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TRIO KT-7500

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 ・2013年11月初め、KT-7500の修理調整作業をお引き受けしました。
 ・当時のカタログを見ると KT-7700 の弟機という位置付けでしょうか。
 ・初めて触れる機種なのでとても楽しみ。

Kt750007_4

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-7500 ¥48,000(1975年発売)
 ・1976年5月版 トリオカタログ
 ・輸出機情報 TIC KENWOOD KT-7300 ※回路図あり
  ※輸出機にもKT-7500という機種があるので紛らわしい。

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■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルや天板は薄汚れているが目立つ傷はない。
 ・背面端子類はピカピカに光ってます。これは研磨済みか?
 ・電源オン、周波数窓の照明OK、二つのメーター照明OK。
 ・FMアンテナを接続して受信動作確認。
 ・周波数指針と目盛りが僅かにズレ。STEREOランプが点灯しない。
 ・聴感上はステレオ感があるので単純なランプ切れか?
 ・muting動作OK、mpx filter動作OK。Outputレベルにガリなし。
 ・WaveSpectraで波形を見ると、mpx filterオンで16kHz以上が減衰する。
 ・AMは受信性能・音質とも問題ない。とても良い音。
 ・STEREOランプ交換、受信調整を実施します。

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■内部確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードマーキング「1975」
 ・メイン基板 X05-1280-00 (輸出機 X05-1280-11)
 ・電源基板  X00-1660-00 (輸出機 X00-1660-11)
 ・FM4連、AM2連バリコン
 ・CF1 → 2SC381 → CF2 → CF3
 ・WIDE/NARROW切替機能なし。
 ・IC1:HA1137 FM IF SYSTEM → クアドラチュア検波
 ・IC2:HA1156 FM MPX
 ・IC3:HA1151 AM TUNER
 ・T1:高調波歪調整(上段)、同調点調整(下段)
 ・VR1:FMメーター振れ調整
 ・VR2:Tメーターオフセット調整
 ・VR3:VCO(CP-19kHz)調整
 ・VR4:セパレーション調整
 ・ミューティングレベルを調整するVRがない

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■修理記録------------------------------------------------------------

 ・STREOランプは電球ではなくLED。
 ・ネット検索でKT-7500の画像を捜索、点灯時は赤色だと確認。
 ・ジャンク機から部品取りしたパーツの中に同型品を発見。
 ・LEDの足はハンダ付けではなくソケット差込式。交換はとても楽チン。
 ・交換後に赤色点灯を確認。
 ・台座の黒いゴムに接着剤をフロントパネル裏面に固定。
 ・フロントパネルを外したついでに窓ガラス裏側を磨きました。

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Kt750055Kt750056Kt750057Kt750058Kt750020_2

■調整記録------------------------------------------------------------

【IF部調整】
 ・SSG 10.7MHz →メイン基板2番端子に直接注入
 ・T1下段コア調整 → Tメーター中央へ
 ・T1上段コア調整 → 高調波歪最小へ
 ・SSG 83.0MHz 受信 → VR2調整 → Tメーター中央へ
【FM OSC調整】
 ・SSG 90MHz → CT4
 ・SSG 76MHz → L4
【FM トラッキング調整】
 ・SSG 90MHz → CT1,CT2,CT3
 ・SSG 76MHz → L1,L2,L3
【Sメーター調整】
 ・VR1
【VCO調整】
 ・テストポイント(CP) → 周波数カウンタ接続
 ・VR3調整 → 19kHz
【ステレオセパレーション調整】
 ・VR4調整 → 左右とも実測約45dB確保
【AM受信調整】
 ・CBCラジオ(1053kHz)受信
 ・背面バーアンテナ先端コア、T2調整 → Sメーター最大へ
【調整後】
 ・OSC調整で周波数ズレを修正しました。
 ・RF調整にて受信感度が向上しました。
 ・VCOとセパレーション調整でステレオ感が大幅改善しました。

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■試聴----------------------------------------------------------------

 ・FMにはIFバンド切替(WIDE/NARROW)機能がない。
 ・前面スイッチでMUTING ON/OFFは出来るが、動作レベルの調整は出来ない。
 ・とてもシンプルな回路構成ですが、でもBGM用チューナーとしては充分ですね。
 ・オレンジ色に映える照明窓がとってもステキです。

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ブラック・サンド・ビーチ / 加山雄三

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 ・ここ1週間ほどアンビリバボーな超過密スケジュールでしたが、本日めでたく完了!
 ・ようやく開放された今夜、先週放送のサンソン・岩谷時子特集2の留守録を聴きました。
 ・今回は加山雄三(弾厚作)さんと岩谷時子さんの作品集。
 ・さすがサンソン、1960年代の音源とは思えないほど綺麗な音質でした。
 ・FPGAチューナーで録る1960年代の音源、、今回のエアチェックはまさに永久保存版です。
 ・番組後半、思いがけず島倉千代子さんの「ほんきかしら」も高音質で残せました。感謝。

 ・いや~、懐かしい昭和サウンドですね。
 ・当時小学生だったブルース少年は、ブラック・サンド・ビーチが大好きでした。
 ・自作トランジスタラジオから流れるこの曲を聞いてギターに目覚めたのでした。

iPad mini Retina Wi-Fi 16GB Space Gray

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■購入記録------------------------------------------------------------

 ・2013年11月12日夕方、Apple Online Store で購入できると知りました。
 ・発売されたららすぐ買おうと思っていたので速攻で購入手続き完了。
 ・Wi-Fiモデル、16GB、色はスペースグレイ、税込41,900円。
 ・手続きはスムーズに完了、出荷予定日「1-3営業日」。
 ・2013年11月14日夕方、出荷案内メールが届きました。
 ・クロネコヤマト便で中国深センを出発したようです。配達予定日は11月17日。
 ・2013年11月17日、予定通り自宅に到着。

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ちょうど1年前に買った iPad miniとの比較----------------------------

 ・本体背面の色は真っ黒ではなく「スペースグレイ」。
 ・付属ACアダプタが10Wタイプになっている。
 ・画面拡大しなくても日経新聞の紙面文字が判読できる、、さすがRetina!

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 ・GeekBench3 の測定結果は以下の通りですが、測定に要する時間が圧倒的に速い。 
 ・iPad mini(左)約2分30秒、iPad mini Retina(右)約30秒

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■スタイラスの書き心地は Su-Pen が抜群!------------------------------

 ・使用環境:手書きノートアプリ Noteshelf 、液晶保護シートなし。

【新しいSu-Pen(R201S)】
 ・書き心地が実に良い!スラスラ、まさに滑るようにペンが走ります。
 ・ただしペン先が柔らか過ぎる。
 ・ボタンをタップする操作ではペン先が潰れる感じでちょっと残念。

【古いSu-Pen(R150M)】
 ・iPad mini と同様に iPad mini Retinaでも相性悪いです。
 ・印象は

【DaVinci(BCE101)】
 ・新しいSu-Pen同様にスラスラ書けるが、、、
 ・ペン先ゴムとガラス面との抵抗感、というか引っ掛かり感がちょっとある。
 ・ペン先に適度な硬さがあるので潰れる感じはない。

【elago Stylus HEXA】
 ・使用感は DaVinciと同じです。
 ・鉛筆形状は面白いのですが、DaVinciの方が持ちやすい。

【PALTINUM BWT-SV09】
 ・iPad2、iPad mini、iPad mini Retina ではまったく反応しません。
  ※NEXUS7(2012モデル)では使えます。

Ipadminiretina15Ipadminiretina16Ipadminiretina17

  ※私は通常使用でで保護シートやカバーは使いません。多少のキズなど気にしません。
  ※保護シートを貼った場合の検証はしていないので、上記記述は参考程度にご覧ください。

Zippo Handy Warmer PEACOCK

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 ・今年も寒い季節がやって来ました。
 ・いよいよ Zippo Handy Warmer の出番です。
 ・今年は PEACOCK製の換火口を買ってみました。

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 ・2013年11月10日、アマゾンにて注文。13日に届きました。
 ・昨年使っていたZippoの換火口と並べてみると形状は同じです。
 ・装着してみると、、ネットの評判通りサイズはぴったりでした。
 ・でも触媒部分はずいぶん違います。

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 ・まだ10日ほど使っただけですが、一発着火で安定性も良さそう。
 ・いい感じで使えています。

 <参考>2011年12月6日の記録

TRIO KT-8001 (3)

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■これまでの作業記録--------------------------------------------------

