・2016年7月末、古いバリコンチューナーのジャンク機を入手しました。
・復調回路に使われている LA3311 を部品取りする計画です。
・解体部品取りする前に一通り整備してみました。
・以下、作業記録です
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 YAMAHA CT-600 ¥60,000(1974年頃)
・YAMAHA CT-600 過去記事 2008年7月
・1975年11月版カタログ 掲載機種 CT-X1,CT-7000,CT-800,CT-600,CT-400
■動作確認------------------------------------------------------------
・ウッドボディはまだら模様の汚れが目立つがフロントパネルは綺麗な状態。
・背面パネル、AMアンテナ、端子類も破損なし。
・FMアンテナを接続して電源オン。指針照明点灯。Tメーター照明点灯。
・Sメーター照明が点灯しません。電球切れか?
・この機種や上位機CT-800では周波数窓の照明は無く指針だけが点灯します。
・名古屋地区のFM放送局をすべて受信しました。僅かに周波数ズレ。
・AFCランプ正常点灯。STEREOランプ正常点灯。
・電球切れ以外は問題なさそうです。
■内部確認------------------------------------------------------------
・同時期の上位機CT-800と共通のシャーシなので隙間が妙に目立つ。
・FM4連、AM3連のフロントエンドユニット。これはCR-600と同型品
・チューナー基板もCR-600のチューナー基板と同一品でした。
■調整記録-------------------------------------------------------------
・レシーバーCR-600サービスマニュアル参照
【レシオ検波調整】
・フロントエンドとの接続端子にSSGより10.7MHz信号注入
・T101(上段コア)調整 → Tメーター中点
【フロントエンドOSC調整】
・76MHz 90dB 受信 → Lo調整 → Sメーター最大
・90MHz 90dB 受信 → TCo調整 → Sメーター最大
【フロントエンドRF調整】
・76MHz 90dB 受信 → LA,LR1,LR2調整 → Sメーター最大
・90MHz 90dB 受信 → TCA,TCR1,TCR2調整 → Sメーター最大
・83MHz 90dB 受信 → IFT → Sメーター最大
【レシオ検波歪調整】
・音声出力端子にWaveSpectra接続
・83MHz 1kHz 90dB 受信 → T101(下段コア)→ 歪最小
【ミューティング調整】
・VR101 MUTING動作レベル設定
【38kHz調整】
・83MHz SUB信号 80dB 受信 → T102調整 → Lchレベル最大
【セパレーション調整】
・音声出力をWaveSpectraに接続
・83MHz ST変調 80dB 受信 → VR102調整 → 漏れ信号最小
・実測で左右とも約40dB/1kHzでした。
【AM OSC調整】
・729kHz(NHKラジオ)受信 → T105調整 → Sメーター最大
・1332kHz(東海ラジオ)受信 → AM3調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
・729kHz(NHKラジオ)受信 → バーアンテナ、T104調整 → Sメーター最大
・1332kHz(東海ラジオ)受信 → AM1,AM2調整 → Sメーター最大
■試聴----------------------------------------------------------------
・外観は上位機CT-800同様に高級感がありますね。
・切れていた電球を交換して記念写真撮影。
・その後、CR-600への部品供給のため解体処分しました。