・修理依頼品の作業報告です。
・FMの周波数ズレが大きく、-2MHz辺りの周波数で受信するそうです。
・FM局発トリマコンデンサが怪しい?
■状況確認------------------------------------------------------------
・ワンオーナー品で、十数年ぶりに通電したら不調だったそうです。
・確かに-2MHz辺りの周波数でFM放送を受信します。
・各FM局はズレた周波数でそれぞれ受信可能。STEREOランプ点灯。
・聴こえてくる音は特に違和感なし。
・Wide/Narrow切替、Muting調整、タッチセンサーなど動作OK。
・二つのメータ動作もOK。AM放送は正常に受信OK。
・問題はFM受信時の周波数ズレだけのようです。
・電源ケーブルの印字「1982」
■修理記録------------------------------------------------------------
・フロントエンド内、OSCトリマコンデンサを回しても反応なし。
・思い切りグルグル回しても周波数が変わらない。
・ここはこの時期のトリオ製チューナー共通の弱点です。
・バリコンユニット上に新トリマ(青色10pF)を直付けしました。
・足の短いタップネジを穴に埋め込みGND側端子としました。
・下記受信調整によって周波数ズレは解消しました。
■調整記録------------------------------------------------------------
・83MHz付近では目盛りと指針がぴったり合いますが、両端では多少ズレます。
・フロントエンド内コイルが調整不可なのでこの点はご容赦ください。
■試聴----------------------------------------------------------------
・修理後連続3日間動作確認しました。大丈夫そうです。
・歪率、セパレーション特性は素晴らしい値が出ています。
・KT-1100、やはり良い機種ですね。
■修理について--------------------------------------------------------
・当方はプロの技術者・修理屋ではありません。FM大好きの趣味が高じた素人です。
・大切な愛機の修理調整はメーカーサービスに依頼されることをお勧めします。
・JVCケンウッドとなった今でも古いトリオ製品の修理を受け付けてくれます。
・オーディオ修理専門の業者さんも多々あります。
・実験材料としてご提供いただける場合のみ修理をお引き受けします。
・万一作業中に壊してしまっても笑ってお許しいただけることが条件です。