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Channel: BLUESS Laboratory
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KENWOOD KT-727

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 ・調整依頼品の作業報告です。
 ・周波数ズレはないものの歪感が大きいそうです。

Kt72709

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡には情報がありません。
 ・古いオーディオ雑誌にあった製品情報を掲載します。

Kt727_catalog

 ・1984年発売、当時の定価45,000円。ミニコンサイズとしては高額。
 ・歪率0.0095%、セパレーション69dB。これは凄い数値ですね。

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディ全体にキズは少なく質感は良いです。
 ・フロントパネルもキレイですが、光にかざすと擦り傷が目立ちます。
 ・電源オン。FL管の劣化は無いようで明るいです。
 ・ただFM/AMの切替スイッチの接触が悪い。
 ・ミューティングとオートチューニングのボタンもちょっと反応が鈍い。
 ・FM受信OK。でも通常受信できるFM局をオートチューニングが通過する。
 ・FMの音質は確かに歪っぽい。同調点がズレている予感。
 ・AMは不具合なさそう。

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■フロントパネルはKT-929を同じ?--------------------------------------

 ・フロントパネルを分解清掃しました。
 ・Sメーターは無くて同調を示す緑色LEDが1個だけです。
 ・でもSメーター用のLED設置スペースと基板配線が用意されていました。
 ・プラスチック製の薄いパネルで不要な穴が隠されています。
 ・パネルベースは上位機KT-929と同じもののようです。

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■調整記録------------------------------------------------------------

 ・ひろくんのホームページに詳しい調整方法が記載されています。

【FM部】
 ・VT電圧 → TP2、76MHz-7.6V、90MHz-25.6V 確認のみ
 ・フロントエンド調整 76MHz L1,L2,L3、90MHz TC1,TC2TC3
 ・IFT調整 L5
 ・VR1:Sメーターレベル調整 ※Sメーター実装なし
 ・VR2:歪調整
 ・VR8:VCO調整、TP6 76kHz
 ・VR9:セパレーション調整 Rch
 ・VR10:セパレーション調整 Lch
【AM部】
 ・VT電圧 → TP2、729kHz-2.8V、1332kHz-20.0V 確認のみ
 ・729KHZ L17,L19、90MHz TC6

Kt72700

 ・FM同調点が大きくズレていました。
 ・再調整の結果、歪率が大幅に改善しました。0.7%→0.02%
 ・MPX部調整でセパレーションが60dB超になりました。

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■試聴----------------------------------------------------------------

 ・シンセチューナーでFM放送をゆっくり聴いたのは久しぶりかも、、
 ・受信性能の目安にしているNHK-FM岐阜放送局がきれいに受信できます。
 ・コミュニティFMの微弱電波もよく拾っています。なかなか優秀です。
 ・WIDE側で聴くAM放送が心地良い音質です。
 ・Sメーターが省略されているのが唯一残念な点です。

Kt72703


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