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KENWOOD KT-7020 修理調整記録3

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 ・2019年1月初め、部品取り用にKT-7020の寄付をいただきました。
 ・寄付は大歓迎です。ありがたく頂戴いたします。
 ・以下、整備記録です。

Kt702007


■製品情報----------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 KENWOOD KT-7020
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-7020 AM/FM Stereo Tuner (1989-92)


Kt702002Kt702009

■動作確認----------------------------------------------------------

 ・経年の汚れがあるものの外観に目立つキズは無い。
 ・FMアンテナとAMループアンテナを接続して電源オン。
 ・周波数表示部が明るく点灯。輝度劣化や文字欠けはない。
 ・ただ選局ツマミの回転フィーリングがちょっと重い
 ・周波数ズレなし。RF切替(DISTANCE/LOCAL)OK、IF切換(WIDE/NARROW)OK。
 ・TメーターとSメーターを表す表示もOK、STEREOランプ点灯。
 ・DEVIATIONバー点灯OK、REC CALトーンOK。
 ・TV受信機能は確認不能。
 ・FM/AMとも受信機能は生きています。

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■内部確認-----------------------------------------------------------

 ・過去記録にもある通り、KT-7020とKT-V990の内部構成はほとんど同じ。
 ・特に不良個所や改造箇所は見当たりません。
 ・オリジナル状態のようです。

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■調整記録------------------------------------------------------------

【本体設定】
 ・IF BAND:WIDE
 ・RF SELECTOR:DISTANCE
【VT電圧】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L14調整 → 実測 3.1V
 ・90MHz → TC1調整 → 実測25.1V
【検波調整】
 ・TP5~TP6 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調)受信 → L9調整 → 0.0V
 ・TP7~TP8 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調)受信 → L12調整 → 0.0V
【RF調整】
 ・D40 アノード側 DC電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz → L1,L4,L7,L10,L17調整 → 電圧最大
【AUTO STOP調整】
 ・83MHz(19kHz信号,20dB)→ VR1調整 → STEREOインジケータ点灯
【MPX VCO調整】
 ・TP19~20 周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調) → VR3調整 → 19.00kHz±50Hz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号)→ L33調整 → Lch最大
【歪調整 DET】
 ・83MHz(MONO信号)→ VR3調整 → 歪率最小
【歪調整 MONO】
 ・83MHz(MONO信号)→ VR4調整 → 歪率最小
 ・83MHz(MONO信号)→ VR6調整 → 歪率最小
【歪調整 ST-L】
 ・83MHz(L信号)→ VR5(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号)→ VR7調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整】
 ・83MHz(R信号)→ VR4調整 → L信号もれ最小
 ・83MHz(L信号)→ VR5調整 → R信号もれ最小
【AM VT電圧調整】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・ 531kHz → L26調整 → 実測 1.5V
 ・1602kHz → TC2調整 → 実測 8.5V
【AM RF調整】
 ・ 600kHz → L27調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → TC3調整 → Sメーター最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・故障個所は無かったです。
 ・調整によって特に受信感度が大幅に向上しました。
 ・高調波歪補正、セパレーション特性も大きく改善しました。
 ・貴重な部品取り機としてこのまま保管します。

Kt702006


 ※今回はイメージ通りに表示されています。
 ※記事投稿時のコツがやっと分かりました。


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