歪率も一桁改善しました。
 ・セパレーションは40dB程度は確保できました。
 ・作業前後の基準音を録音したWAVファイルでご確認ください。

St5150align

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・FM/AMとも受信性能と受信音に不満はありません。
 ・電球以外に交換した部品はありません。
 ・ガラス板裏側まで磨いたので周波数が美しく緑色に浮かび上がります。
 ・SメーターとTメーターも緑色照明が引き締まりました。
 ・40年の時を経たとは思えない美しい個体です。
 ・今後も大切に使ってあげてください。

St515009

■<おまけ>ウッドケース--------------------------------------------------------

St515050St515051St515053St515052St515054
St515055St515056St515057St515058St515059

PIONEER TX-90

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 ・2015年正月休み、ヤフオクで PIONEER TX-90 を入手しました。
 ・電源が入ることのみ確認のジャンク品です。
 ・クラシカルなデザイン、見るからに相当古そう、、
 ・でも当時の最上位機を思わせる型番に興味を持ちました。

Tx9002

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 PIONEER TX-90 ¥49,800(1969年頃)
 ・Hifi Engine PIONEER TX-900 ※輸出機の回路図あります

Tx9001Tx9003Tx9004Tx9005Tx9006

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観は既に清掃済み?フロントパネル、ボディともとてもきれいな状態。
 ・その一方で背面端子類は激しく錆びついている。長く使われていなかった様子。
 ・FM75Ωアンテナ端子はBNC仕様、通信機並みですね。
 ・オーディオの足跡に掲載された背面写真を見ると75Ω端子がありません?
 ・BNC端子かどうかは不明ですが、輸出機の回路図には75Ω端子の掲載あり。
 ・本機のBNC端子は改造後付けされたものとは思えません。
 ・どうやらBNC端子が搭載された個体と搭載されていない個体があるようです。
 ・さらにビックリ!背面にセパレーション調整用VRがある。

Tx9010Tx9012Tx9013Tx9014Tx9015

 ・電源オン。メーター照明OK。周波数窓の右半分が暗い。電球切れか?
 ・あれ? 指針 が無い!
 ・懐中電灯の光を当てると直径2mmほどの黒くて丸い物体が左右に移動している。
 ・選局つまみを回すと二つのメーターが振れてFM放送受信OK。STEREOランプ点灯。
 ・Sメーター最大振れとTメーター中央がまったく合っていない。
 ・MUTINGツマミによるミューティングレベル可変動作OK。
 ・MPX FILTERボタンで高音域がやや減衰する感じ。
 ・STEREOランプ点灯するが音声は歪感が酷い。MONOなら何とか聴ける。
 ・AMに切り替えるとTメーターの照明が消えてSメーターのみ動作。
 ・選局ツマミを回すとSメーターが振れてAM放送受信OK。

 <不具合>
 ・指針が無い?
 ・周波数窓の照明電球切れ
 ・各部調整ズレ

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・通気用スリットがたくさん開いているので内部には大量のホコリ。
 ・FM4連、AM3連、独立したバリコンユニット搭載。
 ・クリスタルフィルター → レシオ検波 → ディスクリートMPX。
 ・ユニット毎に独立した基板構成。AM部も一枚の独立基板。
 ・同時期のPIONEER製レシーバー SX-100S で使われている基板とよく似ている。

Tx9020Tx9022Tx9023Tx9024Tx9025

 ・周波数窓の内側を覗いてみると、指針に繋がる配線あり。
 ・指針はピンポイントで電球が光るタイプでした。
 ・この電球が切れていたので正面から指針が確認できなかったわけです。

Tx9026Tx9030Tx9031Tx9032Tx9033

 ・輸出機 TX-900 回路図との比較

■修理記録1:指針電球交換--------------------------------------------

 ・試しに交換用電球を基板に仮配線すると点灯。
 ・仮配線の状態で指針を動かしてみると、同調点で一層明るく点灯しました。
 ・そうか、、離調時はちょっと暗め、同調すると明るく点灯するタイプでした。
 ・ブロック図に電球仕様の記載あり。ON時50mA、OFF時34mA。
 ・ジャンク部品箱からちょうど良さそうな明るさになる電球を選んで交換完了。