 ・TRIO KT-8001(1) 2013年09月28日
 ・TRIO KT-8001(2) 2013年10月06日

Kt800152

■部品交換記録--------------------------------------------------------

 ・追加メンテナンスとしてトランジスタ、コンデンサなど合計42個交換しました。

【電源トランスの絶縁油漏れ?】
 ・電源部基板を外して裏返す。
 ・うわっ、何これ、、こってり油のかたまり? ベタベタです。
 ・真上にあるトランスからコードを伝って流れてきたようです。
 ・ティッシュで拭き取るとこんな感じ、、
 ・これを見ちゃうと、、長時間の連続稼動が怖くなりました。

Kt800161Kt800165Kt800166Kt800167Kt800168

【電源基板】本体裏側
 ・C1:0.01uF/630WV → 0.01uF/630WV
 ・C2:0.01uF/630WV → 0.01uF/630WV
 ・C3:1000uF/35V → 1000uF/50V
 ・C4: 470uF/25V →  470uF/50V
 ・C5: 100uF/25V →  100uF/50V
 ・C6: 100uF/25V →  100uF/50V
 ※C1,C2オイルコンデンサ→メタライズドフィルムコンデンサに交換

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【IF基板、MPX基板、AUDIO基板、SUB基板】
 ※特記事項のみ
 ・IF基板 C78:3.3uF/16V(BP) → C78だけバイポーラ型でした
 ・IF基板 C47:0.68uF/25V → タンタルコンデンサに交換
 ・SUB基板 C10:0.68uF/25V → タンタルコンデンサに交換

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■各部受信調整--------------------------------------------------------

 ・各部の調整をやり直しました。特にMPX部は念入りに、、
【MPX部】
 ・TPから信号を拾ってWaveSpectraにて測定
 ・MPX基板:L1,L2,L5 → TP(E)19kHzのピークを最大へ
 ・MPX基板:L3,L4 → TP(F)19kHzのピークを最大へ
 ・MPX基板:VR2 → STEREOランプ点灯する位置へ

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・部品交換&再調整によって音質はずいぶん改善できました。
 ・セパレーションは約30dBから約40dBまで改善しました。
 ・「サー」という高域ノイズが気にならなくなりました。
 ・BGM用途なら十分使えると思います。
 

Kt800151

 ・<おまけ>最近調整したTRIO製チューナー3台(KT-8001、KT-7500、KT-1010)番付。
   KT-1010 >> KT-7500 > KT-8001
 ・シンセチューナーと比較しても何ですが、、やはりKT-1010の圧勝でした。

TRiO KT-1010 2号機

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 ・2013年11月初め、調整依頼品の KT-1010 が届きました。
 ・特に不具合箇所はなかったので調整だけで作業完了しました。
 ・トリオ製としては入門機の位置付けですが性能は上々です。

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■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRiO KT-1010 ¥59,800(1983年頃)
 ・BLUESS Laboratory TRiO KT-1010 1号機の記録
 ・ひろくんのホームページ TRiO KT-1010 ・取扱説明書

Kt101001

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観では本体上面にちょっと目立つ擦り傷あり。
 ・FM/AMとも受信動作に問題なし。
 ・AM放送ではIFバンドをWIDE~NARROW可変調整できる。

Kt101000Kt101003Kt101005Kt101009Kt101010

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・薄型シンセ式チューナーなのにバリコン機同様の電球照明を使っている。
 ・5連バリキャップ、PLL検波、DCC歪補正回路、電源トランス2個。

 ・IC3:LA1231N FM-IFシステム
 ・IC6:LA1245 AMシステム
 ・IC8:uPC1223C MPXシステム
 ・VR1:WIDE GAIN
 ・VR2:MUTE LEVEL
 ・VR3:VCO
 ・VR4:PILOT CANCEL
 ・VR5:WIDE SEP
 ・VR6:WIDE SEP
 ・VR7:NARROW SEP
 ・VR8:DIST DET
 ・VR9:WIDE MONO DIST
 ・VR10:NARROW MONO DIST
 ・VR11:WIDE STEREO DIST
 ・VR12:NARROW STEREO DIST

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■調整記録------------------------------------------------------------

【VT電圧】※確認のみ
 ・76MHz → 23.3V(L7)
 ・90MHz →  7.4V(TC5)
【RF調整】※LA1231-13pin
 ・76MHz → L1,L2,L3 
 ・90MHz → TC1,TC2,TC3
【FM同調点調整】
 ・83MHz → L11調整 → TP1~TP2間電圧ゼロ
【FM WIDE-NARROWレベル調整】
 ・83MHz(WIDE) → L5,L8 → LA1231-13pin電圧最大
 ・83MHz(NARROW) → VR1 → WIDE受信時と同じ
【PLL検波調整】
 ・83MHz → L13 → TP3~TP4間電圧ゼロ
 ・83MHz → VR8 → 高調波歪最小
【MPX調整】
 ・VCO調整 → VR3 → TP7(76kHz)
 ・PILOTキャンセル調整 → VR4,L21 → 19kHz最小へ
 ・WIDEセパレーション調整 → VR5,VR6
 ・NARROWセパレーション調整 → VR7
【DCC歪補正】
 ・MONO WIDE受信 → VR9 → 高調波最小
 ・MONO NARROW受信 → VR10 → 高調波最小
 ・STEREO WIDE受信 → VR11 → 高調波最小
 ・STEREO NARROW受信 → VR12 → 高調波最小
【FMミューティング調整】
 ・VR2
【AM調整】
 ・729kHz NHK第一受信 → L18 → レベルメーター最大へ
 ・1332kHz 東海ラジオ受信 → TC6 → レベルメーター最大へ
 ・1053kHz CBCラジオ受信 → L20 → レベルメーター最大へ

Kt1010sch

【調整後】
 ・RF調整にて受信感度が向上しました。
 ・FM同調点のズレを修正しました。
 ・PLL検波調整でズレを修正しました。
 ・VCOとセパレーション調整でステレオ感が大幅改善しました。
 ・実測値=約60dB(WIDE)でした。

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■試聴----------------------------------------------------------------

 ・FM放送は感度良く受信できます。特に不満はないです。
 ・AM放送では、復調帯域を可変調整できる「AM帯域可変機能」が面白い。
 ・WIDE端で聞くと高音域が伸びて瑞々しい印象になります。

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Neil Diamond / Sweet Caroline

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 ・昨夜は12月になって早くも3回目の忘年会でした。
 ・スペイン料理と美味しいワインをいただきながら楽しい時間でした。
 ・で、話題になったのがこの曲、スイート・キャロライン。
 ・ホワイトハウスで両親に囲まれ楽しそうに遊ぶ少女が今や駐日大使ですね。
 ・今でも笑顔が素敵なスイート・キャロラインで良かった、、という話題です。

 ・たしか中学1年生の頃に聞いた曲です。
 ・10年くらい前に買ったUS輸入盤のライナーでは1969年6月28日ポップス部門第4位。

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L-09C 3号機 / SIMロック解除記録

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 ・2013年12月12日、ドコモショップでSIMロック解除を依頼しました。
 ・目的は海外で現地調達SIMを使うため。
 ・この3号機はちょうど1年ほど前に正規購入した物です。※1号機2号機は中古品入手。
 ・SIMロック解除作業は「修理預かり」となり1週間~10日ほど時間がかかるとか。
 ・裏蓋、バッテリー、SIMは持ち帰り、本体だけをDSに預けてきました。
 ・SIMロック解除手数料3,150円(税込)。
 ・2013年12月17日、ドコモショップより作業完了の電話あり。
 ・依頼から丸5日、意外に早く戻ってきました。

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 ・DWR-PG(写真左)はLTEサービスが始まる以前の古い機種です。
 ・でも海外では 3Gで繋がればいいので PWR-100化して旅行時に重宝しています。
 ・今回はLTE対応モバイルルーターを用意しておこうか、と思った次第です。
 ・特に L-09Cはバッテリー容量が大きいので現地で使い勝手が良さそう。

【備忘録】
 ・L-09C対応周波数:LTE 2100MHz、W-CDMA, HSPA 850/2100MHz
 ・DWR-PG → PWR-100F  2011/03/06記事
 ・DWR-PG購入記録  2010/07/03記事


LUXMAN T-110 3号機

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 ・2013年12月初め、LUXMAN T-110(後期型)の調整作業をお引き受けしました。
 ・1976年購入のワンオーナー品とのこと。
 ・初期型と後期型に関する当時の興味深いお話を教えていただきました。

T11009

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・1975年発売、1976年改良型(後期型)発売だそうです。
 ・周波数パネルの腐食は発売直後から問題だったようです。
 ・オーディオの足跡 LUXMAN T-110 ¥96,000(1975年9月発売)
 ・初期型の記録:1号機(1)(2)(3)
 ・後期型の記録:2号機

