・2017年11月、納戸に眠っていたYAMAHA TX-2000を整備しました。
・通電したのは6~7年ぶり?
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 YAMAHA TX-2000 ¥100,000(1988年発売)
・Hifi Engine YAMAHA TX-2000 ※海外版サービスマニュアルあり
■動作確認------------------------------------------------------------
・本体に目立つキズなし。サイドウッドもとても綺麗な状態。
・電源オン。オレンジ色の表示点灯。輝度劣化もなく眩しいほど輝いている。
・FMアンテナ端子はF型でA/B 2系統。同軸ケーブルを接続して受信確認。
・オート選局、マニュアル選局で名古屋地区のFM局を正常に受信OK。
・受信周波数にズレはなし。
・メモリ登録して1週間放置しても内容を保持していました。
・AMは手持ちの適当なループアンテナを接続して受信確認。
・名古屋地区のAM放送局をオート選局で正常に受信OK。
・FM/AMとも大きな問題なさそうです。
■内部確認------------------------------------------------------------
■調整記録------------------------------------------------------------
・海外版サービスマニュアルを一部アレンジ。
【本体設定】
・電源投入から5分以上経過していること
・OSCコイル、IFTの調整には金属製ドライバーは使用しないこと
・まずFMセクションを調整し、次にAMセクションを調整すること
・MODE:AUTO ST
・BLEND:OFF
・IF MODE:NARROW
・RF ATT:OFF
・FINE TUNING ON → すなわちCSL停止状態
・オーディオ出力をWaveSpectra接続
【電圧確認】
・+30 → +29V±1V → ※実測+28.5V
・+12 → +12.5V±0.5V → ※実測+12.6V
・-12 → -12.5V±0.5V → ※実測-12.3V
・+ 6 → + 6V±0.5V ※実測+6.1V
【VT電圧確認】
・L17の足に DC電圧計接続
・受信周波数 90MHz → T8調整 → 25.0V
・受信周波数 76MHz → 7.1V ※確認のみ
【FMフロントエンド調整】
・VR10の足 DC電圧計セット
・77.00MHz(SSG) 無変調 60dB受信 → FINE TUNING 電圧最大となる周波数を探す
・76.98MHz(TX2000)にて電圧最大
・この状態で T1,T2,T3,T4調整 → 電圧最大
・89.00MHz(SSG) 無変調 60dB受信 → FINE TUNING 電圧最大となる周波数を探す
・88.98MHz(TX2000)にて電圧最大
・この状態で VC1,VC2,VC3,VC4調整 → 電圧最大
【レシオ検波調整】
・VR10の足 DC電圧計セット
・83.00MHz(SSG) 70dB 無変調 → FINE TUNING 電圧最大となる周波数を探す
・82.98MHz(TX2000)にて電圧最大
・基板上のFM S端子~GND間にDC電圧計セット
・82.98MHz(TX2000)位置で受信した状態 → T7調整 → 電圧ゼロ
※以下、信号発生器 83.00MHz送信 → TX2000 82.98MHz受信
【モノラル歪調整】
・82.98MHz(TX2000) 70dB 1kHz 100%変調 → VC5,VR9調整 → Mono歪最小
【PLL入力位相調整】
・82.98MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO(L-R) → T10,T12調整 → Lch出力最大
【ステレオ歪調整】NARROW
・82.98MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO(L-R) → VR3,4,5,6調整 → STEREO歪最小
【ステレオ歪調整】WIDE
・IF MODE:WIDE
・82.98MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO(L-R) → T5,6,13,VR1,2,7,8調整 → STEREO歪最小
【セパレーション調整】WIDE
・IF MODE:WIDE
・82.98MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR13調整 → L→R漏れ信号最小
・82.98MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR14調整 → R→L漏れ信号最小
【セパレーション調整】NARROW
・IF MODE:NARROW
・82.98MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR11調整 → L→R漏れ信号最小
・82.98MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR12調整 → R→L漏れ信号最小
【パイロット信号キャンセル調整】WIDE
・82.98MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR15,T11調整 → 19kHz成分最小
・左右chのバランスに注意
【シグナルメーター調整】WIDE
・82.98MHz(TX2000) 80dB 1kHz STEREO → VR10調整 → レベルメーター全点灯
【ブレンドチェック】WIDE
・82.98MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → 受信中にBLENDスイッチON
・セパレーション値が左右とも悪化することを確認
【IF オフセット調整】
・FINE TUNING OFF → すなわちCSL受信状態
・D4~K3を短絡
・82.98MHzの表示が「29.8」という表示に変わる。
・VR17調整 → 周波数表示を微調整
・「29.8」→「30.0」と表示されるように調整
・調整後はD4~K3を開放
※D4~K3を短絡すると登録したメモリー内容がリセットされる
AM部
【VT電圧確認】
・ 522kHz受信 → L17電圧=3.3V ※確認のみ
・1620kHz受信 → L17電圧=23.5V ※確認のみ
【RF、IF調整】
・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ RK1調整 → Sメーター最大
・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ T9調整 → Sメーター最大
■試聴----------------------------------------------------------------
・YAMAHAデザインはとにかくカッコいいですね。
・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。