Tx9042Tx9043Tx9044Tx9046Tx9047

■修理記録2:周波数窓照明交換----------------------------------------

 ・周波数窓両端にヒューズ型電球が配置されていました。
 ・ガラス板に印字された周波数や目盛りを両端の電球が照らす構造です。
 ・これは同時期のソニー製品を同じ造りです。
 ・両端にある8V/0.3Aのヒューズ型電球がかなり弱っていました。
 ・手持ち在庫と交換して輝きを取り戻しました。

Tx9051Tx9052Tx9053Tx9054Tx9055

■修理記録3:不良電解コンデンサ交換-----------------------------------

 ・頭が飛び出した電解コンデンサが気になります。
 ・とりあえずIF基板とMPX基板の電解コンデンサを全数交換。
 ・効果は、、よく分かりません。気休めです。

Tx9060Tx9061Tx9062Tx9063Tx9064

■調整記録--------------------------------------------------------------

 【フロントエンド】
 ・OSC調整 CT4、L7
 ・RF調整 L1,L2,L4 CT,CT2,CT3
 【レシオ検波調整】
 ・何も受信しない状態でT3上段コア調整 → Tメーター中央へ
 ・フロントエンドT1、IF基板T1、T3下段コア → 高調波歪最小
 ・T2調整 → Sメーター最大振れ位置へ
 【MPX調整】
 ・L+R信号送信 → Lch出力最大へ
 ・VR1 → 左右出力レベル調整
 ・VR2 → AUTO ?
 ・本体背面VR → セパレーション調整
 【AM調整】
 ・OSC調整 
 【インジケーターユニット】
 ・VR1?
 ・VR2 FM Muting level
 ・VR3 AM Muting level

Tx90align

Tx900bdTx900fm_frontendTx900fmifTx900mpxTx900am

■試聴-----------------------------------------------------------

 ・FM/AMとも不満なく受信できるようになりました。
 ・照明に映える周波数パネル、可愛く上下に並んだ二つのメーター。
 ・製造から45年が経過した製品だなんてとても思えません。
 ・ノスタルジックな雰囲気がイイ感じです。

Tx9008

ONKYO Integra T-455

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 ・2015年3月初め、知人に教えてもらった市内のHOに行ってきました。
 ・情報通りジャンクコーナーにはオールドチューナーがたくさん並んでいました。
 ・あれこれ物色する中で ONKYO T-455 が目に留まりました。
 ・汚れは別として外観にキズがほとんど無く、持ち上げるとずっしり重い。
 ・そして何より75オームFMアンテナ端子がM型。
 ・通気口から内部を覗くと大量のホコリが堆積、これは素性が良さそうです。
 ・この時期のONKYO製品に予備知識は無かったのですがM型端子に魅かれて確保しました。

T45584

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ONKYO Integra T-455 ¥49,800(1971年頃?)
 ・輸出機情報 Hifi Engine ONKYO T-4055 海外版サービスマニュアル
 ・ラジオ技術 1973年1月号に掲載されていた広告 ※Kencraft GT-810製作記事

T455_small

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ブロンズ色のアルミ製フロントパネル、ウッドボディともに目立つキズは無い。
 ・75ΩFMアンテナ端子がM型です。TRIO KT-9007/7007もM型端子でした。
 ・電源オン。青緑色の照明窓が浮かび上がる。二つのメーター照明点灯。
 ・「FM」のポジションランプが点灯しない。指針の照明が点灯しない。
 ・Sメーター最大位置とTメーター中央位置が大きくずれる。
 ・-0.2MHz周波数ズレ。それでもSTEREOランプ点灯。MUTING動作OK。
 ・AM受信OK。可変出力VRにガリなし。

T45570T45579T45576T45577T45578

 ・背面を見るとFM DET端子、マルチパス端子。
 ・見慣れない「AUDIBLE」スイッチ。これは何?

