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SONY ST-5130 後期型 修理調整記録2

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 ・2021年7月初め、ST-5130の故障機が届きました。
 ・以下、整備記録です。

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■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-5130 ¥69,800(1972年頃)
 ・製品カタログ 1971版
 ・Hifi Engine SONY ST-5130 AM/FM Stereo Tuner (1971-74)

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■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルに数か所キズがあり白ペンキでタッチアップされています。
 ・照明窓の内側にホコリが積もっているが分解清掃すればキレイになりそう。
 ・とりあえず到着時の状態のまま電源オン。
 ・左サイドの緑色照明が浮かび上がる、、でも右サイドは電球切れ。
 ・FMアンテナを接続して名古屋地区のFM放送を受信。
 ・TメーターとSメーターは正常に振れている。
 ・しかしSTEREOランプが点灯しない。実際のステレオ感もない。
 ・背面バーアンテナで名古屋地区のAM局を受信。

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■修理記録:照明電球交換----------------------------------------------

 ・フロントパネルを分解し経年の埃を吹き飛ばして内部清掃。
 ・切れていた正面右側の照明電球交換。
 ・ついでにキズの多いフロントパネルも保管品と交換しておきました。
 ・銀色のフレーム、ガラス板をピカピカに清掃。
 ・ライトアップされた緑色の周波数目盛がキレイに浮かび上がります。

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■修理記録:MPX UNIT交換----------------------------------------------

 ・下記【MPX調整】でもやはりSTEREOランプは点灯しない。
 ・モノラル受信はできているのでスイッチング回路に不具合がありそう。
 ・調べてみると、MPX基板のスイッチング回路で19kHzと38kHzが観測できない。
 ・MU401(MPX UNIT:1-425-548)から19kHz信号が出ていないことが判明。
 ・どうやらMU401の内部故障のようです。
 ・つい最近もST-5140で同じ事例がありました。
 ・同型部品はST-5140、ST-5130のMPX回路で使われています。
 ・対策として手持ちのST-5130ジャンク機から MU401 を取り外して移植しました。
 ・これによってステレオ分離できるようになりました。
 ・が、、今度はSTEREOランプが点灯しない、、
 ・STERO感はあるのでこれは電球切れですね。
 ・これもジャンク機からユニットごと移植しておきました。

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■修理記録:電源回路電解コンデンサ交換-------------------------------

 ・気休めかもしれませんが電源回路の電解コンデンサを交換しておきました。
 ・C701:470uF/50v
 ・C702:220uF/25v
 ・C703: 47uF/16v

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■調整記録-----------------------------------------------------------

【FMフロントエンド調整】
 ・OSC調整 → CT105,L105
 ・トラッキング調整 → CT101,CT102,CT103,CT104 / L101,L102,L103,L104
 ・IFT調整 → IFT101
【レシオ検波調整】
 ・T201上段コア → 検波調整
 ・T201下段コア → 高調波歪調整
【MUTING調整】
 ・T202 → D209電圧最大
 ・RT202 → MUTINGレベル調整
【Sメーター調整】
 ・RT201 → FM Sメーター調整
【MPX調整】
 ・T401 → スイッチング信号調整(※SUB信号注入 → Lch出力最大)
 ・RT401 → セパレーション調整
【AM調整】
 ・OSC調整 → CT302,T301
 ・トラッキング調整 → CT301,L801(バーアンテナ内コイル)
 ・RT301 → AM Sメーター調整

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■試聴----------------------------------------------------------------

 ・オールドチューナーは美しい照明窓が最大の魅力です。
 ・薄暗い部屋でいつまでもボーっと眺めていられます。

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