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 ・ウッドボディを外して内部確認。
 ・ダイヤル指針の電球が既に修理(交換)された痕跡あり。
 ・手持ちの12V球を仮設置すると赤色明滅~点灯。回路故障ではなく球切れでした。
 ・直前は正常に点灯していたそうなので、輸送中に壊れたようです。

T11021_2T11022_2T11023_2T11030_2T11031_2

 ・基板を見渡してみると、頭が飛び出しかけている電解コンデンサが7個。
 ・7個とも 2.2uF/50V

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■部品交換------------------------------------------------------------

 ・ダイヤル指針電球は LEDへの交換も試みましたが、電球交換に落ち着きました。
 ・スリットを通して見る明滅状態は電球の方が見映えが良いです。
 ・電球電源:回路図では12V、実測値13.2V、基板側に47Ω抵抗を挟みました。
 ・目視で劣化顕著な電解コンデンサ7個(2.2uF/50V)交換。
 ・C251,C253,C259,C263,C264,C267,C268
 ・6個はオーディオ回路で音声信号が通る箇所ですが、交換前後で劇的な音質変化なし。

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■受信調整------------------------------------------------------------

 ・フロントエンド調整
 ・VR201 背面 ATTENUATOR in/out 減衰レベル調整
 ・VR202 ミューティング調整
 ・VR203 シグナルメーター振れ調整
 ・VR204 VCO調整(TP30で19kHz確認)
 ・VR205 セパレーション調整
 ・T201 レシオ検波調整
 ・T202 シグナルメーターMAX調整
 ・フロントエンド内のIFTコア stereo歪調整

T11038T110_frontendT110adjT11011T11012

 ・サービスマニュアルに基づいて各部受信調整。
 ・レシオ検波調整、高調波歪調整、VCO調整、セパレーション調整実施。

Luxman_t110_sm_15

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・再調整してもさすがに性能や音質はシンセチューナーには敵いません。
 ・でも、いいんです。
 ・T-110は他のどのチューナーにも似ていない独特の存在感があります。
 ・FM放送を嗜むツールとして大切に使っていきたい一台ですね。

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TRiO KT-990 メンテナンス記録

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 ・本体ボディの状態が悪いので部品取り機として保管していた KT-990です。
 ・KT-990入手時の記録はここ→

Kt99002

 ・2013年12月初め、兄弟機の KT-900(故障品)を知人からタダで譲り受けました。
 ・以下、KT-900のパーツを使ってKT-990を復活させた作業記録です。

Kt99007

■KT-900 / KT-990 比較------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRiO KT-990¥53,800(1982年発売)
 ・オーディオの足跡 TRIO KT-900¥49,800(1980年頃)

Kt99000

 ・ロゴマークが TRIO → TRiO と微妙に違っています。
 ・正面から見ると外観はそっくりですが、ボディ奥行きはずいぶん違いました。
 ・どちらもトリオ自慢のパルスカウント検波搭載機です。
 ・MPX用ICとAM用ICが異なりますが、他の構成はほとんど同じ。
 ・FMアンテナ端子、ボタンの質感、脚の材質などKT-990のグレードがちょっと高い。

■KT-900動作確認(故障状況確認)--------------------------------------

 ・ボディはキズだらけ、正面ガラスパネルの内側にホコリがいっぱい。
 ・電源OK、照明ランプ点灯、周波数指針点灯。
 ・monoに切り替えると -3MHz位の周波数ズレでFM音声聴こえました。
 ・このとき LED式の Sメーター点灯せず、LED式の Tメーターも点灯せず。
 ・auto(stereo)に切り替えると何も聴こえない、局間ノイズも聴こえない。
 ・REC CAL 動作OK、発信音が正常に聞こえる。
 ・AMは受信OK、でもSメーター点灯せず。

Kt90011Kt90012Kt90013Kt90014Kt90015
Kt90016Kt90017Kt90018Kt90019Kt90020

 ・3MHzもの周波数ズレなのでOSCトリマ不調が疑わしい。
 ・試しに青色トリマ(10pF)をバリコンユニットに直付け。
 ・側面に開いていたネジ穴にタッピングネジを締め込みトリマのcold側を接続。
 ・このトリマを調整したところ周波数ズレが解消してきれいにFM受信。
 ・ただしmono受信のみ。やはりSメーター、Tメーター点灯せず。
 ・auto(stereo)に切り替えると何も聞こえない。
 ・これはミューティングが解除されない状態か?
 ・故障原因が気になりつつ、でも当初予定の作業を進めました。

Kt90021Kt90022Kt90023Kt90024Kt90025

■KT-990 フロントパネルフレーム交換-----------------------------------

 ・KT-990の最大の難点はフロントパネルをボディに固定するプラスチック部分の破損。
 ・両機のフロントパネルをよく見ると、、フレームは全く同じものでした。
 ・ガラスの取付穴位置、プッシュボタンのサイズと配置、内側の取付構造、同じです。
 ・KT-900のフロントパネルフレームをKT-990に移植する作業開始。

Kt99008Kt99009Kt99010Kt99011_2Kt99012_2

 ・両機のフロントパネルをバラバラに分解。サイズはぴったり同じ。
 ・フレームを取り外してKT-990に移植。期待通りでした。
 ・分解したついでにガラス内面などピカピカに磨きました。
 ・KT-700 という機種もありますが、サイズ構造は同じかも?

Kt90006Kt90007Kt90008Kt90009Kt90010

■KT-990 OSCトリマコンデンサ追加--------------------------------------

 ・KT-990の外観が復活したので、キチンと動作するように少し手を加えました。
 ・入手時に仮設置した実験用OSCトリマコンデンサを外す。
 ・代わりにバリコンユニットに新トリマー(青色10pF)を直付け。
 ・すぐ上に開いていた穴にタッピングネジを締め込み cold側端子としました。
 ・下記調整作業によってバッチリ受信できるようになりました。

Kt99019Kt99016Kt99015_2

■KT-990 各部再調整---------------------------------------------------

 ・FM4連AM2連バリコン
 ・TR7020、TR4011:パルスカウント検波IC
 ・uPC1223C:MPX-IC 
 ・LA1245:AM-IC

Kt990adj2

 ・L4 TR7020クアドラチュア検波調整→ TP1~TP2間電圧ゼロ 
 ・L6 TR4011パルスカウント検波調整→ TR4011-1ピン → 1.96MHz
 ・VR7 VCO調整→ TP3 76kHz
 ・VR6 パイロットキャンセル調整→ 19kHz漏れ信号最小
 ・VR4,5 Wide受信時セパレーション調整
 ・VR3 Narrow受信時セパレーション調整
 ・フロントエンド内IFT→ ステレオ受信時の高調波歪最小

Kt99013_2Kt99014_2Kt99017Kt99018Kt99019_2

 ・VR1:WIDE LEVEL
 ・VR2:REC CAL
 ・VR3:NARROW SEPARATION
 ・VR4:WIDE SEPARATION R
 ・VR5:WIDE SEPARATION L
 ・VR6:PILOT CANCEL
 ・VR7:VCO

■KT-990 試聴----------------------------------------------------------------

 ・受信感度良好、名古屋市内でNHK-FM岐阜放送局がきれいに受信できます。
 ・FM/AMとも受信動作問題なく、いい音で鳴っています。
 ・Wide側で聴くAM音質がとても良い。

Kt99001

 ・照明に浮き上がる全面ガラス製フロントパネルが特に美しいです。
 ・T/SメーターのLEDが赤色~緑色に変化しながら心地良く動作します。
 ・KT-900の残骸は部品取り用に保管しておきます。

Kt99004

■KT-900 / KT-990 内部比較--------------------------------------------

KT-990KT-900
Kt99010_3
KT-990 内部全景
Kt90011_2
KT-900 内部全景
Kt99011_3
KT-990 フロントエンド
Kt90013_2
KT-900 フロントエンド
Kt99013_3
KT-990 パルスカウント検波部
Kt90019_2
KT-900 パルスカウント検波部
Kt99014_3
KT-990 TR7020
Kt90020_2
KT-900 TR7020
Kt99015_4
KT-990 TR4011
Kt90021_2
KT-900 TR4011
Kt99016_2
KT-990 MPX部
Kt90022_2
KT-900 MPX部
Kt99012_3
KT-990 AM部
Kt90018_2
KT-900 AM部
Kt99018_2
KT-990 電源部
Kt90023_2
KT-900 電源部

TRiOシリーズ KT-990 / KT-2200 --------------------------------------------

Kt99031

大滝詠一 / 想い出は霧の中

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 ・2013年大晦日、まさか年末にこんな悲報が届くとは、、
 ・尊敬する大滝詠一氏が65才で旅立たれました。
 ・それはないでしょう、、残念すぎる、、

