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YAMAHA T-1 修理調整記録3

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 ・2020年12月、YAMAHA T-1 のジャンク機をいただきました。
 ・エメラルドグリーンの照明が印象的な機種です。
 ・以下、作業記録です。

T03

■製品情報-----------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-1 ¥60,000 (1977年頃)
 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-1 ¥60,000円
 ・Hifi Engine YAMAHA T-1 Natural Sound Stereo Tuner (1978-81)

T02T11

■動作確認-----------------------------------------------------------

 ・フロントパネルはキレイで目立つキズは見当たりません。
 ・天板も艶があって光っています。左右の側面に小さな引っかきキズ。
 ・背面パネルに残ったテープ痕?が剥がせません。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・エメラルドグリーンの美しい照明点灯。
 ・指針の照明、メーター照明も点灯。タマ切れなし。
 ・DXインジケーター点灯、STEREOランプ点灯。
 ・名古屋地区のFM局を+0.3MHzの周波数ズレで受信。
 ・FM/AMとも致命的な不具合は無さそう。
 ・残念なのはメーター針の塗装がボロボロ状態なこと、、

T01T10T04T05T08
T09T06_20210214143502T12T13T14

■修理記録:メーター指針再塗装---------------------------------------

 ・TメーターとSメーターの指針を見ると塗料がボロボロ状態。
 ・この時期のヤマハ製チューナー、特にT-1とT-2に共通の症状です。
 ・メーターを分解してタッチペンで赤く塗り直しました。
 ・詳しい手順と注意事項は 1号機記事 参照

T40T41

■調整記録-----------------------------------------------------------

【レシオ検波調整】
 ・何も受信しない状態 → T201上段コア調整 → Tメーター中点へ
【FM OSC調整】
 ・76MHz受信 → Lo 調整 → Sメーター最大、Tメーター中点
 ・90MHz受信 → TCo調整 → Sメーター最大、Tメーター中点
【FM RF調整】
 ・76MHz受信 → LA,LR1,LR2 調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TCA,TCR1,TCR2 調整 → Sメーター最大
 ・83MHz調整 → IFT 調整 → Sメーター最大
【レシオ検波歪調整】
 ・83MHz受信 → T201下段コア調整 → 高調波歪最小
【IF歪調整】
 ・83MHz受信 → VR201,CF201,CF204調整 → 高調波歪最小
【FM-Sメーター振れ調整】
 ・83MHz受信 → VR202 → Sメーター振れ具合調整
【VCO調整】
 ・83MHz Pilot → VR204調整 → 19kHz
【パイロットキャンセル】
 ・83MHz受信 → VR203、T206調整 → 19kHz漏れ信号最小、左右バランス注意
【セパレーション調整】
 ・83MHz ST信号 → VR205調整 → 左右ch信号同じレベルに
 ・83MHz ST受信 → VR206調整 → セパレーション最大
【REC CAL確認】
 ・REC CAL 328Hz -4dB ※確認のみ

T00

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・故障箇所は無かったです。
 ・再調整によって良い性能を取り戻しました。
 ・エメラルドグリーンに映える周波数窓、この雰囲気はとても素敵です。

T07

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