・2023年11月、部品取り用のドナー機を寄付していただきました
・照明透過型のメーターを取り出して ST-5130 に移植するだけの作業ですが、
・メーターを失った ST-5150 にST-5140 のメーターを移植してみました
・ちょっと渋目の ST-5150 が出来上がりました
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 SONY ST-5150¥39,800(1973年発売)
・Hifi Engine SONY ST-5150 AM/FM Stereo Tuner (1973-76)
■動作確認------------------------------------------------------------
・電源コードの印字は「1974」、定番のベタベタ化しています
・フロントパネルとボディは比較的きれいな状態
・ガラス窓は曇っているが、周波数窓の銀色フレームは光沢あり
・電源オン、周波数窓と二つのメーター照明点灯
・75Ωアンテナケーブルを接続してFM放送を受信確認
・TメーターとSメーターはともに大きく振れる
・ただTメーター中点とSメーター最大点は一致しない
・MUTINGオンでは音が出ないがMUTINGオフにすると受信音が聞こえる
・STEREOランプ点灯しない
・AMは背面バーアンテナで受信OK
・二つのメーター動作は正常、使えそうです
■改造記録:メーター交換----------------------------------------------
・照明透過型のTメーターとSメーターを取り外す
・裏側に緑色フィルムが貼ってあるので破らないように注意
・代わりにST-5140から取り外して保管していたメーターを装着してみました
・同時に照明用フィラメント電球も緑色塗料が塗られた電球に交換
・出来映えは、、やはりちょっと地味な(でも渋い)感じになりました
【ST-5150】
・緑色の照明透過型メーター
・メーターの裏側一面に緑色フィルムが貼ってある
・背後のフィラメント電球でライトアップするのでメーター枠も緑色に見える
【ST-5130/ST-5140】
・二つのメーターは照明非透過型
・メーター裏側に緑色フィルムは無い
・代わりにフィラメント電球の表面に緑色塗料が厚く塗られている
・これによってメーター枠だけが緑色にライトアップされる
■調整記録------------------------------------------------------------
【レシオ検波調整】
・何も受信しない状態 T201上段コア調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
・90MHz CT204調整 → Sメーター最大
・76MHz L104調整 → Sメーター最大
【FM受信調整】
・90MHz受信 CT201,CT202,CT203調整 → Sメーター最大
・76MHz受信 L101,L102,L103調整 → Sメーター最大
・83MHz受信 IFT調整 → Sメーター最大
・RT202 FM Sメーター振れ調整
【MUTINGレベル調整】
・T202調整 → D204電圧最大
・RT201調整 → ミューティング動作レベル調整
【検波歪み調整】
・T201下段コア調整 → 高調波歪み最少
【セパレーション調整】
・SUB信号送信 → T401調整 → Lch出力最大へ
・RT401 セパレーション調整
【AM調整】
・CT101,CT102
・T301,バーアンテナ内コイル
・RT301 AM Sメーター振れ調整
■試聴----------------------------------------------------------------
・清掃過程でガラス板を磨いたので見映えはとても良いです
・ちょっと雰囲気の異なるST-5150として アリ かも?
・でも使い道は無いので分解して部品取り用パーツとして保管します