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YAMAHA T-2x

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 ・2022年3月、初めて見る機種 T-2x が届きました。
 ・ネット情報によれば T-2000/T-2000W と同じだそうです。
 ・以下、作業記録です。

T2x03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-2x ¥98,000(1987年頃)
 ・Hifi Engine Yamaha T-80Natural Sound Stereo FM/AM Tuner (1984-85)

T2x02T2x11

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディはブラック塗装のアルミ製で高級感があります。
 ・フロントパネル、ボディとも目立つ傷はありません。
 ・FMアンテナはPAL端子。PAL→F変換コネクタを介して同軸ケーブルを接続。
 ・オート選局で名古屋地区のFM放送局をすべて受信できました。
 ・周波数ズレは無かったです。
 ・続いてFINE TUNINGモードでの受信確認してみると、、
 ・ー0.2MHz付近でシグナルインジケーターが最大を示す。
 ・周波数ズレとはこのことを指しているのでしょうか。
 ・AM放送は手持ちの適当なループアンテナを接続して受信テスト。
 ・名古屋地区のAM局をすべて受信できました。
 ・致命的な故障個所はなさそうなので調整だけで済みそうです。

T2x01T2x10T2x06T2x07T2x09

■内部確認------------------------------------------------------------

 【天板の外し方】背面のネジ3本を外し、天板を後方へスライドする。
 ・後方へスライド、、これがとても固くて、外すのに汗かきました、、。
 ・過去に撮影した T-2000W の内部写真と比較するとやはりよく似ています。
 ・T-2x/T-2000/T-2000W の微妙な違いは ひろくん様のサイトで詳しい記載あります。
 ・後継のTX-2000と比べても部品の配置はよく似ています。

T2x20T2x21T2x22T2x23T2x24
T2x25T2x26T2x27T2x28T2x29

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・動作確認の過程で固定出力端子から音が出ていないことに気付きました。
 ・可変出力端子からは正常に音は出ています。
 ・ハンダ割れを疑って基板面を確認してみると、、
 ・予想通り立派なハンダクラックがありました。
 ・音声端子とFMアンテナ端子もハンダを盛り直しておきました。

T2x40T2x41T2x42T2x43

■調整記録------------------------------------------------------------

T2x00

 ・FINE TUNINGモード
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド基板とのコネクタ6番端子 → 電圧計セット
 ・76MHz → 2.6V ※確認のみ
 ・90MHz → 20.2V
【FMレシオ検波調整】
 ・基板上 NVcc~TM → 電圧計セット
 ・83MHz mono 受信 → T203調整 → 0v
 ・83MHz mono 受信 → VC202,VR203調整 → 高調波歪最小
【フロントエンド調整】
 ・VR210 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・76MHz受信 → T101,T102,T103,T104調整 → 電圧最大
 ・90MHz受信 → VC101,VC102,VC103,VC104調整 → 電圧最大
【FMレシオ検波調整】
 ※上記手順をもう一度実施
【シグナルメーター調整】
 ・83MHz mono 受信 → VR210調整 → シグナルインジケーター点灯レベル
【MPX VCO調整】
 ・TP 19kHz → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz stereo 受信 → VR207調整 → 76kHz
【PILOT CANCEL調整】
 ・83MHz stereo 受信 → T212,VR208調整 → 19kHz成分最小
【SUB調整】
 ・83MHz SUB 受信 → T211調整 → Lch信号最大
【STEREO歪調整】
 ・LOCALモード
 ・83MHz受信 → T201,T202,VR201,VR202調整 → 高調波歪最小
 ・DXモード
 ・83MHz受信 → VC201調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・83MHz stereo 受信 → VR205調整 → Rch信号最小
 ・83MHz stereo 受信 → VR206調整 → Lch信号最小
【FM CSL調整】
 ・FINE TUNINGモード OFF
 ・基板上 TP(K4)~TP(T6) 短絡
 ・83.0MHz受信 → VR209調整 → 表示部「3.00」
【AM調整】
 ・フロントエンド基板とのコネクタ6番端子(VT電圧)→ 電圧計セット
 ・1620kHz → AM OSC調整 → 25V
 ・513kHz → 3.0V ※確認のみ
 ・VR204端子 → 電圧計セット※Sメーター電圧
 ・729kHz受信 → AM RF(コイル)調整 → 電圧最大
 ・1332kHz受信 → AM RF(トリマ)調整 → 電圧最大
 ・VR204調整 → シグナルインジケーター点灯調整

T2x

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・S字を横に倒したようなシグナルインジケーターが特徴的です。
 ・1987年頃に乗っていたクルマのデジタルメーターを思い出します。
 ・エンジンのトルクカーブを模したデジタルタコメーター、ありましたよね。
 ・これが当時の流行だったのか、、と今にして思います。

T2x04

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