 ・ナイアガラカレンダー 11月 思い出は霧の中。妻が好きな曲です。
 ・確か以前の新春放談で「さらばシベリア鉄道のプロトタイプ」、という解説がありました。
 ・LPやCD、エアチェックしたサンソンの新春放談、2008年のリマスタースペシャル等々、、
 ・年越しは予定変更、夫婦二人で「大滝詠一deオールナイト」です。合掌。

Otaki01

謹賀新年

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2014newyear

 ・新年明けましておめでとうございます。
 ・お世話になった皆様に心から感謝申し上げます。
 ・今年も懲りずにオールドチューナー中心に勉強していきます。
 ・2014年が皆様にとって素敵な年になりますように、、

Technics ST-9300

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 ・2013年10月終わり、ヤフオクで終了間際のST-9300を見かけました。
 ・写真で見ると状態はかなり良さそう、オリジナル取扱説明書も付いている。
 ・ステレオにならない不具合が明記されていましたが、
 ・でも多分何とかなるでしょう、、ということで思い切って入手。
 ・年末年始休暇、久しぶりに自分の時間が取れたので以下の作業しました。

St930010

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録  Technics ST-9700/ST-9300
 ・オーディオの足跡 Technics ST-9300 ¥128,000(1975年頃)
 ・取扱説明書(PDF形式 約4MB)  ~以下の記述は取扱説明書より抜粋~

 超精密級周波数直線型FM専用7連バリコンを採用したFMフロントエンド
 ・アンテナ入力端子は300Ω端子を廃止して75Ω接栓端子のみ
 ・これは本機の性能を最高に引き出すため同軸ケーブルを使用してもらうため
 ・RF増幅2段をはさんで複同調回路3段、デュアルゲート4極MOS型FETを採用
 ・発振回路にはアルミコア入り発振コイル、高性能テフロンシリンダー型トリマー採用
 ・ジャンクション型FETによるバッファー回路
 ・デュアルゲート4極MOS型FETによるバランスドミキサー回路

St930029St930030St930031St930032St930034

 群遅延特性と高選択度特性を重視した信号系IF回路、独立した制御系IF回路
 【信号系IF回路】
  ・群遅延平坦8素子形セラミックフィルタ2個使用
  ・完璧な振幅特性を得るためシングル・イン・ラインIC3個を含め差動6段構成
 【制御系IF回路】
  ・狭帯域セラミックフィルタ(4素子×3個)による理想的な特性
  ・不飽和性を利用したマルチパスAM信号成分の検出回路
  ・ミューティング回路はLCフィルタ2段とAND回路による2段の入力レベル制御

St930026St930027St930035St930037St930040

 PLL方式採用MPXステレオ復調回路 (MPX-IC:SN76115N)
 ・MPX部38kHzスイッチング信号はPLL方式による純電子式位相保持方式で抜群の安定度
 ・さらにスイッチング回路部は定評のある二重差動スイッチング回路で構成
 ・ステレオ歪、非直線クロストーク、セパレーション特性が全領域にわたって優れる
 ・さらにテクニクス独自の19kHzパイロット信号キャンセル回路を採用
 ・出力電圧を完全保証(0dB=0.775V/RMS)された低周波出力回路
 ・安定化した正負2電源と厳選されたローノイズトランジスタによる初段差動増幅
 ・定電流回路付きSRPP回路により高ダイナミックレンジ、広帯域、定歪率、高安定な増幅部
 ・出力系はVariableと Fixedの完全分離された2系統
 ・Variableの出力は立ち上がりカーブ、左右バランス等プリメインアンプと同品質品を採用

St930042St930043St930047St930048St930049

 完全な安定化、安全対策を施した電源回路
 ・優れた性能を安定に確保するため完全な安定化された正負の電源回路
 ・これにより外部からの変動に対しても安定動作
 ・安全対策についても万全

St930041St930044St930045St930050

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・これはホントに奇跡的! フロントパネル、ボディともガンメタ塗装面に目立つ傷がない。
 ・経年による表面汚れはあるもののヤニ汚れなし。洗浄でピッカピカの美品になりそう。
 ・重い、、久々のアンプ級重量12kg。
 ・FMアンテナ端子は75Ω同軸のみ。固定出力、可変出力、マルチパス出力。
 ・電源投入OK、オレンジ色の照明が美しい。照明用電球にタマ切れはない。
 ・二つのメーター動作OK。周波数ズレあるもののFM受信OK。ミューティングOK。

St930001St930002St930003St930004St930005

 ・問題はやはりFM放送受信時にSTEREOランプが点灯しないこと。
 ・でも同調時と離調時に一瞬STEREOランプが点灯することがある。
 ・タマ切れではない、VCO調整で復旧しそうな予感、これは期待できる!

St930006St930007St930008St930070St930072

 ・底面に製造番号シール AF5L16E024 → 1975年12月16日 製造か?
 ・テクニクス製品シリアル番号の読み方 ここ→

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネル分解清掃。選局ツマミなど3個はアルミ無垢製。
 ・電源スイッチなどのレバーはプラスチック製、、これはちょっと残念。
 ・レバー根元部分が3個とも少し欠けているが、操作に支障ない。

St930020St930022St930023St930024St930025

【フロントエンド】
 ・7連バリコン
 ・CT1,CT2,CT3,CT4,CT5,CT6,CT7(OSC)
 ・L1,L2,L4,L5,L8,L9,L13(OSC)
【IF基板】
 ・信号系IF
   CF101 → uPC555H → uPC555H → CF102 → uPC557H → T101レシオ検波
 ・制御系IF(マルチパス検出およびミューティング制御)
   CF103 → CF104 → 2SC1686 → 2SC1686 → CF105 → 2SC829 → T102,T103
 ・VR101 MET LEVEL
 ・VR102 MUTE DEEP
 ・VR103 MET ZERO
 ・VR104 AGC
 ・VR105 MUTE

【電源回路、MPX回路、オーディオ回路を載せた基板】
 ・MPX-IC SN76115N
 ・ミューティング用リードリレー
 ・VR201 VCO
 ・VR202 PILOT CANCEL(LEVEL)
 ・VR203 PILOT CANCEL(PHASE)
 ・VR401 LEVEL L
 ・VR402 LEVEL R
 ・VR403 SEP
 ・VR501 VOLT ADJ

St930076St930077St930078St930079St930080

 ・基板上に多数ある水色の電解コンデンサの状態が悪い。
 ・足が腐食していたり、頭が飛び出ていたりするものあり。
 ・全数交換したいところですが、でも上下2段構造では基板を外してひっくり返さねば、、
 ・メンテナンスするにはかなり気合が必要です。どうしようかな、、
 ・ちなみに VR201 VCO をちょっと回したところ STEREOランプ点灯。これは期待通り。
 ・部品交換は後日のお楽しみに残して、各部調整作業を行いました。

■調整----------------------------------------------------------------

 ・回路図やサービスマニュアルが見つかりません。
 ・ST-8600とST-9030Tのサービスガイドを参考に各部調整しました。

St9300frontSt9300if_2St9300mpx_2St930045_2St930061

 【OSC調整】フロントエンド
 ・90MHz:CT7
 ・76MHz:L13
 【RF調整】
 ・90MHz:CT1,CT2,CT3,CT4,CT5,CT6
 ・76MHz:L1,L2,L4,L5,L8,L9
 【信号系 検波調整】
 ・T101(緑色:センターゼロ調整、茶色:高調波歪調整)
 【制御系 検波調整】
 ・D112足から信号取出し → DC電圧測定
 ・T102,T103 → 電圧最大(マイナス値)
 【VCO】
 ・VR201 → TP(19kHz)
 【PILOT キャンセル】
 ・VR202,VR203 → WaveSpectraで19kHz漏れ最小
 【セパレーション】
 ・VR403
 【AFレベル調整】
 ・VR401,VR402 L/R レベル同一
 【STEREO歪調整】
 ・フロントエンド T1 ステレオ高調波歪み最少へ
 【MUTING調整】
 ・VR105 MUT
 ・VR102 MUTE DEEP
 【Sメーター振れ調整】
 ・VR103 MET ZERO
 ・VR105 MET LEVEL
 【調整方法不明】
 ・電源部 VOLT ADJ ?
 ・IF部 AGCの調整方法?

