・2018年8月末、またまた昭和の香り漂うオールドチューナーが届きました。
・先日調整したST-5070の弟機です。
・以下、作業記録です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 SONY ST-5090 ¥34,800(1975年頃)
・SONYカタログ 1974年5月版 / ST-5000F,ST-5130,ST-5150D,ST-5070,ST-5090
■動作確認------------------------------------------------------------
・電源コードの印字:1974
・白木調ボディに目立つキズ無し。
・フロントパネルはとてもキレイな状態。
・電源レバー、選局ツマミ、プッシュボタン、背面端子など光沢あり。
・300Ω端子にアンテナを接続して電源オン。
・緑色の照明窓とオレンジ色の指針が浮かび上がる。電球切れなし。
・照明窓内側もキレイに清掃済みのようです。
・+5.0MHzほどの大幅な周波数ズレで名古屋地区のFM局を受信。
・Sメーターが大きく振れ、STEREOランプ点灯。
・ST-5070/5090の外観上の違いはMUTINGボタンの有無。
・ST-5090はMUTINGボタンが無いだけでなく、MUTING機能そのものが無い。
・AMは背面アンテナを接続しなくても名古屋地区のAM放送受信OK。
・ボディ内部にバーアンテナを内蔵している模様。
■内部確認------------------------------------------------------------
・ボディ内部にAMバーアンテナ内蔵
・FM3連、AM2連フロントエンド → CFフィルタ×2 → レシオ検波
・IFT201:Ratio Det.
・L301:38kHz trans.
・RT501:Separation Adj.
・L403:AM OSC coil
・ST-5070より大幅に簡略化されたコストダウン機。
■調整記録------------------------------------------------------------
【FM OSC調整】
・指針90MHz位置 → 90MHz → CT103調整 → Sメーター最大
・指針76MHz位置 → 76MHz → L103調整 → Sメーター最大
【FM トラッキング調整】
・90MHz受信 → CT101,CT102調整 → Sメーター最大
・76MHz受信 → L101,L102調整 → Sメーター最大
・83MHz受信 → IFT101調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整】
・83MHz受信 → IFT201調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
・83MHz SUB信号 → T301調整 → Lchレベル最大
・RT301調整 → セパレーション調整
【AM調整】
・指針 600kHz位置 → 600kHz → L403調整 → Sメーター最大
・指針1400kHz位置 → 1400kHz → CT402,401調整 → Sメーター最大
■試聴----------------------------------------------------------------
・大幅な周波数ズレでしたが故障個所は無かったです。
・再調整によりFM/AMとも違和感なく使える様になりました。
・緑色に浮かび上がる照明窓がとてもイイ感じです。