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■内部清掃&確認------------------------------------------------------

 ・ウッドボディを開けると部品が見えないほどに大量に積もったホコリ。
 ・まずは内部の大掃除。フロントパネル分解清掃。なかなか凝った構造です。

T45501T45502T45503T45520T45521

 ・海外版サービスマニュアルと照合。回路図と実機はほぼ同じ構成でした。
 ・フロントエンド:FL-518J12(輸出機:FL-518U12)
 ・FM/AM基板:NCIF-164(輸出機:NAIF-164C)
 ・MPX基板:NCMX-189(輸出機:NAMX-189)
 ・AF基板:NCAF-190(輸出機:NAAF-190)
 ・電源基板:NCPS-191(輸出機:NAPS-191)
 ・Alps社製フロントエンド、FM4連、AM3連バリコン。レシオ検波。
 ・MPX回路はIC化される以前の古いタイプです。

Onkyo_t4055_sche

 ・「AUDIBLE」スイッチ
 ・オンにするとマルチパスV信号が可変出力R端子から聞こえます。
 ・回路図で確認、実機で動作を確認しました。

T45596

■修理記録1:電球交換 FMポジションランプ-----------------------------

 ・電球交換のためフロントパネルを分解。
 ・同時期のパイオニア製品とよく似た構造です。青緑色の照明も似ている。
 ・回路図を見ると 6.3v 50mA仕様です。
 ・大量に保管している中古部品の中から明るさがちょうど良い電球を選択。
 ・背面からコードごと引き抜いて交換。

T45525T45526T45527T45528T45530

■修理記録2:電球交換 指針ランプ-------------------------------------

 ・ダイヤル指針先端に電球が納まっているようです。
 ・指針を壊さないように慎重に分解。ポジションランプと同じ電球に交換。
 ・指針が赤く光ります。

T45541T45543T45544T45545T45547

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・回路図、実機基板ともにコイルの部品番号が記載ありません。
 ・便宜上T1~T7の仮番号を付しました。

T455align

【レシオ検波調整】
 ・何も受信しない状態 T1上段コア調整→Tメーター中央
【FM OSC調整】
 ・90MHz TCo調整→Sメーター最大
 ・76MHz Lo調整→Sメーター最大
【FM受信調整】
 ・90MHz受信 TCA,TCR1,TCR2調整→Sメーター最大
 ・76MHz受信 LA,LR1,LR2調整→Sメーター最大
 ・83MHz受信 IF→Sメーター最大
【MUTING調整】
 ・T2調整→ D204電圧最大
 ・【レシオ検波調整】
 ・何も受信しない状態 T201上段コア調整→Tメーター中央
【FM OSC調整】
 ・90MHz CT204調整→Sメーター最大
 ・76MHz L104調整→Sメーター最大
【FM受信調整】
 ・90MHz受信 CT201,CT202,CT203調整→Sメーター最大
 ・76MHz受信 L101,L102,L103調整→Sメーター最大
 ・83MHz受信 IFT→Sメーター最大
 ・RT202 FM Sメーター振れ調整
【MUTINGレベル調整】
 ・T2調整→ R160電圧最大
 ・VR102調整→ ミューティング動作レベル調整
【検波歪み調整】
 ・T1下段コア調整→高調波歪み最少
【セパレーション調整】
 ・19kHz信号→T3,T4,T5調整→周波数カウンタでTP測定 19kHz最大
 ・L+R信号送信→T6調整→Lch出力最大へ
 ・VR301 セパレーション調整
【FM Sメーター振れ調整】
 ・VR103→FM Sメーター振れ調整
【AM調整】
 ・OSC フロントエンドAM3、T7
 ・受信調整 フロントエンドAM1,AM2、バーアンテナ内コイル
 ・VR101→AM Sメーター振れ調整

