・2015年5月末、チューナー修理のご褒美としてT-466をいただきました。
・経年の汚れがあるもののキズはほとんど無く状態は良さそうです。
・外観は同時期の上位機 T-455 とそっくり。
・さて、両機の違いは何でしょう?
■製品情報------------------------------------------------------------
・オーディオの足跡 ONKYO Integra T-466 ¥44,000(1971年頃?)
・海外版の情報は見当たりません。
■動作確認------------------------------------------------------------
・電源コードの印字「1973」
・ブロンズ色のアルミ製フロントパネル、ウッドボディともに目立つキズは無い。
・電源オン。青緑色の照明窓が浮かび上がる。二つのメーター照明点灯。
・指針照明点灯して赤く輝いています。
・「FM」「AM」のポジションランプが点灯しない。電球切れか?
・Sメーター最大位置とTメーター中央位置が少しずれる。
・+0.2MHz周波数ズレ。STEREOランプ点灯。MUTING動作OK。
・背面バーアンテナを使ってAM受信OK。
・可変出力VRに多少のガリあり。
・電球切れ以外に顕著な不具合は無さそうです。
■内部確認------------------------------------------------------------
・ウッドボディを開けると内部は大量に積もったホコリ。
・清掃のためフロントパネル分解。
・フロントパネルの構造は上位機のT-455と共通でした。
・「FM」「AM」のポジションランプは電球切れではありませんでした。
・元から電球がなかったです。上位機455と同じ位置に取り付け穴だけありました。
・FM4連AM2連バリコンユニット→IF回路→レシオ検波→ディスクリートMPX
・上位機T-455と比較すると回路構成、基板の様子は全く異なります。
・背面パネル「AUDIBLE」スイッチ
・オンにするとマルチパスV信号が可変出力R端子から聞こえます。
・回路図で確認、実機で動作を確認しました。
■調整記録------------------------------------------------------------
【レシオ検波調整】
・何も受信しない状態 L105上段コア調整→Tメーター中央
【FM OSC調整】
・90MHz TCo調整→Sメーター最大
・76MHz Lo調整→Sメーター最大
【FM受信調整】
・90MHz受信 TCA,TCR1,TCR2調整→Sメーター最大
・76MHz受信 LA,LR1,LR2調整→Sメーター最大
・83MHz受信 IFT→Sメーター最大
【検波歪み調整】
・L105下段コア調整→二次高調波最少
【セパレーション調整】
・STEREO信号→L201調整→D201電圧最大へ
・L+R信号送信→L202調整→Lch出力最大へ
・R223→セパレーション調整
【MUTING調整】
・R704→MUTING作動位置調整
【AM調整】
・受信調整 フロントエンドAM1,AM2、L-107、バーアンテナ内部コイル
■T-455、T-466記念写真------------------------------------------------
・外観、スイッチ類の配置、機能は上位機T-455と同じです。
・ブロンズ色のフロントパネルに白文字の組み合わせが特徴的。
・赤く光る太めの指針も良いアクセントになっています。
・背面パネルはM型のFMアンテナ端子以外は両機同じです。