・KT-1100は私も発売当時にシルバーモデルを購入しました。
・個人的に「最後のバリコン機」として思い出があります。
・それは後になって「ブラックモデルにしておけば良かった、」と後悔した懐かしい思い出、、
・2021年8月、そのKT-1100ブラックモデルが届きました。
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 TRIO KT-1100 ¥73,800(1982年発売)
・オーディオ懐古録 TRIO KT-1100 AM-FM STEREO TUNER ¥73,800
・Hifi Engine Kenwood KT-1100 AM/FM Stereo Tuner (1983)
■動作確認------------------------------------------------------------
・FMアンテナを接続して電源オン。
・二つのメーター照明点灯、赤い指針点灯。
・82.5MHz(NHK-FM名古屋)を82.7MHz付近で受信。
・手を離すとSERVO LOCKランプ点灯、続いてSTEREOランプ点灯。
・RF切換OK、FM BAND切換OK、MUTING動作OK、REC CALトーンOK。
・AM放送は受信OK。
・特に故障個所は無かったので再調整だけ行いました。
■調整記録------------------------------------------------------------
【FM OSC調整】
・83MHz受信 → フロントエンドTC8調整 → Sメーター最大
※OSCコイルL5の調整が難しいため83MHzのみで調整
【FM RF部調整】
・IF BAND NARROW
・83MHz受信 → フロントエンドTC1,TC2,TC4,TC6調整 → Sメーター最大
・83MHz受信 → フロントエンドT1調整 → Sメーター最大
※L1~L4の調整が難しいため83MHzのみで調整
【IF調整】
・IF BAND NARROW
・音声出力 → WaveSpectra接続
・83MHz → L2,L3調整 → Sメーター最大
【Tメーター調整】
・IF BAND NARROW
・83MHz受信 → Sメーター最大かつ高調波歪最小位置にて受信
・L4調整 → Tメーター中点
【Wide Gain調整】
・83MHz受信 → VR1調整 → Wide/Narrow Sメーター振れ具合を同じ位置に
【2nd OSC調整】
・IC4(TR4011)-1pin → 周波数カウンタ接続
・83MHz受信 → L6調整 → 1.965MHz
【VCO調整】
・IC7(TR7040)付近の二つのTPを直結
・TP(19kHz) → 周波数カウンタ接続
・83MHz → VR4調整 → 19kHz±10Hz
【Pilot Cancel調整】
・音声出力 → WaveSpectra接続
・83MHz ST → VR3,L19調整 → 19kHz漏れ信号最小
【セパレーション調整/wide】
・IF BAND WIDE
・音声出力 → WaveSpectra接続
・83MHz ST → VR5調整 → Lch漏れ信号最小
・83MHz ST → VR9調整 → Rch漏れ信号最小
【セパレーション調整/narrow】
・IF BAND NARROW
・音声出力 → WaveSpectra接続
・83MHz ST → VR6調整 → 漏れ信号最小
【REC CAL調整】
・83MHz受信 → 出力レベル測定
・VR2調整 → 上記レベル-6dBに設定 ※422Hz
【タッチセンサー調整】
・Q13エミッタ(=R197) → 周波数カウンタ接続
・L18調整 → 400kHz
【AM OSC調整】
・ 600kHz受信 → L17調整 → シグナルメーター最大
・1400kHz受信 → TC7調整 → シグナルメーター最大
【AM RF調整】
・ 600kHz受信 → L14,L15調整 → シグナルメーター最大
・1400kHz受信 → TC3,TC5調整 → シグナルメーター最大
【AMメーター調整】
・VR12 Sメーター振れ具合調整
・VR11 Tメーター中点調整
■試聴----------------------------------------------------------------
・再調整だけで復活しました。
・シルバーモデルと違ってブラックモデルは精悍な印象ですね。