・前回の PIONEER TX-7600と同じ店で同時に入手したジャンク品です。
・フロントパネルのビクターロゴに「ビクター犬」がいます。
・よく見ると「HIS MASTER'S VOICE」の印字か。
・いつ頃の製品か?素性が良く分かりませんが、中級クラスかな?
・背面端子は固定/可変出力に加えてFM DET OUT(検波出力)。底面に点検口もある。
・MPX部がPLL-IC化されているかどうか? 年代的に微妙な感じですが、、
・税込み540円で一日楽しめると思えば安上がりな趣味です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・ネット検索でも製品の詳細情報が見つかりません。
・断片的な情報を実機確認事項をまとめます。
・1974年発売、定価¥39,800円
・1975ベストバイ・コンポーネント / ステレオサウンド35号(1975年6月発行)
・幅412×奥行295×高135mm(突起含まず、実測)
・FMミューティング機能、ハイブレンド機能
・固定出力端子、可変出力端子、FM DET OUT端子、AMバーアンテナ
・FMアンテナ端子(75Ωバラ線タイプ、300Ω)
・「JVC JT-V6」で検索すると輸出機がたくさんヒットします。
・周波数目盛り板の色が違うだけで見た目(背面端子も)そっくりです。
■動作確認------------------------------------------------------------
・フロントパネル左上部に小さな打ち傷。それ以外に目立つキズは無い。
・目を凝らして見ても電源コードに製造年の印字なし。
・電源オン。周波数窓は指針だけが光るタイプでした。ちょっぴり残念。
・二つのメーター照明が点灯しない。タマ切れか?
・FM受信OK。メーター動作OK。ミューティング動作OK。
・目盛りと指針のズレも僅か。
・STEREOランプが赤く点灯。実際の音にもステレオ感あり。
・AMも受信OK。
■内部確認------------------------------------------------------------
・内部はスカスカ。電源基板とチューナー基板の2枚構成。
・二つのメーター照明はタマ切れではなく、そもそも照明が無かった。ビックリ!
・FM3連AM2連バリコン搭載。
・アルプス製のフロントエンドはPIONEER TX-7600と同型。
・局発部のシールドはTX-7600よりもしっかり作ってある。
・HA1137 FM IF System / クアドラチュア検波、メーター回路
・HA1156 FM MPX
・HA1151 AM RADIO
・FM復調IC=HA1156、やはり1974年~1975年の製品です。
■調整記録------------------------------------------------------------
・半固定抵抗の役割を確認するため本体底板点検口を開けてHA1156周辺の配線を確認。
・部品番号が無いので仮にVR1、VR2とする。
・VR1:VCO調整 TPとしてR146手前側で19kHz確認
・VR2:セパレーション調整
・ミューティング調整なし
・Sメーター振れ調整なし
・再調整によって受信感度がグンと向上しました。
■試聴----------------------------------------------------------------
・ビクター製アナログチューナーは T-2020がお気に入りです。
・でも他のビクター製チューナーは実はよく知りません。
・オーディオ全盛期もビクター製品にはあまり興味が無かったせいかな?
・型番を見ても素性が良く分からないので、この際ちょっと勉強してみます。