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・風格漂う外観、7連バリコン、2系統IF、さすが定価128,000円に相応しい構成。
 ・ステキな照明と合わせて癒し系BGMチューナーとしては大満足です。
 ・ガンメタのフロントフェイスとオレンジ色照明、この組み合わせがベリーグッド。
 ・選局ツマミの回転に合わせて周波数指針がまさに、ホントに滑るように移動します。
 ・この感触というかフィーリングは独特の気持ち良さです。
 ・高校生の頃、テクニクスのガンメタ製品に特に憧れていました。

St930013

 ・ただ、FM受信性能や音質面では特別な感動は無いですね。
 ・いい音なんですけど、でも5連バリコンの中級機と大差ない印象。
 ・やはり劣化した電解コンデンサなど要交換か?
 ・多分この機種は手放さないので、リタイア後のお楽しみに取っておきましょう。

 <おまけ ST-8600とのツーショット>

St930081

ONKYO Integra T-416

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 ・2014年1月初め、Integra T-416の修理調整をお引き受けしました。
 ・未体験の機種だったのでちょっと興味が湧きました。
 ・以下、作業報告です。

T41605

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ONKYO Integra T-416 ¥39,800(1980年頃)

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・意外、と言っては失礼ですが外装状態は予想以上に良好。
 ・ボタンはくすんだ感じだがフロントパネルに目立つ傷なし。
 ・ボディに数本のヒッカキ傷、でも天板には光沢艶感が残っていてグッド。
 ・電源コードの印字 1980。

T41600T41602T41604T41607T41609

 ・電源投入OK、3個のメーター照明点灯。
 ・周波数指針が見えない、ここは電球切れか。
 ・周波数窓全体を照らす電球は切れているのか?それとも照明は元々無いのか?
 ・75Ω同軸FMアンテナ接続、指針を探しながらFM放送受信確認OK。
 ・LOCKEDランプ赤色点灯OK、STEREOランプ赤色点灯OK。
 ・緑色点灯するはずのTUNEDランプ点灯しない。
 ・周波数ズレはほとんどない。Sメーター、Tメーター動作OK。
 ・DEVIATIONメーターが左右に大きく振れる→動作OK。
 ・STEREO受信OK、聴感上のステレオ感OK、MUTING動作OK。
 ・Wide/Narrow切替OK。Air Check用テスト信号OK。
 ・3個のメーター内部、赤い指針の塗料が剥げて見た目が悪い。

 ・AMは背面バーアンテナで受信確認OK。Sメーター動作OK。
 ・AM受信時もTメーター動作してLOCKEDランプ点灯。
 ・AM受信時も Wide/Narrow切替可能。
 

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM4連、AM2連バリコン搭載フロントエンド
 ・FM-IF IC:HA11225
 ・FM-MPXIC:HA12016
 ・AM用 IC:uPC1178C
 ・Wide時はCF2個、NARROW時はさらにCF3個
 ・HA11225によるクアドラチュア検波

T41611T41612T41613T41614T41615

 ・周波数窓全体をライトアップする照明はなく、指針だけが自照するタイプ。
 ・ここの電球が切れている。
 ・LEDと思った正面右側に3個並んでいる表示灯 LOCKED TUNED STEREO は電球でした。
 ・真ん中の TUNED 電球が切れている。
 ・本体左側の小さな基板はタッチセンサー回路。

T41617T41618T41619T41620T41621

■修理記録:指針部電球交換--------------------------------------------

 ・ダイヤル指針内部に電球が埋め込まれています。
 ・慎重に分解して指針部を取り外しました。
 ・手持ち部品の中からサイズと明るさが適合するものをピックアップ。
 ・今回は電球交換しましたが、同型ジャンク機から指針ごと移植した方が楽です。

T41631T41633T41634T41636T41638

■修理記録:TUNED電球交換---------------------------------------------

 ・フロントパネル内側にセットされた電球ホルダーを外す。
 ・電球を外して手持ち部品の中から適合品をセット。
 ・3個点灯した状態で輝度もちょうど良さそうです。

T41642T41644T41648T41649T41650

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・サービスマニュアルや回路図がないので試行錯誤で作業しました。
 【FM OSC調整】
 ・TC001、L005
 【FM RF調整】
 ・L001、L002、L003:TC004、TC003、TC002
 【FM検波調整】
 ・L103上段コア、下段コア
 【FM VCO調整】
 ・R213 TP3
 【FMセパレーション調整】
 ・R205 ※約50dB確保
 ※Wide/Narrow共用、Wide時に最良になるよう調整しました。
 【FMその他】
 ・L004 ステレオ歪調整
 ・R126 ミューティングレベル調整
 ・R706 Deviationメーター調整
 ・R802 エアチェックテスト信号調整
 ・R730 ※二次高調波歪を低減できました
 ・パイロットキャンセルVRなし
 ・Sメーター振れ調整VRなし
 【AM調整】
 ・背面バーアンテナ内部、L151、TC001、TC002
 ・X151、X152、L154
 ※AM部R157とR186の調整方法不明
 【テストポイント】
 ・TP1-uPC555H-2pin(本来は電圧指定値がありそう)
 ・TP2-uPC1178C-8pin
 ・TP3-HA12016-16pin(VCO)

T41654

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルはすっきりしたデザイン+3連メーターで好印象。
 ・メーター内部の赤い針の塗料が剥げているのがちょっと残念。
 ・名古屋でNHK岐阜放送局が受信可能。FM受信性能は良いです。
 ・ヘッドホンで慎重に聴くと高音域で「サー」というノイズがあります。
 ・でも通常で聴く分には気にならないレベルと思います。
 ・Wide側で聴くAM放送はとてもAMとは思えないイイ音です。

T41655

ONKYO Integra T-445XX

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 ・2013年11月末、市内のHOでジャンク品を買いました。
 ・「AM受信可、FMはモノのみ受信可」という注意書き付きです。
 ・1987年頃だったか、T-445XXは新品で購入したことがあります。
 ・懐かしくて、使い道も無いのにまた買ってしまいました。

T445xx01

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ONKYO Integra T-445XX ¥43,000(1986年発売)
 ・ひろくんのホームページ ONKYO T-445XX
  ※そういえば発売当時に買った T-445XX はひろくん様に寄贈していました。
  ※1987年頃、シンセ機を次々に買い替えていた超バブリーな時代でした。

T445xx00T445xx03T445xx04T445xx05

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字1987年。ボディに目立つ傷はない。AMループアンテナ付属。
 ・電源オンでフロントパネルの照明点灯、内側に溜まった大量のホコリが浮かび上がる。
 ・周波数表示点灯、FM76.1MHz~89.9MHz、AM522kHz~1611kHz。
 ・モノラル受信OK、STEREOランプが点灯しない、聴感上もモノラル。
 ・82.5MHzの放送局に対して 82.3MHz,82.4MHz,82.5MHz,82.6MHz,82.7MHzで受信できる。
 ・RF SELECTER をBOOSTにするとSメーターの点灯レベルがひとつ上がる。
 ・IF BAND(WIDE/NARROW)切替OK。
 ・HIGH BLEND切替スイッチがない。受信状態に合わせて自動切り替えだったか?
 ・AM放送は付属ループアンテナで受信OK。AMは問題なさそう。
 ・メモリ登録20局(A10局、B10局)。
 ・メモリに登録した内容は電源コンセントを抜くと消失。

T445xx06T445xx07T445xx25T445xx26

 ・重量6.1kg、シンセ機としてはずっしり重いです。
 ・理由は底面についているXスタビライザー(特殊合金製のおもり)。
 ・外して重量を測ってみるとこれだけで2.3kgもありました。
 ・Xスタビライザーにどれだけ意味があったらよく分からないですね。

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・HA11225
 ・uPC1161C
 ・LA1245

T445xx08T445xx09T445xx10T445xx11T445xx12

【FM同調点】
 ・L123調整 → TP1-TP2間電圧ゼロ
【VT電圧】確認のみ
 ・L051(76.1MHz)→ TP6 3.5v
 ・TC051(89.9MHz)→ TP6 21.3v
【RF調整】
 ・L001,L002,L003(83MHz)→ TP8 電圧最大(VR121横)
【IFT調整】
 ・L005(83MHz)→ TP8 電圧最大(VR121横)
【PLL検波調整】
 ・L125(83MHz)→ TP8 電圧ゼロ(DET OUT)
【PILOT CANCEL】
 ・L202(83MHz)→ WaveSpectraで観察
【MPX調整】
 ・R202(83MHz)→ VCO 76kHz
 ・R231,R232(83MHz)→ セパレーション調整
  ※TP9→きれいな38kHz正弦波が観察できる
【歪補正】※試行錯誤による結果です。本来の調整法とは違うかも?
 ・VR317(83MHz)→ mono受信 二次高調波最小
 ・VR330(83MHz)→ stereo wide受信 二次高調波最小
 ・VR325(83MHz)→ stereo narrow受信 二次高調波最小?
【AutoTuning調整】
 ・VR121
【AM調整】
 ・AM 部品番号不明

