・2019年10月、ヤフオクで格安ジャンク品を入手しました。
・OPTONICA(オプトニカ)はSHARPのオーディオブランドでした。
・年式から考えて MC1310系列のMPX-ICが載っているかも??(妄想)
・新たな発見があるといいな、、
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 OPTONICA ST-2000 ¥49,500 (1974年頃)
■動作確認------------------------------------------------------------
・白木のウッドケースにシャーシが収まった構造。
・全幅417mm、ちょっと小さめのボディ。
・電源コードに「1974」の印字。
・選局つまみ、ボリュームつまみは凝った造形。
・背面パネルにAMバーアンテナ。固定/可変出力端子装備。
・F型端子が無いことが残念。
・さて、同軸裸線を接続して電源オン。
・周波数目盛りの照明は白色、二つのメーター照明はオレンジ色、指針先端が黄色。
・僅かな周波数ズレがあるものの、名古屋地区のFM放送局を受信しました。
・FM/AMのインジケーターは青色に点灯。
・しかしSTEREOインジケーターが点灯しない。実際のステレオ感もない。
・Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
・MUTING動作OK。
・名古屋地区のAM放送も受信OK。
・どうやら重大な故障は無さそうな感じ。
■内部確認------------------------------------------------------------
・ウッドケース裏面の4本のボルトを外してシャーシ全体を前面に引き出す。
・ALPS社製FM4連AM3連フロントエンド、CF×3、TA7061AP、TA7060P、レシオ検波
・HA1156:MPX PLL IC ※新発見ならず、、
・HA1149:?
・AMはディスクリート構成
・基板上に部品番号の印字が無い。
・回路図なども入手できないため部品番号を適当に付けました。
■調整記録------------------------------------------------------------
【Tメーター調整】
・電波なし → T1(右側)調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
・76MHz → Lo調整 → Sメーター最大
・90MHz → TCo調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
・76MHz → LA,LR1,LR2調整 → Sメーター最大
・90MHz → TCA,TCR1,TCR2調整 → Sメーター最大
・83MHz → IFT調整 → Sメーター最大
【検波調整】
・固定出力をWaveSpectra接続
・83MHz → T1(右側)調整 → Tメーター中点を確認
・83MHz → T1(左側)調整 → 高調波歪最小
【Sメーター調整】
・83MHz → T2調整 → Sメーター最大
・83MHz → VR2調整 → Sメーター振れ具合調整
【MUTING調整】
・83MHz,20dB → VR1調整 → MUTING作動ポイントへ
【VCO調整】
・TP(19kHz)→ 周波数カウンタ接続
・83MHz無変調 → VR3調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
・83MHz無変調 → VR4調整 → 左右の漏れ信号最小
【AM調整】
・ 600kHz → T3,T4,T5調整 → Sメーター最大
・1400kHz → AMTC1,AMTC2,AMTC3調整 → Sメーター最大
・1000kHz → T6,T7調整 → Sメーター最大
■試聴----------------------------------------------------------------
・VCO調整によってSTEREOインジケーター(青色)が点灯しました。
・ステレオ感も良好で、セパレーション値は45dB前後を示します。
・BGM用途なら全く不満無く使えます。
・時代は令和ですが、この昭和チックな雰囲気がイイ感じです。