T45552T45553T45554T45555T45556
T45557T45558T45559T45560T45561

■使用感など----------------------------------------------------------

 ・窓照明を見ているとパイオニア製品と似た印象ですが、
 ・でもブロンズ色のフロントパネルに白文字の組み合わせは特徴的ですね。
 ・赤く光る太めの指針も良いアクセントになっています。
 ・BGM機としてこのまましばらく使ってみます。

T45585

SONY ST-S333ESXII 修理調整記録

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 ・2015年3月中旬、333ESXIIの調整作業を承りました。
 ・0.2~0.3MHzの周波数ズレがあるそうです。
 ・以下、作業内容をご報告します。

333esxii02

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・サイドウッドの無い個体でした。
 ・天板に少し擦り傷あり。フロントパネルはほぼ無傷。
 ・電源OK。FMは-0.2MHzの周波数ズレ。82.5MHzNHK-FMを82.3MHzで受信。
 ・名古屋で受信できるFM局はすべて-0.2MHzでAUTO選局OK。
 ・ズレた周波数でSTEREOランプ点灯。MUTING動作OK。
 ・IF BAND切替OK。ただしNARROW側では感度悪化しSTEREOランプ点滅。
 ・周波数ズレのせいか、どのFM局も歪っぽく割れた音質。
 ・手元にあったAMループアンテナを接続してAMも動作確認。
 ・AMに周波数ズレなし。名古屋のAM局はすべて受信OKでした。
 ・CAL TONE出力 OK。

333esxii01333esxii05333esxii03333esxii04

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・この個体は2012年に専門業者さんによる修理調整作業を受けているそうです。
 ・フロントエンドのトリマコンデンサ、数個の電解コンデンサ交換済み。
 ・メモリ保持用コンデンサも交換済み。アースバーのハンダ補修済み。
 ・IF段の歪調整用コアが割れている。

333esxii10333esxii11333esxii12333esxii13333esxii14
333esxii15333esxii16333esxii17333esxii18333esxii19
333esxii20333esxii21333esxii22333esxii23333esxii24
333esxii25333esxii26333esxii27333esxii28333esxii29

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・海外版SMの記述をベースにして一部アレンジしました。

【FM同調点調整】
 ・IFT205調整 LA1235-7pin~10pin間電圧ゼロ ※50mV
 【VT電圧調整】
 ・IC803-5pin電圧測定
 ・90MHz L104調整 21.0V±0.2V ※21.3V
 ・76MHz 確認のみ 8.0V±1.0V ※7.9V
【SST回路調整】
 ・SST調整はVT電圧調整後、かつトラッキング調整前に行うこと
 ・76MHz受信 RT801調整 IC802-11pin電圧 → 0V
 ・90MHz受信 IC802-9pin電圧 → 14V確認 ※13.9V
【トラッキング調整】
 ・IC203(LA1235)-13pin(又はRT204)電圧max
 ・76MHz L101,L102,L103
 ・90MHz CT101,CT102,CT103
【PLL検波調整】
 ・TP201をGNDに落とす
 ・IFT207調整 TP202 DC電圧ゼロ
 ・CT201調整 歪最小
【IF歪調整】
 ・Wide受信、MUTINGオフ
 ・IC203(LA1235)-13pin電圧計セット
 ・RT202、RT203 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力20dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 電圧最大へ   ※コア割れのため調整不能
  ・IFT101調整 電圧最大へ
 ・SSG出力80dBにセット
  ・IFT203、RT202を交互に調整 歪最小へ
 ・SSG出力20dBにセット、Mutingオン
  ・IFT202調整 電圧計最大へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204、RT203を交互に調整 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・RT206 SSG出力20dBでステレオインジケータ点灯
【パイロットキャンセル】
 ・RT303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RT301 R→L
 ・RT302 L→R
 ※60dB
【Sメーター調整】
 ・RT204
【MUTINGレベル調整】
 ・RT205
【CAL TONE】
 ・Peak Level-5.8dB 344Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
 ・RT401 Sメーター調整
 ・RT402 AUTOSTOP調整

