・2022年4月、初めて見る機種が届きました。
・以下、作業記録です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 ONKYO Integra T-435 ¥48,000(1983年発売)
・Hifi Engine ONKYO T-4017 Synthesized AM/FM Stereo Tuner (1983-85)
→外観はそっくりですが中身は別物でした。
■動作確認------------------------------------------------------------
・今回はブラックモデルですが、シルバーモデルもあるようです。
・奥行きが40cm近くある大きなボディ
・フロントパネルの照明がアナログチューナー的でおもしろい。
・FMアンテナを接続して受信テスト開始
・オート選局で名古屋地区のFM局を受信できました。
・周波数ズレなし、STEREOインジケーター点灯
・シグナルインジケーターは太めの3本セグメント表示
・電波強度の弱いFM局を受信すると NOISE REDUCT点灯
・NOISE REDUCT は高音域を減衰させるフィルターのようです
・付属のAMループアンテナでAM局の受信テスト
・AM放送も受信OK
・FM/AMとも致命的な故障はないようです。
■内部確認------------------------------------------------------------
・FMフロントエンド 4連バリキャップ
・FM BOOST切換 (RF増幅)
・IF BAND切換(WIDE/NARROW)
・LA1235 FM IF System クアドラチュア検波
・uPC1223C MPX
・LA1245 AM Electronic Tuner
・uPD1704C PLL Frequency Synthesizer & Controller
・REC CAL
■調整記録------------------------------------------------------------
【FM同調点調整】
・TP2~TP3 → 電圧計セット ※Tメーター電圧
・83MHz受信 → L104(右側)調整 → 電圧ゼロ
【FM VT電圧調整】
・TP VT → 電圧計セット
・76MHz → L011 調整 → 電圧4.0v
・90MHz → TC021調整 → 電圧24.0v
【FMフロントエンド調整】
・LA1235-13pin → 電圧計セット ※Sメーター電圧
・76MHz受信 → L001,L003,L004調整 → 電圧最大
・90MHz受信 → TC001,TC002,TC003調整 → 電圧最大
・83MHz受信 → L005調整 → 電圧最大
・83MHz受信 → L102調整 → 電圧最大
【R025調整】★調整法??
・LA1235-13pin → 電圧計セット ※Sメーター電圧
・83MHz受信 → R025調整 → 電圧最大
【FM検波調整】
・TP2~TP3 → 電圧計セット ※Tメーター電圧
・音声出力端子 → WaveSpectra接続
・83MHz受信 → L104(右側)調整 → 電圧ゼロ(再確認)
・83MHz受信 → L104(左側)調整 → 高調波歪最小
【MUTING調整】
・83MHz受信 → R127調整 → MUTING作動点調整
【Sメーター調整】
・83MHz,60dB受信 → R164調整 → 60dBでインジケーター3本点灯
【VCO調整】
・TP4 → 周波数カウンタ接続
・83MHz,無変調受信 → R205調整 → 76kHz
【パイロットキャンセル調整】
・音声出力端子 → WaveSpectra接続
・83MHz,ST信号受信 → R212調整 → 19kHz信号最小
【セパレーション調整】
・音声出力端子 → WaveSpectra接続
・83MHz,ST信号受信 → R214調整 → Rchレベル最小
・83MHz,ST信号受信 → R215調整 → Lchレベル最小
【AM VT電圧調整】
・TP VT → 電圧計セット
・ 522kHz → L302調整 → 2.5v
・1611kHz → TC302調整 → 15.5v
【AM受信調整】
・LA1245-16pin → 電圧計セット ※AM-Sメーター電圧
・ 729kHz受信 → L301調整 → 電圧最大
・1332kHz受信 → TC301調整 → 電圧最大
・1053kHz受信 → L303調整 → 電圧最大
■試聴----------------------------------------------------------------
・フロントエンド調整で受信感度が大きく改善しました
・セパレーション値も良好です