T445xxadj

【VRまとめ】
 ・VR121 Autotuning adj.
 ・VR202 VCO
 ・VR231 Separation
 ・VR232 Separation
 ・VR317 Distortion mono
 ・VR325 Distortion stereo narrow
 ・VR330 Distortion stereo wide

T445xx13T445xx14T445xx15T445xx16T445xx17

  ※半固定抵抗やコイルは滅茶苦茶にズレていました。
  ※どうやら内部を適当に弄った先人がいたようです。
  ※メモリ保持用 0.047F/5.5V スーパーキャパシタが寿命のようです。
  ※ただキャパシタを交換するには基板を外して裏返す必要があるので、パス。

T445xx18T445xx19T445xx20T445xx21T445xx22

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・シンセ機なのにフロントに電球照明を用いた造りは TRIO/KENWOOD KT-1010に似ています。
 ・フロントパネルをバラバラに分解して内側をきれいに磨きました。
 ・再調整の結果受信性能良好、音質も非常に良い印象です。
 ・1987年頃のシンセ機でPLL検波ならそんなに性能差は無かったでしょうね。
 ・同時期のONKYO製アンプと組み合わせるといい感じになりそうです。

T445xx30

■プログラム機能------------------------------------------------------

 ・電源ON-OFFに連動して5局まで受信局を切り替え可能。
 ・メモリーボタンA1~A5にそれぞれFM放送局を登録する
 ・電源ボタン下の PROGRAM TIMER ボタンを押す
 ・オーディオタイマーをセットする
 ・タイマーにセットした時刻に応じてメモリA1~A5が順に切り替わる


Technics ST-9030T

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 ・2013年12月中旬、ヤフオクでついに ST-9030T を入手しました。
 ・長くウォッチしていましたが、今まで見た中で状態が最も良さそうだったので。
 ・開始価格が型番と同じ、チョイ高めだったせいか競合なくそのまま終了しました。
 ・動作不良があってもたぶん何とかなる、とにかくキズの少ない個体が欲しかったです。

Technics_st903010

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Technics ST-9030T ¥80,000(1977年頃)
 ・T.I.C Technics ST-9030 1978 $460 ※回路図、調整手順
 ・hifiengine Technics ST-9030 ※取扱説明書(英語版)
 ・ひろくんのホームページ Technics ST-9030T ※調整方法など
 ・cooltune様から「ST-9030テクニカルガイド日本語版」をいただきました。感謝!!
 ・テクニカルガイドの記載 → 昭和51年(1976年)11月発売、定価80,000円

Technics_st903039

■製品特長 ~テクニカルガイドより抜粋~ ----------------------------

 ・周波数直線型8連バリコン採用
 ・高選択度、スプリアス、大入力特性に優れた高性能フロントエンド
 ・ワイドバンド、ナローバンドの独立2系統IF回路とワイド・ナロー自動切換
 ・ステレオ歪、高域歪、セパレーション特性に優れたPLL方式MPX回路
 ・3信号を利用したNANDミューティング回路
 ・聴感上のS/Nを向上する自動ハイブレンド回路
 ・受信帯域内の基本性能を維持するサーボチューニング回路
 ・入力に比例した振れを示すシグナルメーター
 ・高周波部、低周波部独立定電圧回路
 ・電源ON-OFF時のショック音防止回路

Technics_st903000Technics_st903011Technics_st903012Technics_st903013Technics_st903014

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・底面にシリアル番号シール。 AD7430C042 → 1977年4月30日製造か?
 ・まず驚いたのは期待以上のボディの美しさ! 黒光りする光沢の艶感!
 ・フロントパネル、左右のハンドル、どこを見てもキズが見当たらない。
 ・電源コードもまるで新品のような光沢艶がある。
 ・コード上に印字された小さな文字が綺麗に残っている。
 ・「開封しただけの未使用品」と言っても通用するかも?それくらい綺麗です。
 ・ただ、背面端子類にはそれなりの使用感ありました。
 ・一体どんな使い方をされていたか、不思議です?? 

Technics_st903003Technics_st903006Technics_st903007Technics_st903008Technics_st903009

 ・75Ω同軸ケーブルを接続して動作確認。
 ・電源スイッチON、周波数窓を照らすオレンジ照明点灯、メーター照明点灯。
 ・+0.2MHzほどの周波数ズレあるもののFM放送受信OK。
 ・STEREO表示ランプ点灯せず。でも聴感上はステレオ感あるので電球切れ予想。
 ・Wide/Narrow切替表示ランプも点灯せず。単純な電球切れか?回路故障か?

Technics_st903015Technics_st903016Technics_st903017Technics_st903018Technics_st903019

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・STEREO表示ランプ、Wide/Narrow表示ランプが点灯しない。
 ・回路図確認 → 6.3V, 40mA
 ・実機確認  → φ4mmフィラメント球
 ・電球は内側から接着剤で軽く固定してあるだけ。
 ・接着剤をカッターで切ってそっと引っ張れば出てきます。
 ・手持ち部品の中に同サイズ 6V, 30mA があったのでこれに交換。
 ・STEREO表示ランプ → 基板側33、34端子
 ・Wide/Narrow表示ランプ → 基板32、42端子
 ・仮配線して点灯することを確認。正面から見たときの輝度も違和感なし。
 ・きちんと配線処理して修理完了。

Technics_st903034Technics_st903035Technics_st903036Technics_st903037Technics_st903038

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・FM専用8連バリコン
 ・IC203 AN377 IFアンプ(Narrow系統)
 ・IC601 AN363 PLL-MPX

Technics_st9030_alg

 ・ST-9030テクニカルガイドに AN363 ブロック図がありました。
  ・LA3350と比較したところピンアサインは同じでした。
  ・AN363  → Technics ST-9030T
  ・AN363N → Technics ST-77T ST-C01
  ・LA3350 → YAMAHA CT-1000 CT-R1 T-1 T-3, LUXMAN T-110

Technics_st903020Technics_st903021Technics_st903022Technics_st903023Technics_st903024
Technics_st903025Technics_st903026Technics_st903027Technics_st903028Technics_st903032

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ST-9300を薄型にしたような外観で、サイズ的にはちょうど良い。
 ・ガンメタのフロントフェイス+オレンジ照明の組み合わせはベリーグッド。
 ・照明を少し落とした部屋でボーっと眺めているとアルファ波に満たされる感じ。
 ・癒し系BGMチューナーとして大切に使っていきます。

9030spec

■ST-9300 / ST-9030T ---------------------------------------------------

Technics_st01_2

Technics_st03

DENON Professional DN-500R

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 ・2014年1月初め、1UサイズのSD/USBレコーダーを買いました。
 ・SD/SDHCカードとUSB機器にWAV/MP3録音できる業務用機器です。
 ・目的は YAMAHA CDR-HD1500 や TV用HDDレコーダーの後継機として。

Dn500r02

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・DENON Professional DN-500R定価86,000円(税込90,300円)

 ・2013年10月発売。上位機 DN-700Rと同時に発表された新機種です。
 ・基本性能は上位機 DN-700Rと同じ。両機の違いはネットワーク機能の有無。
 ・DN-500Rは従来機 DN-F650Rの後継機という位置付け。
 ・DN-500Rの新機能(※DN-F650Rには無かった機能)
  ・二つのメディア(SD+USB)へのデュアル録音(同時録音)
  ・録音再生タイマー機能、録音モニター機能
   ※型落ちとなったDN-F650Rは2013年12月生産終了となっています。
   ※安売りされていますがタイマー機能の有無など性能差に注意。

Dn500r002Dn500r03Dn500r04Dn500r05Dn500r07

■比較検討------------------------------------------------------------

 ・もう8年も使っている YAMAHA CDR-HD1500 の後継機をどうするか?
 ・壊れてからでは遅いと思って以前からいろいろ調べていました。
  ※ポータブル機器やラジオ録音に特化した民生機は除く。
  ※捜索範囲をMTRまで広げれば対象機はもっとあります。

 ・DENON DN-700R SD/USB、WAV(96k/24)/MP3、タイマー有、リモコン無、ネットワーク有
 ・DENON DN-500R SD/USB、WAV(96k/24)/MP3、タイマー有、リモコン無
 ・DENON DN-F650R SD/USB、WAV(96k/24)/MP3、タイマー無、リモコン無、※生産終了
 ・DENON DN-F450R SD、WAV(48k/16)/MP3、タイマー無、リモコン無
 ・TASCAM DA-3000 CF/SD/USB、WAV(192k/24)/DSD、タイマー無、ワイヤレスリモコン有
 ・TASCAM SS-R200 CF/SD/USB、WAV(48k/24)/MP3、タイマー無、リモコン有
 ・TASCAM SS-R100 CF/SD/USB、WAV(48k/16)/MP3、タイマー無、リモコン有