Schematic

<調整結果>
 ・FMの不調原因は IFT205 FM同調点の大幅なズレでした。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・名古屋で受信できるFM局を周波数通りにAUTO受信します。
 ・AMは死んでいる、、とのことでしたがAMも正常動作します。
 ・手持ちのループアンテナで受信調整したので、これを同梱しました。

333esxii06

 ・ただ、前回調整から僅か2年で0.2MHzもの周波数ズレ、ちょっと不可解です。
 ・人為的要素が無いとすると、別の不調原因があるかもしれません。
 ・今後また不具合が発生しましたらご一報ください。

NEC Aterm MR03LN

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 ・2015年3月24日、アマゾンのタイムセールで買いました。
 ・OCNモバイルONE SIM +クレードルセットで15,900円。
 ・通常20,000円チョイで販売されているセットなのでこれは安い!
 ・迷わず速攻ゲット。翌日に届きました。

Aterm11

 ・実は3年近く使っている L-09Cが最近調子悪いんです。
 ・勝手に再起動したり、気がつけば電源が落ちていたり、不安定です。
 ・後継機をどうしたものか?と思案していたのでまさに買換えジャストタイミングでした。
 ・ちなみに OCN SIMを使う予定は全く無し。

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・NEC Aterm MR03LN
 ・ユーザーズマニュアル Web版
 ・つなぎかたガイド1 PDF版
 ・つなぎかたガイド2 PDF版
 ・クレードル取扱説明書 PDF版

Aterm01Aterm02Aterm03Aterm04Aterm05

 ・充電池パック:型番 AL1-003988-101
 ・定格 3.8V 2300mAh 8.8Wh
 ・ACアダプタ1.0Aタイプ

Aterm07Aterm09Aterm10Aterm12Aterm13

■備忘録(設定記録)--------------------------------------------------

<micro SIMカード>
 ・以前から使っている IIJmio ファミリーシェアプラン(データ通信専用SIM×3枚)
 ・Wifiルーター+ランニング用スマホ+娘のWifiルーター
 ・通信量制限 3枚合計7GB → 10GB(4月1日より増量)
 ・月額使用料 2,560円
<管理画面>
 ・192.168.179.1
 ・ユーザー名:admin
 ・パスワード:最初に自分で設定
<パスコード設定>
 ・初期設定:0000
 ・起動時、復帰時に入力必要
<SSID暗号化キー 非表示>
 ・「ディスプレイ設定」→「セキュリティ設定」
 ・「SSID/暗号化キー表示機能」のチェックを外す
<省電力設定>
 ・ECO設定
 ・自動省電力設定切替機能 使用しない
 ・休止状態設定 リモート起動 使用しない

■バッテリー持続時間テスト--------------------------------------------

 ・Wifi連続16時間!
 ・朝6時に充電100%からスタートして夜22時まで、連続16時間稼働しました。
 ・私の日常生活の中で一週間続けましたが結果はほぼ同じでした。
 ・仕様上のWifi連続通信時間は12時間なので納得できる値です。

Battery

<測定条件>
 ・MR03LN Wifiオン。Bluetoothオフ。省電力設定なし。
 ・Wifi機器2台(スマートホン、iPad mini)常時接続。
 ・ノートPC(Macbook Air、VaioノートWin8)不定期接続。

■使用感など----------------------------------------------------------

 ・Wifi連続16時間稼働。バッテリー持続時間が素晴らしいです。
 ・予備バッテリーの心配なく一日外出できます。
 ・モバイルバッテリーは常時持ち歩いていますが今のところ出番なし。
 ・L-09Cでは8時間しか持たなかったので大違いです。

Aterm14Aterm15

 ・もう一つ、本体わずか105g、コンパクトで軽い!
 ・L-09C 156gと比較すると30%以上軽い。
 ・今のところとっても快適に使えています。

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