・2021年4月、初めて見る機種が届きました。
・α707シリーズの弟機です。
・以下、作業記録です。
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 SANSUI TU-α507i ¥45,000(1997年頃)
・Hifi engine SANSUI TU-X501 Digital Synthesizer Tuner (1987-90)
■動作確認-------------------------------------------------------------
・電源コードの印字「1987」
・ボディに目立つキズはなくフロントパネルは状態が良い。
・フロントパネル両サイドに飾り部品あり。
・α707シリーズと同デザイン、でも高さがちょっと低め。
・電源オン、周波数など表示部点灯。文字痩せは無さそう。
・オート受信で名古屋地区のFM放送局を受信できました。
・シグナルメーターフル点灯、STEREOランプ点灯。
・IF BAND切換OK、RF切換OK、MUTING動作OK。REC CALトーンOK。
・手持ちのAMループアンテナで名古屋地区のAM放送も受信OK
・基本動作は問題なさそうです。
■内部確認-------------------------------------------------------------
・α707シリーズ同様に透明感のある基板。
・基板面積の割に部品数が少ない印象で余裕のある部品配置。
・FMフロントエンドはα707シリーズと同じ4連バリキャップ
・IF BAND WIDE/NARROW切換
・IC1 LC7217 PLL Frequency Synthesizers
・IC2 LA1235 FM IF System ※クアドラチュア検波
・IC3 LA3410 VCO Non-Adjusting PLL FM MPX
・AMIC1 LA1245 AM Electronic Tuner
■調整記録--------------------------------------------------------------
・FM MODE → MONO
・IF BAND → WIDE
【基準周波数調整】
・IC1(LC7217)-1ピン~GND → 周波数カウンタ接続
・TC1調整 → 7.200000MHz±100Hz
【FM同調点調整】QD検波
・TP1~TP2 → 電圧計セット
・83MHz受信 → T2調整 → 0V±10mV
・83MHz受信 → T3調整 → 高調波歪最小
【FM VT電圧調整】
・フロントエンドユニット横TP(VT)~GND → 電圧計セット
・90MHz(電波無し)→ 7.4V ※確認のみ
・76MHz(電波無し)→ 1.6V ※確認のみ
※OSCコイルは調整が難しいのでノータッチ
【FM RF調整】
・IC3(LA1235)-13ピン、またはVR2端子 → 電圧計セット(Sメーター電圧)
・83MHz受信 フロントエンド内RFコイル調整 → 電圧最大
※RFコイルの調整は難しいのでノータッチ
【Sメーター調整】
・83MHz受信 → VR2調整 → インジケーター点灯調整
【MUTING レベル調整】
・83MHz,20dB,ST受信 → VR4調整 → MUTING作動点
【セパレーション調整】
・音声出力端子 → WaveSpectra接続
・83MHz,ST受信 → VR73 → 漏れ信号最小
【AM VT電圧調整】
・AM R2左足~GND → 電圧計セット
・ 531kHz(電波無し)→ T1調整 → 1.05V
・1629kHz(電波無し)→ TC1調整 → 8.1V
【AM RF調整】
・ 603kHz受信 → T2調整 → Sメーター最大
・1404kHz受信 → TC3調整 → Sメーター最大
【AM Sメーター調整】
・VR2
【AM AUTO STOP調整】
・VR1
■試聴------------------------------------------------------------------
・故障箇所は無く再調整だけで復活しました。
・薄型ボディがカッコイイです。