 ・実売価格はおよそ5万円~10万円程度。
 ・録音性能ではPCM192/24とDSD録音もできるDA-3000が最も魅力的。
 ・DA-3000にはタイマー機能無いが「シンク録音機能」を使えば録音コントロール可能。
 ・外部タイマーでFMチューナーをオンオフさせてシンク録音を起動できそう?
 ・でもFMエアチェック専用マシンに仕立てるつもりなのでDA-3000はもったいない、、
 ・買う前にあれこれ考えてるときが楽しいですね。

■購入記録------------------------------------------------------------

 ・どれも業務機なのでネット取扱店が少ない。そして実売価格がちっとも下がらない。
 ・馴染みの楽器店でDN-500Rの取り寄せ価格を聞いたら69,800円。サウンドハウスと同額。
 ・昨年末から「どうしようかな~」と思案していました。

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 ・2014年正月休み、たまたま Yahooショッピングを見たら「本日限定ポイント10倍デイ」
 ・今なら税込58,800円の DN-500R が実質 53,200円(ポイント10倍 5,600円)
 ・さらに送料無料、これはお年玉か!
 ・ということで Yahooネットショップ池部楽器で DN-500R をポチッ。
 ・まさに即納!翌日自宅に届きました。

■本機の特長 ~取扱説明書から抜粋~  --------------------------------

 ※上記リンク先で取扱説明書をダウンロード可能。

【インターフェイス】
 ・SD/SDHCカード対応スロット(最大32GB)。
 ・USB2.0(ハイスピード)対応ドライブ用端子。
 ・USB2.0(ロースピード)対応キーボード端子搭載。
 ・ファイル名編集や機器コントロール可能。
 ・RS-232C端子搭載。RC-F400S接続やコマンド制御可能。
 ・25Pin D-sub端子搭載。パソコンなしでのリモート制御可能。
  ※SDスロットはSDXCとUHSには非対応。
  ※USBフラッシュメモリと外付けUSB機器(マスストレージクラス)対応。
  ※USBハブ非対応。
  ※ファイルシステムFAT16/FAT32対応。

【オーディオ】
 ・XLR(アナログ/デジタル)とRCA(アナログ/デジタル)入出力端子装備。
 ・基準レベル設定機能による各種機器との高い接続性を確保。
 ・録音モニターなど様々要求に応える音量調節つまみ付ヘッドホン出力端子装備。
 ・デジタル出力部にSRC(サンプリングレートコンバータ)を搭載。

【機能】
 ・SDカードとUSB機器に同時録音ができるデュアル録音機能搭載。
 ・メディアの空きが2MB以下になったら他のメディアに録音継続するリレー録音機能搭載。
 ・録音したデータを同時にモニターできる録音モニター機能搭載。
 ・スケジュール録音/再生ができるタイマー録音/再生機能搭載。
 ・定例イベントの自動録音や自動再生が可能。
 ・編集機能(結合/分割/コピー/移動)とUSBキーボードからのファイル名入力機能搭載。
 ・パソコンなしでのファイル編集が可能。
 ・ピッチコントロールとマスターキー機能搭載。再生速度の微調整が可能。

【背面端子】
 ・アナログ入力(バランス)端子:XLRタイプ(1.GND 2.Hot 3.Cold)
 ・アナログ出力(バランス)端子:XLRタイプ(1.GND 2.Hot 3.Cold)
 ・アナログ入力(アンバランス)端子:RCAタイプ
 ・アナログ出力(アンバランス)端子:RCAタイプ
 ・デジタル入力端子(AES/EBU):IEC60958 Type I(1.Common 2.Hot 3.Cold)
 ・デジタル出力端子(AES/EBU):IEC60958 Type I(1.Common 2.Hot 3.Cold)
 ・デジタル入力端子(COAXIAL):IEC60958 Type II
 ・デジタル出力端子(COAXIAL):IEC60958 Type II
 ・RS232C端子:9ピン D-subコネクタ(メス)
 ・パラレルポート:25ピン D-subコネクタ(メス)

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■内部写真------------------------------------------------------------

 ・ラックに納める前に内部の記念撮影。

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■ファームウェアアップデート------------------------------------------

 ・購入時のファームウェアバージョン確認(A-1.01)。
 ・上記リンク先で最新ファームウェア(A-1.06)を入手。
 ・USBメモリーのルートにファームウェアファイルを置く。
 ・USBメモリーを本体に刺した状態で電源オン。
 ・手順に従って操作 → 自動的に本体再起動して作業完了。

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■ファイル関係--------------------------------------------------------

 ・最大ストレージ容量 2TB
 ・最大ファイルサイズ 2GB
 ・最大ファイル数 1フォルダあたり2,000ファイル
 ・最大ファイル数 1,000フォルダ
 ・最大フォルダ階層 8(ルート直下)
 ・SDカード、USB機器は FAT16/32 でフォーマットする必要あり。
 ・SDカード32GB録音可能時間:PCM 44.1kHz/16bit の場合約 51時間。
  ※取扱説明書によればフォーマット作業は DN-500R本体で行うことを推奨。
  ※DN-500R本体でフォーマットするとメディア名「DENON」となる。

■スピードチェック----------------------------------------------------

 ・使用するメディアの書き込み/読み込みのスピードチェック機能。
【判定】
 ・Good:チェックしたメディアは使用に適しています。
 ・Good w/o Rec Mon:録音には適していますが、録音モニターには適していません。
 ・Poor:チェックしたメディアは使用に適していません。

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【チェックしたメディア】
 ・SDカード 2GB
 ・SDHCカード  8GB/class4
 ・SDHCカード 16GB/class10
 ・SDHCカード 32GB/class10
 ・USB2.0フラッシュメモリ 16GB
 ・USB2.0/1.1ポータブルHDD 60GB
 ・USB3.0/2.0ポータブルHDD 1TB

Dn500r70Dn500r71Dn500r72Dn500r73Transcend_1gb09

【結果】
 ・チェックしたメディアはすべて Good 判定。2GBのSDカードでもGood判定でした。
 ・フルHD動画を録画するわけではないのでメディアは低速安物でも大丈夫。
 ・ただ録音後のファイル移動やコピーを考えると転送速度は速いに越したことはない。

■タイマー録音機能----------------------------------------------------

 ・録音タイマーは最大30個まで設定可能。
 ・30個それぞれにタイマーオン/オフ設定可能。
 ・Day Of Week:曜日を指定する方法
 ・Date Time:日付を指定する方法
 ・録音開始時刻を設定する。
 ・録音継続時間を設定する。 ※録音終了時刻を設定するのではない。
 ・最大99時間59分
 ・ファイル名先頭にタイマーごとに英数記号を付加できる。
 ・録音開始時刻になると機器の状態にかかわらず最優先で録音開始。
 ・ただしメニューやファイルリストを表示しているときはタイマー動作せず。
 ・スタンバイ状態のときは自動的に電源を投入して録音を開始する。

Dn500r60Dn500r61Dn500r62Dn500r64Dn500r65

【DN-500R 動作確認】
 ・予約時刻50秒前:スタンバイ状態から自動で電源オン。起動所要時間約10秒。
 ・予約時刻30秒前:録音ポーズ状態に入る。
 ・予約時刻:録音スタート。

■使用感など----------------------------------------------------------

 ・私がやりたいことは FM放送 → PCMタイマー録音 → PC編集(不要部削除)→ NAS保存
 ・入手して約1ヶ月、こんな偏った使い方での感想を列記します。

【メディア関係】
 ・SDカード、USBメモリー、ポータブルHDD、いずれもPCへのデータ移動が容易。
 ・特にUSB機器に録音するとそのままNAS背面のUSB端子に挿せるので移動がとても楽チン。
 ・DN-500R前面にUSBフラッシュメモリーを挿した状態は不慮の事故が起きそうで怖い。
 ・ノートPCに挿していたUSBメモリに腕が当たり、USBスロットごと破壊した失敗経験あり。

【タイマー関係】
 ・録音レベル設定可能、録音左右バランス設定可能。
 ・タイマー録音終了後、自動的にスタンバイ状態に戻ることはできない。
 ・電源オフにするにはオーディオタイマー連動でDN-500Rを電源オフするしかない。
 ・外部タイマーでDN-500Rの電源をオフしても内蔵時計は保持された。
 ・表示部はスクリーンセーバー機能が働くので電源オンのままでもいいかな。

