・2018年11月、他の機種を修理するため部品取り機として入手しました。
・Aurexブランドですが、中身はKENWOOD KT-770 のOEM機です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 Aurex ST-S07 ¥49,800(1983年頃)
・オーディオの足跡 TRIO KT-770 ¥49,800(1983年発売)
・Hifi Engine KENWOOD KT-770 (1984)
■動作確認-------------------------------------------------------------
・外観に目立つキズはなく保存状態は良い。
・フロントパネルはシンプルな造りです。
・電源オン。周波数表示OK。文字痩せなし。
・オート選局で名古屋地区のFM局を受信しました。
・ただし上り方向、下り方向ともに--0.1MHz周波数ズレ。
・AM放送は適当なAMループアンテナで名古屋地区の放送局を受信。
・AMは特に問題なさそうです。
■内部確認----------------------------------------------------------
・本当にKT-770と一緒ですね。
■調整記録----------------------------------------------------------
【VT電圧】
・アンテナ入力なし
・フロントエンドR15 DC電圧計セット
・76MHz → L7調整 → 7.0V ※実測 7.0V
・90MHz → CT5調整 → 23.0V ※実測 23.1V
【FM検波調整】
・TP1~TP2 DC電圧計セット
・83MHz受信 → L10調整 → 0.0V±10mV ※LA1231N クアドラチュア検波調整
・TP3~TP4 DC電圧計セット
・83MHz受信 → L12調整 → 0.0V±10mV ※PLL検波調整
【RF調整】
・LA1231N 13ピン DC電圧計セット → Sメーター電圧
・76MHz受信 → L1,L2,L3調整 → 電圧最大
・90MHz受信 → CT1,CT2,CT3調整 → 電圧最大
【IFT調整】
・LA1231N 13ピン DC電圧計セット → Sメーター電圧
・83MHz受信 → L5,L8調整 → 高調波最小
【歪調整】
・音声出力をWaveSpectra接続
・83MHz受信 → VR2調整 → 高調波最小
【MPX VCO調整】
・83MHz(無変調) → VR3調整 → ※
※STEREOランプが点灯する範囲の中間位置
【PILOTキャンセル調整】
・音声出力をWaveSpectra接続
・83MHz(ST信号) → VR4,L16調整 → 19kHz信号最小
※左右バランスに注意
【SEPARATION調整】
・83MHz(L/R信号,1kHz,ST信号)→ VR5調整 → Rch漏れ信号最小
・83MHz(L/R信号,1kHz,ST信号)→ VR6調整 → Lch漏れ信号最小
【AM VT電圧調整】
・フロントエンドR15 DC電圧計セット
・ 522kHz受信 → T6調整 → 2.5V
・1611kHz受信 → TC5調整 → 20.0V
【AM 受信調整】
・ 729kHz(NHK第一放送)受信 → L19調整 → Sメーター最大
・1332kHz(東海ラジオ)受信 → CT6調整 → Sメーター最大
・1053kHz(CBCラジオ)受信 → L24調整 → Sメーター最大
■試聴---------------------------------------------------------------
・シルバーパネルが精悍な印象を醸し出しています。
・最後になって「AM IF BAND調整パネル」が取れて無くなっている事に気付きました。
・まあ、部品取りだから外観は気にしません。
・L10を取り外し KENWOOD L-01Tの L6 として移植。
・目論見通りに L-01T が蘇りました。