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SONY ST-5150D 修理調整記録

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 ・2015年4月初め、ST-5150Dのメンテナンスをお引受しました。
 ・発売当時に購入したワンオーナー品だそうです。
 ・今後も長く使うためのメンテナンスを、というご依頼でした。
 ・以下、作業記録です。

St5150d06

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ST-5150D ¥49,800円 1975年頃
  →ST-5150D 回路図
 ・オーディオの足跡 ST-5150 ¥39,800円 1973年頃
  →ST-5150 回路図

St5150d01St5150d10St5150d05St5150d12St5150d13

<ST-5150 → ST-5150D 変更点>
 ・フロントパネルにMULTIPATHスイッチ追加
 ・MULTIPATHスイッチをONにするとSIGNALメーターがMULTIPATHメーターとして機能
 ・背面に FM DISCRI OUTPUT(検波出力)端子追加

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネル、ボディとも目立つキズはありません。
 ・大切に扱われていたことが分かります。
 ・ただ電源コードの印字は「1974」。ベタつき感あり。
 ・電源オン。周波数窓と二つのメーター照明点灯。
 ・75Ωアンテナケーブルを接続してFM放送を受信確認。
 ・+0.2MHz程度の周波数ズレ。MUTING動作OK。
 ・Sメーター最大とTメーター中央が一致しない。
 ・STEREOランプ点灯。実際にステレオ感あり。
 ・FMのポジションランプが点灯しない。
 ・AMは背面バーアンテナで受信OK。

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■分解清掃------------------------------------------------------------

 ・フロントパネル裏側に「49.5.3」と印字されていました。
 ・「昭和49年5月3日」と読めば1974年ですね。
 ・周波数窓裏側に堆積していたホコリを清掃してガラス磨き。
 ・ガラス板を磨きすぎると数字や目盛りを傷つけるので注意。
 ・さらにガラス板両端に塗られている緑色塗料も剥がさないように注意。

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■修理記録:FMポジションランプ----------------------------------------

 ・電球切れかと思ったら電球は点灯していました。
 ・電球の設置位置がずれて「FM」の文字が光らない状態でした。
 ・ゴム製電球フォルダ内で位置を調整して作業完了しました。

■再調整--------------------------------------------------------------

 ・FM OSC調整:CT104、L104
 ・FMトラッキング調整:CT101,102,103、L101,L102,L103
 ・FMレシオ検波調整:T201
 ・FMステレオ調整:T401 L+R信号→Lch最大へ
 ・FMセパレーション調整:RT401
 ・FM Sメーター調整:RT202
 ・ミューティング調整:RT201
 ・AM 調整:バーアンテナ、CT301、CT302、T301、CFT301
 ・AM Sメーター調整:RT301

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・何度も書いていますが、この時期のソニーデザインは最高ですね。
 ・アルミ光沢と緑色照明が見事にマッチしています。
 ・永く使っていただけると思います。

St5150d03

St5150d04


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