【感じたこと】
 ・ラック耳を外せばオーディオ機器のように使える。底面に脚も付いている。
 ・でもラックに固定しないと ENTERボタンをクリックする度に本体が滑って動いてしまう。
 ・ディスプレイに表示される情報量は豊富だが、文字や数字が小さくてちょっと読みづらい。
 ・表示内容を見たりボタンを操作するためには設置場所を本体を目の高さにした方が良い。
 ・USBキーボードを接続すればキーボードから操作ができる。
 ・でもやっぱり「ワイヤレスリモコン」が欲しい。

【ちょっと問題】Transcend USB3.0/2.0 2.5インチ ポータブルHDD 1TB
 ・SDカードやUSB機器は、タイマーによってDN-500Rが起動した時に自動認識される。
 ・ところが USB3.0/2.0ポータブルHDD 1TB だけが電源オン時に認識されない。
 ・留守録時刻になると「No Media」となって録音できない。
 ・USB3.0用ケーブル、USB2.0用ケーブル、ケーブルをいろいろ取り替えても結果は同じ。
 ・このポータブルHDDを起動中の DN-500R USB端子に接続するとすぐに認識する。
 ・同じポータブルHDDでも USB2.0/1.1ポータブルHDD 60GB は電源オンで即認識。
 ・検証継続中。

■チューナーとの接続----------------------------------------------

 ・普通のFMチューナーを使うならDN-500Rのアナログ入力(RCA)に繋ぐだけ。
 ・でもここはFPGAチューナーですね。
 ・YAMAHA CDR-1500 には S/PDIF入力 (光デジタル) がありますが、
 ・DN-500Rのデジタル入力端子は同軸(COAXIAL)だけ。
 ・そこで「光/同軸コンバーター」を用意しました。アマゾンで5,000円ほど。
 ・audio-technica AT-HDSL1
  ※変換回路をササッと自作できる人が羨ましいです。

Athdsl101Athdsl102Athdsl105Athdsl106Athdsl107

 ・配線によってFPGAチューナーに負荷がかからないようにラックトレイ上に配置。
 ・FPGA2号機、オーディオタイマー、コンバーターをトレイに固定。
 ・使い古しの 3UラックケースにDN-500Rと一緒に組み込んでみました。
 ・最上段の余った1Uスペースにアルミブランクパネルをはめて完成。
 ・本当はFPGAチューナーの緑LEDと赤LEDを前面パネルに引き出したかった、、

Denon_fpga01_01Denon_fpga01_03Denon_fpga01_06Denon_fpga01_08Transcend_1gb08

 ・ラック背面にFMアンテナとRCAアナログ音声出力の中継端子パネルを設置。
 ・これは1Uブランクパネルに穴開け加工して中継端子を固定しただけの簡易品。
 ・ノイズ対策は何もありませんが、聴感上は特に問題なし。
 ・WaveSpectraで見ても組み込み前後で大差無さそう。
 ・FPGAチューナーの設定を変更することはたぶん無いと思いますが、、
 ・必要が生じた場合はラックトレイごと前面に引き出せば基板に手が届きます。

Denon_fpga01_11

 ・タイマー録音できるSD/USBレコーダーとして満足度はとても高いです。
 ・特に録音した後のファイル管理(移動や編集)が劇的に楽チンになりました。
 ・私の場合、デュアル録音が予想以上に便利でした。
 ・同時録音したSDカードをカーオーディオにセットして移動中の車内で聴いています。

Transcend StoreJet 25M3 TS1TSJ25M3

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 ・1TBポータブルHDD、USB3.0/2.0、耐衝撃 M3シリーズ、3年保証。
 ・DENON Professional DN-500RにUSB接続して録音するために買いました。
 ・DN-500R のUSB端子は 2.0のみ対応ですが、
 ・実際に使ってみて録音再生に問題なく使えました。

Transcend_1gb27

 ・ただDN-500Rのタイマー起動時に自動的にマウントされない点が唯一の不満。
 ・そこでHDD本体を取り出して他のケースを試したり、いろいろ実験中。

Transcend_1gb01Transcend_1gb02Transcend_1gb03Transcend_1gb05Transcend_1gb06

■分解記録---------------------------------------------------------

 ・耐衝撃性を謳った商品なのでゴム製アウターケースで包まれている。
 ・アウターケースを外すとチープなプラスティック製ケース。
 ・側面に貼ってある封印シールを切る。 
 ・たぶんこのシールを破った時点で3年保証消滅。
 ・プラスチックケースを開ける。
 ・HDD本体はさらにゴム製の緩衝材で包まれている。
 ・ゴムとプラスチックに厳重に包まれて多少の衝撃には耐えられそう。
 ・でも放熱性は大丈夫か?夏場はちょっと心配かも、、

Transcend_1gb04Transcend_1gb07Transcend_1gb20Transcend_1gb21Transcend_1gb22

 ・HDDドライブ確認:SATA、厚さ9.5mmタイプ
 ・SEAGATE型番:ST1000LM024
 ・SAMSUN 型番:HN-M101MBB/JP2
 ・そういえばSEAGATEがSAMSUNのHDD事業を買収したんでしたっけ。

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■別のケースに入れてもやはりダメ、、--------------------------------

 ・玄人志向 GW2.5TL-U3/BK SATA USB3.0 新品購入780円
 ・玄人志向 GW2.5DA-SU2/RR SATA USB2.0 ジャンク購入525円

Case101Case201Case301Case302Case303

 ・どちらもポータブルHDDとして普通に使用可能でした。
 ・でもやはり DN-500Rのタイマー起動時に自動的にマウントされない。
 ・実験継続中。

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PIONEER F-120 3号機

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 ・2014年1月初め、修理調整のお駄賃にF-120をいただきました。
 ・実用機としてのシンセチューナーはもう要らないのですが、、
 ・でもパルスカウント検波の名機ですから有難く頂戴しました。

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■製品情報--------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Pioneer F-120 ¥45,000(1982年発売)
 ・F-120 取扱説明書
 ・F-120/ F-120D 比較表

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■動作確認と受信調整----------------------------------------

 ・フロントパネルは目立つキズもなく概ね美品。純正AMアンテナ付き。
 ・多少の調整ズレがあっただけでFM/AMとも正常受信。
 ・F-120/F-120D共通のメモリーボタン不具合がありました。
 ・ボタン修理、受信調整など一通りの作業で復活させました。

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DOPPELGANGER / L1-202

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 ・円盤型のLED照明器具です。
 ・2014年2月14日の日経新聞に新製品として紹介されていました。
 ・UFOみたいな不思議な形状が目に留まって調べてみると、、
 ・意外にコンパクトで価格もお手頃、夏のキャンプ用に買ってみました。

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■製品情報------------------------------------------------------------

 ・DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) L1-202
 ・ビーズ株式会社

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 ・テントの支柱(ポール)に取り付けて使うキャンプ用品。
 ・ワンタッチでポールを挟んで装着できる。
 ・LED電球28個を配置し、影ができないよう工夫した。
 ・3段階の明るさ調整できる。
 ・直径15mm~36mmのポールに使用可能。
 ・テント出入口の支柱に挟めば門灯になる。
 ・テント以外にもラック支柱などに取付可能。
 ・吊り下げ用のフック付き。
 ・重量163g。単三電池4本(別売)。

■使用感など----------------------------------------------------------

 ・本体サイズ(実測):直径16cm、厚2.8cm、重量266g(電池4本込み)
 ・写真を見ると「アルミ製高級質感」を期待しそうですが、、実際は違います。
 ・お値段相応のチープなプラスチック製(ABS樹脂)で高級感は全くありません。
 ・でもコンパクトボディと充分な明るさは問題なし。
 ・白色光ではなく黄色味を帯びた「昼光色」の柔らかい光も好印象。

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 ・中央のLED:4個、外周のLED:24個(LED自体は同じものでレンズが違うだけ)
 ・電源スイッチを押すたびに3段階に調光可能(強・中・弱)
  ・強:LED28個点灯、照射力約100lm、連続点灯時間約4.5時間
  ・中:LED24個点灯、照射力約 80lm、連続点灯時間約5.0時間
  ・弱:LED 4個点灯、照射力約  4lm、連続点灯時間約20時間
 ・スプリング式固定器具によってテントポールやラック支柱に取り付け可能。
 ・吊り下げフックも付いているので「ぶら下げ使用」も可能。

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 ・試しに自室のラック支柱(直径19mm)に取り付けてみました。
 ・照明を落とした部屋で手元を照らす照明にちょうど良い感じです。
 ・エネループ使用、光量「弱」、2~3時間/日、これで1週間使えています。
 ・電池以外にUSB端子から常時給電もできるとなお良いと思います。
 ・テントで使うならモバイルバッテリーを電源にできると便利でしょう。
 ・室内で使うならリモコン(ON/OFF、調光)があるとさらに便利。

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