・2025年4月、初めて見る機種が届きました
・いろいろ不具合症状があるそうです
・以下、復活までの作業記録です
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■製品情報--------------------------------------------------
・オーディオの足跡 YAMAHA TX-480 ¥19,800(1995年頃)
・Hifiengine Yamaha TX-480 AM/FM Stereo Tuner (1992-97)
・YAMAHAサイトから取扱説明書をダウンロードできます
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■動作確認--------------------------------------------------
【依頼者様からの事前情報】
・1年ほど前から電源投入時にシグナルメーターが表示されない
・この状態でステレオにならずモノラル音声が出力される
・15分ほど経つとシグナルメーターが100%表示するが
・ステレオになったりモノラルになったりする
・対策としてコンデンサを全数交換するが改善しない
・AMは問題なくシグナル表示する
【当方での確認事項】
・このボディ色(チタン色?)はこの時期のYAMAHA機の特徴ですね
・天板に薄い擦りキズありますがフロントパネルは綺麗な状態
・背面F端子にアンテナケーブルを接続して電源オン
・オレンジ色の周波数表示窓が明るく点灯
・上り方向オート選局で名古屋地区のFM局を受信できました
・ただ、本来ならシグナルメーターはフル点灯するはずなのに
・事前情報通りシグナルメーターが全く点灯せずモノラル音声
・STEREOインジケーター点灯しません
・受信感度が低下しているのかと思いましたが、
・隣県の微弱電波のFM局もオート選局で受信できるのでビックリ
・周波数ズレはありません
・次に下り方向オート選局を試すと、
・今度はすべての局を素通りしてまったく受信不可
・AMは手持ちのループアンテナで受信確認
・AM受信時はシグナルインジケーターはフル点灯します
・問題はFM受信ですね
■内部確認-------------------------------------------------
・本体サイズに比べてとても小さな基板に部品が載っています
・フロントエンドはパック品なので詳細不明
・LA1266:FM/AM Tuner of Electronic Tuning
・LA3401:VCO Non-Adjusting PLL FM MPX
・電解コンデンサはすべて交換済みのようです
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■調整記録--------------------------------------------------
【FM同調点調整】
・TP1~TP2 → 電圧計セット
・83MHz受信 → L11 CENTER調整 → 0v
【VT電圧調整】
・C1手前側 → 電圧計セット
・90MHz → 8.2v ※確認のみ
・76MHz → 1.6v ※確認のみ
【フロントエンド調整】
※内部に小さな空芯コイルが見えますが調整困難のためパス
【FM同調点再調整】
・TP1~TP2 → 電圧計セット
・音声出力 → WaveSpectra接続
・83MHz受信 → L11 CENTER調整 → 0v
・83MHz受信 → L11 MONO DIST調整 → 高調波歪最小
【ステレオ歪調整】
・音声出力 → WaveSpectra接続
・83MHz ST信号受信 → VR1,VR2調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
・音声出力 → WaveSpectra接続
・83MHz ST信号受信 → VR4調整 → 左右ch漏れ信号最小
【AM VT調整】
・C1手前側 → 電圧計セット
・ 531kHz → L2調整 → 1.1v
・1611kHz → VC1調整 → 7.2v
【AM 受信調整】
・TP3 → 電圧計セット
・999kHz受信 → L7,L12調整 → 電圧最大
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■試聴------------------------------------------------------
・不具合の原因はFM同調点の大幅なズレでした
・再調整によってシグナルメーターは元気よく点灯するようになりました
・オレンジ色の表示窓はどことなくTX-2000に似た雰囲気ですね
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