Quantcast
Channel: BLUESS Laboratory
Viewing all articles
Browse latest Browse all 568

YAMAHA T-2x 修理調整記録2

$
0
0

 ・2022年5月、周波数ズレのある T-2x が届きました。
 ・つい先日、同型機を見たばかりです。
 ・以下、作業記録です。

T2x04_20220724085901

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-2x ¥98,000(1987年頃)
 ・Hifi Engine Yamaha T-80Natural Sound Stereo FM/AM Tuner (1984-85)

T2x02_20220724085901T2x15

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディはブラック塗装のアルミ製で高級感があります。
 ・フロントパネル、ボディとも目立つ傷はありません。
 ・FMアンテナはPAL端子。PAL→F変換コネクタが同梱されていました。
 ・オート選局で名古屋地区のFM放送局を-0.1MHzの周波数ズレで受信。
 ・上り方向、下り方向ともに-0.1MHzズレた周波数。
 ・続いてFINE TUNINGモードでの受信確認してみると、、
 ・-0.2MHz付近でシグナルインジケーターが最大を示す。
 ・AM放送は手持ちの適当なループアンテナを接続して受信テスト。
 ・名古屋地区のAM局をすべて受信できました。

T2x06_20220724085801T2x13T2x10_20220724085801T2x11_20220724085801T2x12

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・メモリ保持用コンデンサが交換済み(5.5v/1.0F)でした。
 ・目視では気になる点は特にありません。
 ・以下の調整手順で各部調整できました。

T2x30

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・FINE TUNINGモード
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド基板とのコネクタ6番端子 → 電圧計セット
 ・76MHz → 2.6V ※確認のみ
 ・90MHz → 20.2V
【FMレシオ検波調整】
 ・基板上 NVcc~TM → 電圧計セット
 ・83MHz mono 受信 → T203調整 → 0v
 ・83MHz mono 受信 → VC202,VR203調整 → 高調波歪最小
【フロントエンド調整】
 ・VR210 → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・76MHz受信 → T101,T102,T103,T104調整 → 電圧最大
 ・90MHz受信 → VC101,VC102,VC103,VC104調整 → 電圧最大
【FMレシオ検波調整】
 ※上記手順をもう一度実施
【シグナルメーター調整】
 ・83MHz mono 受信 → VR210調整 → シグナルインジケーター点灯レベル
【MPX VCO調整】
 ・TP 19kHz → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz stereo 受信 → VR207調整 → 76kHz
【PILOT CANCEL調整】
 ・83MHz stereo 受信 → T212,VR208調整 → 19kHz成分最小
【SUB調整】
 ・83MHz SUB 受信 → T211調整 → Lch信号最大
【STEREO歪調整】
 ・LOCALモード
 ・83MHz受信 → T201,T202,VR201,VR202調整 → 高調波歪最小
 ・DXモード
 ・83MHz受信 → VC201調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・83MHz stereo 受信 → VR205調整 → Rch信号最小
 ・83MHz stereo 受信 → VR206調整 → Lch信号最小
【FM CSL調整】
 ・FINE TUNINGモード OFF
 ・基板上 TP(K4)~TP(T6) 短絡
 ・83.0MHz受信 → VR209調整 → 表示部「3.00」
【AM調整】
 ・フロントエンド基板とのコネクタ6番端子(VT電圧)→ 電圧計セット
 ・1620kHz → AM OSC調整 → 25V
 ・513kHz → 3.0V ※確認のみ
 ・VR204端子 → 電圧計セット※Sメーター電圧
 ・729kHz受信 → AM RF(コイル)調整 → 電圧最大
 ・1332kHz受信 → AM RF(トリマ)調整 → 電圧最大
 ・VR204調整 → シグナルインジケーター点灯調整

T2x_20220724090001

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・0.1MHzの周波数ズレは上記調整で修正できました。
 ・その他調整個所も最適値に調整しました。
 ・故障個所は無かったです。

T2x03_20220724085901

Viewing all articles
Browse latest Browse all 568

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>